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映画『Michael/マイケル』を見て思い出す吉川晃司と見たウェンブリー公演やジャクソンズのLAライヴ

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Photo: Kevin Mazur/WireImage

ラジオDJ、ライナー執筆など幅広く活躍されているDJスヌーピーこと、今泉圭姫子さんの連載「今泉圭姫子のThrow Back to the Future」の第109回。

今回は2026年6月12日に劇場公開されるマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の伝記映画『Michael/マイケル』と新規編成ベストと再発されるアルバム再発について。

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吉川晃司とみたウェンブリー公演

試写にて、映画『Michael/マイケル』を鑑賞後、自宅に戻るとすぐに、マイケル・ジャクソンの『Live at Wembley July 16, 1988』の映像を観ました。映画は、デビュー前のファミリー・グループ時代から始まり、ジャクソン5、ジャクソンズ、ソロ・アーティストへと流れ、マイケルが輝かしい歴史の大きな一歩を踏み出すまでを描いています。

その中でもロンドンのウェンブリー・スタジアムでのステージは、マイケル・ジャクソンにとって、一つの大きな分岐点となった大切な瞬間であったことがわかりました。1987年、後楽園球場で日本公演が行われ、『Bad World Tour』は、その後約2年をかけて世界を周っています。そのハイライトの一つが、ウェンブリー・スタジアムだったわけです。

実はこの日、私はスタジアムにいました。ロンドンに移り住んで数日後に、いきなり大きなステージを観ることになったのです。当時『MUSIC LIFE』の特派員だった塚越みどりさん、そしてCOMPLEXのレコーディングでロンドンに滞在していた吉川晃司さんと3人でスタジアムに向かいました。車移動は交通渋滞にハマるからという理由で、ピンクのスーツでカッコよく決めていた吉川さんを電車移動させたという、申し訳ない思い出もあります(苦笑)。

Michael Jackson – Live At Wembley (July 16, 1988)

映画鑑賞後だったからかもしれませんが、映像の中のマイケルは、新たなステージに突入した自信と、明るい未来にワクワクしているように見えました。映画の中では、父親のスパルタ指導、売れてからの父親の無謀な要求、そこから脱出する勇気などが中心となり、センシティヴでありながらも、アーティストとしての“強いマイケル”がスクリーンには表れていました。ようやく本当の意味でのソロ活動が始まり、クリエイティヴなアーティストとして、音楽業界で大きな革命を起こそうとするマイケルの強さです。

 

LAでのジャクソンズ公演

ジャクソン5の生の公演は観たことはありませんが、ジャクソンズは1981年の『Triumph Tour』をロサンゼルス・フォーラムで観ました。アルバムからは、「Can You Feel It」「Heartbreak Hotel」といった代表曲が生まれていましたが、映画の中では、この頃からマイケルは父親の企画に対して、心の中で沸々とした思いを抱くようになっていたようです。

当時の私の思い出としては、とにかくコンサート後のアフター・パーティーの異常なまでのセキュリティ強化に驚かされました。会場の中に入るのが大変で、何度もチェックがありました。コンサートは素晴らしかったですが、すごいグループのパーティーに潜入したな、と。あまりにも会場が広くて、軽食を食べながら、遠目に「あれがマイケルかな?」と目で追っていました。会場にはいなかったという説もありましたが、マイケルは私の視野に入っていました(笑)。

Can You Feel It (Live from the 1981 U.S. Tour)

 

新たなベスト盤と再発

映画のサントラには、ジャクソン5、ジャクソンズ、マイケル・ジャクソンのオリジナル曲が収録されているのですが、過去のモータウン時代のオリジナル作品の再発売、そして新たなベスト・アルバム『Michael Jackson & The Jackson 5 – The Best』が発売になりました。

ジャクソン5時代の名曲、初期のマイケルのソロ、そして大人への一歩を踏み出したジャクソン5の「Dancing Machine」「Get It Together」も収録され、全25曲の豪華版です。私のお気に入りは、楽曲もそうですが、裏ジャケットのジャクソン・ファイヴ時代のオフショット写真です。これはまさに映画『Michael/マイケル』を象徴する写真だと思っています。

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また、マイケルのソロ4作品を聴いていると、変声期を迎えた1975年の『Forever Michael』あたりから、モータウンが求めていたものと、これからマイケルが進むべき場所の相違を感じました。しかし、マイケルのヴォーカリストとしての優れた才能は、この4作品に隠されているといえます。1973年の『Music & Me』に収録されている「Doggin’ Around」のヴォーカルは圧巻です。15歳とは思えないR&Bヴォーカルです。ということで、再発売シリーズもオススメです。

Doggin' Around

マイケル・ジャクソン50年の生涯は、約2時間の尺では収まりません。パート2の計画があることも噂されています。今回公開になる映画では、彼の生涯の前半にスポットを当てています。まさに、キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの幕開けを映像化しています。

マイケルを演じるジャファー・ジャクソンは、ジャーメイン・ジャクソンの息子で、マイケルにとっては甥にあたるだけあって、そのパフォーマンスは完璧にマイケルを表現しています。サングラス姿はマイケルそっくり。子供時代のマイケルを演じるジュリアーノ・クルー・ヴァルディ君のグルーヴあるダンスも、とても可愛らしいです。

『ボヘミアン・ラプソディ』の製作陣であるということから、意外なところで共通点も見つかります。それは観てからのお楽しみです。

Written By 今泉圭姫子


映画『Mickael/マイケル』6月12日の公開に合わせ
ジャクソン5、マイケル・ジャクソンのカタログとベスト盤が
CDとアナログ・レコードにて発売
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映画『Michael/マイケル』

2026年6月12日日本劇場公開

公式HP:https://www.michael-movie.jp

監督:アントワーン・フークア(『イコライザー』シリーズ、『トレーニング デイ』)
脚本:ジョン・ローガン(『アビエイター』『グラディエーター』)
製作:グレアム・キング(『ボヘミアン・ラプソディ』)、ジョン・ブランカ、ジョン・マクレイン
出演:ジャファー・ジャクソン、ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ、コールマン・ドミンゴ、ニア・ロング、ケンドリック・サンプソン、
マイルズ・テラー、ローラ・ハリアー、ケイリン・ダレル・ジョーンズ他
配給:キノフィルムズ  提供:木下グループ
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今泉圭姫子のThrow Back to the Future』 バックナンバー

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