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ザ・フー、フェアウェル・ツアーにあわせてライヴAL『Live At The Oval 1971』を8/22発売
ザ・フー(The Who)がフェアウェル・ツアーの開幕にあわせて、1971年9月18日に南ロンドンのケニントンにある国際クリケット場“ジ・オーバル”で開催されたバングラデシュの飢餓救済を目的としたチャリティ・コンサート<Goodbye Summer>でのバンドのパフォーマンスを録音したライヴ・アルバム『Live At The Oval 1971』を公式としては初めて、デジタル版、CD、限定盤カラーヴァイナル(シーブルー/レッドホットのスプラッター)仕様2LPなど、複数形態で2025年8月22日にリリースすることを発表した。
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伝説的パフォーマンス
この伝説的なパフォーマンスは、これまで低音質のブートレグででしか流通しておらず、今回が初のオフィシャル・リリースとなる。
ライヴ当日、ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼント、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンの4人は、35,000人を超える聴衆を前に「Behind Blue Eyes」「Won’t Get Fooled Again」「Pinball Wizard」などの名曲を披露した。
『Live At The Oval 1971』は、当時使われていた8チャンネルのアナログ録音テープから新たにミックスされた音源で構成されている。ザ・フーの金字塔アルバム『Who’s Next』のリリース(1971年8月2日発売)からわずか1か月後に行われたこのライヴでは、同作から5曲がセットリストに含まれていた。予測不能なパフォーマンスで知られる彼ららしく、この日のステージもピート・タウンゼントとキース・ムーンによる機材破壊で締めくくられた。
フェアウェル・ツアー
今年8月、ザ・フーは「The Song Is Over」と銘打ったフェアウェル・ツアーをスタートさせる予定だ。ツアー名は1971年の楽曲にちなんでおり、現地時間2025年8月19日にニュージャージー州ニューアークから開幕する北米ツアーは、その後ニューヨーク、ボストン、トロント、ロサンゼルスなどを巡る予定だ。
ピート・タウンゼントはこのツアー発表に伴うプレスリリースの中で、北米ファンへの思いをこう語っていた。
「素晴らしいことにもいつか終わりは訪れるものです。胸に迫る瞬間です。アメリカやカナダの観客に向けて演奏するのは、いつだって素晴らしい体験でした。1967年、ヒッピーたちが毛布の上に座ってマリファナを吸いながら、音楽に深く、そして真剣に耳を傾けていたあの頃からずっと、彼らの温もりや情熱に触れてきました。音楽はどこにでも溢れていました」
Written By Hannah Zwick
ザ・フー『Live At The Oval 1971』
2025年8月22日発売
CD/LP
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