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ザ・フーのロジャー・ダルトリーが英チャールズ国王よりナイトの称号を授与

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Photo: Katja Ogrin/Redferns

ザ・フー(The Who)のフロントマンとして知られるロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)が、イギリスのチャールズ国王の誕生日を記念した“キングズ・バースデー・オナーズ(国王誕生日叙勲)”でナイトの称号を授与された。

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The Who Live At The Royal Albert Hall

現在81歳のロジャー・ダルトリーは、音楽界への多大な貢献に加え、2000年から支援を続けている英国の若年性がん患者支援団体“ティーンエイジ・キャンサー・トラスト”での長年の活動が評価され、今回の栄誉を受けた。同慈善団体のパトロンを務める彼は、毎年ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでチャリティ・コンサートを主催しており、これまでに3,600万ポンド(約70億4,494万円)以上の寄付を集めている。

ザ・フーの公式SNSからは次のような声明が発表されている。

「このたび、“サー”・ロジャー・ダルトリーが国王陛下のバースデー・オナーズにおいてナイトの称号を授与されたことをご報告できることを、心より嬉しく思います。半世紀以上にわたり英国音楽および文化へ多大な貢献を果たしてきたことに加え、ティーンエイジ・キャンサー・トラストをはじめとする継続的な慈善活動を通じて、何千万ポンドもの支援を集めてきたことが称えられての受勲となります。サー・ロジャーはまさに真のインスピレーションの象徴であり、彼を含め、音楽界およびクリエイティブ・アート界で比類なき芸術性と実績によって私たちの暮らしを豊かにしてくれたすべての受勲者に、心からの敬意を表します」

ロジャー本人も声明でこう述べている。

「このたびの受勲は、私個人にとって、そして何よりティーンエイジ・キャンサー・トラストにとって、素晴らしい栄誉です。私はこのナイトの称号を、ティーンエイジ・キャンサー・トラストを現在の成功へと導いてくれた、すべての“陰の英雄たち”を代表して受け取らせていただきます。ザ・フーとそのファンの方々をはじめ、アンジー・ジェンキソン、リンジー・ヒューズ、デズ・マーフィー、ロブ・バランタイン、そして故クリス・ヨークといった皆さまの多大な貢献により、この団体(ティーンエイジ・キャンサー・トラスト)は、イギリス全土のNHS(国民保健サービス)病院に28の専門ユニットが設置されるまでに発展を遂げています」

今年の受勲者リストには、ロジャー・ダルトリーのほか、ゲイリー・オールドマン、デヴィッド・ベッカム、エレイン・ペイジ、ジョージア・ハリソン、そして同じく音楽界からスティーヴ・ウィンウッド、10ccのグレアム・グールドマンらが名を連ねている。

なお、ザ・フーは今年の8月から9月にかけて、北米各地を巡るフェアウェル・ツアーを行うことを発表しており、同ツアーでは、ビリー・ボブ・ソーントン&ザ・ボックスマスターズ、ビリー・アイドル、ブッカー・T・ジョーンズ、キャンドルボックス、ファイスト、ジョー・ボナマッサ、トム・コクラン、ジージー・ワード、ジョー・ペリー・プロジェクトなど、多彩なアーティストがサポートアクトを務める予定だ。

また、バンドは先週末、1971年9月18日に南ロンドンのケニントンにある国際クリケット場“ジ・オーバル”で開催されたバングラデシュの飢餓救済を目的としたチャリティ・コンサート<Goodbye Summer>でのパフォーマンスを録音したライヴ・アルバム『Live At The Oval 1971』を公式としては初めて、デジタル版、CD、限定盤カラーヴァイナル(シーブルー/レッドホットのスプラッター)仕様2LPなど、複数形態で2025年8月22日にリリースすることを発表している。

Written By Sam Armstrong


ザ・フー『Live At The Oval 1971
2025年8月22日発売
CD/LP



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