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活動休止していたルイス・キャパルディ、グラストンベリーで2年ぶりに復帰
トゥレット症候群による合併症のために音楽活動を休止してから2年、スコットランド出身のシンガーソングライター、ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)が、英時間2025年6月28日に英ワージー・ファームで行われた“グラストンベリー・フェスティバル”のステージで華々しく復帰を果たした。
ルイス・キャパルディは、グラストンベリー・フェスティバルの観客に向かって感慨深げにこう語りかけた。
「戻ってこられて本当にうれしいよ。今日はあまり話さないようにするよ。話し始めたら、たぶん泣いてしまいそうだからね」
彼の復帰は、2023年のグラストンベリーでの出来事から2年を経てのものだった。当時、彼はトゥレット症候群の悪化に苦しみ、歌い続けることができず、ピラミッド・ステージに集まった観客が彼の代わりに歌い上げ、パフォーマンスを完結させた。
今年のグラストンベリー出演に先駆けて、彼は母国スコットランドで、メンタルヘルス啓発団体“CALM”と提携し、短期間のツアーを実施。メンタルヘルス啓発週間にあわせたこのツアーを通じて、自身が本格的な復帰に向けて準備ができているかを見極めていた。
今年のグラストンベリーでのサプライズ・セットでは、出演当日、彼がステージに立つ数時間前にリリースしたばかりの新曲で、自身の病状に伴う絶望感やメンタルヘルスの苦悩をテーマにした自伝的バラード「Survive」が披露された。配信開始から12時間以内にグローバル・ストリーミング数が1,000万回を突破するなど、瞬く間に大きな反響を呼んだ同曲で彼は次のように歌っている。
I’ve still got something to give
Though it hurts sometimes
I’m gonna get up and live
Until the day that I die
I swear to God I’ll survive
まだ与えられるものがある
時にはつらいけど
俺は立ち上がって生きていく
死ぬその日まで
神に誓って、俺は生き抜く
ルイス・キャパルディはこの新曲「Survive」で、2019年に全米No.1ヒットを記録し、ダイアモンド認定やグラミー賞にもノミネートを果たした代表曲「Someone You Loved」を共作したRØMANと再びタッグを組んだ。
同曲のミュージック・ビデオでは、ヘクター・ドックリルを監督に起用。また、現地時間7月7日にはABCニュースの「Good Morning America Summer Concert Series」、7月14日にはNBCの「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」への出演が決定している。
Written By Sam Armstrong
ルイス・キャパルディ「Survive」
2023年6月27日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
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