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ジョン・レノンの傑作を、息子が再構成した『Mind Games (Meditation Mixes)』10月11日に発売
ジョン・レノン(John Lennon)による1973年の愛と平和の傑作アンセム「Mind Games」を息子ショーン・レノンのプロデュースで大胆に再構成し、今年5月に意識を拡張するアプリ、Lumanateを通じて独占的にリリースされた9種類のメディテーション・ミックスが、ジョンとショーン共通の誕生日(10月9日)を受けて、2024年10月11日に限定盤の3枚組LPとデジタルでリリースされる。
アナログ盤は180グラムのクリア・ヴィニールでプレスされ、3面見開きの鏡面仕上げジャケット入り。LP3のサイドBには、レコードの送り溝でくり返しプレイされ、無限のループをつくり出す1.8秒のマントラが9種類収録されている。リリースに先立ち、先行トラック「YES (Mind Games Meditation Mix) 」が公開中。
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ショーン・レノンのコメント
「瞑想は究極のマインド・ゲームと言えるかもしれません。ぼくはこうしたとても抽象的な解釈が、みなさんの〝内宇宙〟探究の手助けになればと願っています。UMGからアナログ盤を出したいと言われたときには、驚くと同時にゾクゾクしました。《マインド・ゲームス》プロジェクトのなかでも、この部分はとりわけ自然発生的に進化していて、ちょうどいい量のグッドなヴァイブスと妖精の粉が散りばめられているような気がします(効果はさまざまですが)」
今回のリミックス・アルバムについて
『Mind Games (Meditation Mixes)』は、ジョン・レノンのしばしば見すごされ、過小評価されてきた1973年のアルバム『Mind Games』を深く掘り下げた決定版、高い評価を得た『Mind Games』アルティメイト・コレクションに引きつづいてリリースされる。
『Mind Games』アルティメイト・コレクションは7月にデジタル、アナログ盤、CD、そして《スタンダード・デラックス・エディション》と、美術品であり、タイム・カプセルであり、パズルでもある《スーパー・デラックス・エディション》の2種類の豪華なボックス・セットとしてリリース。
このコレクションはとりわけ、オリジナル・アルバムのすばらしいニュー・リミックスによって絶賛を浴びてきた。ショーン・レノン、オノ・ヨーコ、ジョン・レノンがプロデュースし、グラミーを3度受賞したミキサー/エンジニアのポール・ヒックスがミキシングを手がけたこのリミックスは、音質を向上させるとともに、ジョンのヴォーカルを前面に押し出している。
ローリングストーン誌は4つ星をつけたレコード評で以下のように分析をしている。
「ここでのスターは、個々の曲をより幅広いステレオのスペクトルで再構成した〝アルティメイト・ミックス〟で、ジョンのフィル・スペクターに対するこだわりを、効果的に解きほぐしている……以前のミックスは、スペクターの音の壁がじょじょに迫っているような、閉所恐怖症的で、金属的な仕上がりだった……新しいミックスはレノンの声と歌詞を強調し、曲にしばしば新たな深みを持たせている」
かたや「ゴールドマイン」誌は、次のように絶賛した。
「音質的にはこれまでの再発をすべて霞ませてしまう。新しいアルティメイト・ミックスには明瞭さとより大きな深みがあり、まるで別のレコードを聴いているようだ。オリジナル・ミックスの濁った音とは雲泥の差がある……この過小評価されてきたアルバムの名誉を回復する、歓迎すべきアップグレードだ」
『Mind Games (Meditation Mixes)』を生み出すために、さまざまなサウンド・デザインのテクニックや処理が1973年の12インチ・マルチトラック・レコーディングに適用され、一部のミックスではプロデューサーのショーン・レノン——ジョン・レノンとヨーコ・オノの息子が楽器を追加し、サウンドを増強している。また、ミックスとエンジニアはサム・ギャノン、そして追加レコーディングのエンジニアはスコット・ホリングスワースが担当している。
没入的で奥深いリスニングと瞑想の体験
『Mind Games (Meditation Mixes)』は、ジョン・レノンによる原曲のオリジナル・レコーディングに確固としたルーツを持ち、それを見失うことなく独自のスペースを届けてくれる。9種のミックスはそれぞれが大胆に変更され、スピードを落として、5分から最長で33分まで引き伸ばされ、それによってリスナーは音楽のサウンドトラックに浸り、リラックスできる、没入的で奥深いリスニングと瞑想を体験することができる。そのうちの4トラックは、それぞれが異なるタイプの脳波——ベータ、デルタ、ガンマ、シータ——に焦点を当てた、バイノーラル・ヴァージョンで提供される。
〝マインド(精神)〟、〝スペース(空間)〟、〝スピリット(魂)〟、〝ラヴ(愛)〟と名づけられたこれらのトラックは、右耳と左耳がふたつのかすかに異なる周波数を聞き、その差異が科学的に証明された治療効果のために、異なる脳のパターンを稼働させることができる新たな周波数として感知されたとき、脳内で生み出される聴覚の錯覚、バイノーラル・ビートを用いている。ベータ波は考えているときに発生し、デルタ波は深い眠りに落ちて完全にリラックスしているときに生み出され、ガンマ波は高レヴェルの思考や集中と関連があり、シータ波は眠っているか、白昼夢を見ているときに生み出されている。
『Mind Games (Meditation Mixes)』は、メンタルヘルス啓発月間に合わせて、5月にLumanateアプリで独占的にデビューを飾った。9種のメディテーション・ミックスはそれぞれが、精神とムードを変えるサウンドと合致するように注意深くセレクトされたフリッカー周波数を用いて、独自の深く没入的な光のシークエンスとペアリングされている。これらの精神を改変するユニークなシークエンスは、音楽的な旅路の質を高め、リラックス感を強化し、ユーザーが以前にはなかったような形で音楽を見たり、聞いたり、感じたりすることを可能にする。
オリジナル・アルバムについて
ジョン・レノンは「Mind Games」を、ロバート・マスターズとジーン・ヒューストンが書いた1972年の書籍『’Mind Games: The Guide to Inner Space』〔*心のゲーム:内なるスペースのガイド〕を読了したあとで完成させた。これは内面に目を向けることで、自分の心をポシティヴさに集中させるトレーニングの手引き書で、「Mind Games」は同題のアルバムにも収録されている。ニューヨークで活躍するセッション・ミュージシャンの選りすぐりを起用し、彼にとって突破口的なアルバムとなった『Mind Games』はファンの人気作で、1973年10月29日の初リリース以来、ずっとカルト的な傑作の地位を保っている。
1973年10月29日にアメリカ、11月16日にイギリスでリリースされたジョン・レノンの4枚目のソロ・アルバム『Mind Games』は、ヨーコ・オノのアルバム『Feeling the Space』に参加したミュージシャンたちと共に、ニューヨークのレコード・プラントでレコーディングされた。
『Mind Games』の楽曲制作は、レコーディングと同じくらい素早く行なわれた。ジョンはスタジオに入るわずか2週間前の1973年7月16日の週に一連の新曲を書き上げていた。レコーディングは8月1日開始に開始され、5日に終了。8月6日~16日にオーヴァーダブが行なわれ、8月21日から9月18日にかけてミキシング、9月19日~21日にマスターテープが制作された。このアルバムはジョンがセルフ・プロデュースし、ヨーコがプロデュースを手伝ったもので、フィル・スペクターが実権を握らなかった初めてのソロ・アルバムとなった。エンジニアはロイ・シカラとダン・バービエロで、セッションの終盤にアシスタントとしてスタジオ入りした若きジミー・アイオヴィンがスタジオ作業を手伝った。
『Mind Games』は発売後、全米ビルボードで9位、英国で13位を記録。このアルバムからリリースされた唯一のシングル「マインド・ゲームス」は、ビルボード・ホット100で18位、全英で26位を記録している。
アルバム『Mind Games』を巡る社会的背景
1973年、当時33歳のジョンは、個人的にも、そして政治的にも激動の真っただ中にいた。アメリカ移民局との数年にわたる強制送還を巡る係争が続く一方で、彼の反ニクソン運動、反ヴェトナム戦争活動、そして1972年のアルバム『Sometime in New York City』に込められた政治的なメッセージによって、彼は当選したばかりのリチャード・ニクソンの標的となり、FBIに監視されるまでになっていた最中の、1973年8月に一流のセッション・ミュージシャンたち(冗談でプラスティック・U.F.オノ・バンドと名付けられた)を引き連れてニューヨークのレコード・プラントに入った時の劇的な背景だった。
友人のドラマーのジム・ケルトナーが、ギタリストのデヴィット・スピノザと共に、ピアニストのケン・アスチャー、ベーシストのゴードン・エドワーズ、ペダル・スチール奏者の“スニーキー”ピート・クレイノウ、サックス奏者のマイケル・ブレッカー、ドラマーのリック・マロッタ、バッキング・ヴォーカリストのジョセリン・ブラウン、クリスティン・ウィルトシャー、エンジェル・コークリー、そしてキャシー・マルらを集め、ジョンはこの異常な状況下での活動期間に、愛、失恋、平和、精神性、社会的不正義といったテーマを探求する、非常に個人的で内省的なアルバム制作に没頭し、『Mind Games』を1973年に発表。
『Mind Games』アルティメイト・コレクション
今回ヨーコ・オノの完全な許諾を得て、この作品の制作とクリエイティヴ面を監修したショーン・レノンがプロデュースしたアルティメイト・コレクションは、グラミー賞®を3度受賞したエンジニアのポール・ヒックス、ミキサー/エンジニアのサム・ギャノンとロブ・スティーヴンスなど、『Imagine』と『John Lennon/Plastic Ono Band』のアルティメイト・コレクションと同じ音響チームが携わっている。
このアルティメイト・コレクションは、リスナーをスタジオの中心に置き、ニューヨークのレコード・プラントで1973年に行なわれたアルバムのレコーディング・セッションを、その始まりから最終マスターに至るまで、未発表のアウトテイク、そのままのヴァージョン、インストゥルメンタル、ストリップ・ダウン・ミックス、スタジオでのおしゃべりなど様々な素材を使って、ファンのお気に入りの曲がどのように進化し、命を吹き込まれていったかを明らかにしている。
「ジョンが伝えたかったのは、私たちはみんな心理ゲーム(マインド・ゲーム)をしているということ。でも、もし私たちがマインド・ゲームをすることができるのなら、それでポジティブな未来を作ったらどうだろう――ポジティブなマインド・ゲームになるように。“Mind Games”は信じられないほど強い曲。当時は、この曲の時代が来る前だったから、人々はこのメッセージをよく理解できなかった。今なら皆が理解してくれるはず。当時は、自分たちがマインド・ゲームをしていることにも気づいていなかったと思います」
― ヨーコ・オノ
『Mind Games』アルティメイト・コレクションでは、ジョンのヴォーカルを前面に押し出し、サウンドをアップグレードした不朽のアルバムの全く新しいアルティメイト・ミックス、マルチ・トラックのレコーディング音源から特定の楽器を分離してハイライトし、オリジナル・ミックスに埋もれていた演奏を際立たせたエレメンツ・ミックス、ジョンとザ・プラスティック・U.F.オノ・バンドがテープに録音したものを、ヴォーカル・エフェクトやテープ・ディレイ、リヴァーブなしで生のままミックスした状態で聴くことができるロウ・スタジオ・ミックスなど、没入感と親密さを同時に味わえる6つの異なるユニークなリスニング体験が提供される。
エヴォリューション・ドキュメンタリーは、ユニークな曲毎のオーディオ・モンタージュで、デモ・テープの段階からマスター・レコーディングとして仕上がるまでの各曲の変遷を、デモ音源や、リハーサル音源、アウトテイク、マルチ・トラックでの作業や、スタジオでの会話などを通して詳細に紹介する。アウトテイク集では、各曲の魅力的な別テイクを聴くことができる。
一方、エレメンタル・ミックスは、『Mind Games』アルティメイト・コレクションのために特別に制作された新たなセットで、ミニマリズムのエレメンツ・ミックスと、アルティメイト・ミックスの中間に位置し、ジョンの声を前面に押し出した、ドラムなしのシンプルで無駄のないアレンジに曲を戻したものとなっている。ブルーレイには、HD、スタジオ・クオリティの192kHz/24bitオーディオ(ステレオ)、5.1サラウンド、ドルビーアトモス・ミックスなど、リスニングのための様々なオプションが用意されている。
すべてのトラックは、15本のオリジナル2インチのマルチトラック・セッション・テープから、最新の192-24デジタル・トランスファーを使用して、一から完全にリミックスされている。アルティメイト・コレクションには、未発表のアウトテイクなどに加え、アーカイヴの1/4インチのオープンリール、カセットテープ、ビデオテープからの未発表音源が追加収録されている。
Written By uDiscover Team
ジョン・レノン『Mind Games (Meditation Mixes)』
2024年10月11日発売
3LP/ iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
【国内盤商品情報】
3LP<直輸入盤仕様/完全生産限定盤>
品番:UICY-75284/6
価格:17,600円税込
●180gクリア・ヴィニール
●3面見開きの鏡面仕上げジャケット仕様
<日本盤のみ>
英文説明及びプレスリリース翻訳付/歌詞対訳付
日本盤LP帯の意匠をモチーフにした巻き帯付き
- ジョン・レノン アーティストページ
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