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エイジア『Asia』解説:大陸をわたって成功を収めたスーパーグループによるデビュー作

エイジア(Asia)は、アルバム志向のスーパーグループとして結成されたのかもしれない。だが1982年から1983年にかけての輝かしい時期、彼らはアメリカのシングル・チャートでも王者だった。
彼らの初ヒット「Heat Of The Moment」がBillboard Hot 100を駆け上がるなか、1982年5月15日付のアルバム・チャートでは、セルフタイトルのデビュー作『Asia』がNo.1へと上り詰めた。
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アルバム『Asia』は、ジョン・ウェットン、カール・パーマー、スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズの4人組による作品として4月初旬に全米チャート入りし、7週目に2位から1位へ浮上し、ヴァンゲリスによる映画『炎のランナー』のサウンドトラックに代わって首位を獲得した。その後、通算9週(連続ではない)にわたって全米アルバム・チャートで首位を記録し、アメリカだけで400万枚を超えるセールスを達成した。
一方、彼らの母国イギリスでは、『Asia』は苦戦を強いられた。当時の音楽批評家たちは、ニュー・ロマンティック・ムーヴメントやシンセ・ポップ初期の動きにより大きな関心を寄せており、彼らの音楽に共感していたとは言いがたかったのである。それでも同アルバムは全英チャートで11位を記録。メディアからは決して“最先端”のバンドとして扱われなかったものの、彼らの人気はチケットの売れ行きが証明していた。同年のワールド・ツアーの締めくくりには、ロンドンのウェンブリー・アリーナで2公演を成功させている。
当時、アメリカがこのバンドを熱狂的に受け入れたことについては、議論の余地がなかった。ジョン・ウェットンのリード・ヴォーカルを務めた「Heat Of The Moment」は、6月末に全米4位まで上昇した。程なくして続く「Only Time Will Tell」が再びチャートを駆け上がった。バンドは春から秋にかけて大規模なツアーを行い、翌1983年夏には、もうひとつの全米ミリオンセラーとなる『Alpha』を携えて戻ってくることになる。
ジョン・ウェットンは、がんとの闘病の末、2017年1月に惜しまれつつこの世を去った。その後、エイジアではビリー・シャーウッドが後任として加入し、現在はハリー・ウィットリーが担当。ョン・ウェットンが参加した最後のエイジア作品は、2014年に発表された13作目のスタジオ・アルバム『Gravitas』だった。
2024年4月以降では、ジェフ・ダウンズ(キーボード)、ハリー・ウィットリー(ボーカル、ベース)、ジョン・ミッチェル(ギター)、ヴァージル・ドナティ(ドラムス)による新生エイジアとして日本を含む世界中でツアーを実施している。
Written By Paul Sexton
エイジア『Asia』
1982年3月8日発売
CD / iTunes Stores / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
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