今年クイーンが出場するNHK紅白歌合戦:過去の洋楽アーティストたちと体験談

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Photo: Xavier Vila © Miracle Productions LLP

ラジオDJ、ライナー執筆など幅広く活躍されている今泉圭姫子さんの連載「今泉圭姫子のThrow Back to the Future」の第79回。

今回は、2023年12月31日にNHK紅白歌合戦に出場が決定しているクイーン+アダム・ランバートや、過去にご自身が体験した紅白の舞台裏のお話などを寄稿いただきました。

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紅白に出場するクイーン

いよいよ、クイーン+アダム・ランバートが出演するNHK紅白歌合戦の放送日が迫ってきました。デビュー50周年というスペシャルな年の締めくくりに、日本のメディアが選ばれたことは、何より嬉しい出来事だと多くのファンは喜んでいるはずです。

実は、彼らが紅白歌合戦に出演するのは、初めてではありません。2020年、ブライン・メイとロジャー・テイラーは、YOSHIKIのプロジェクトとして、サラ・ブライトマンなど世界各国のアーティストと共に、リモートで出演した経験があります。しかし今回は、クイーン+アダム・ランバートの名の下で、クイーンの楽曲を演奏するので、その思いは異なります。

 

愛される「Don’t Stop Me Now」

演奏曲は1978年の『Jazz』に収録されている「Don’t Stop Me Now」。意外な選曲ではありました。クイーンの楽曲の中でもお馴染みの曲ではありますが、ナンバー・ワンとなった曲ではありません。『Jazz』をリリースした頃のクイーンは、名実ともにトップ・グループとして活躍していましたが、振り返ると、音楽的にはグループの方向性を考える上での過渡期にあった時代でした。

敢えてこの曲を披露することになった経緯は、いつか語られるでしょうがフレディ・マーキュリーが彼独特の世界観で、アグレッシヴに歌ったこの曲は、今後特別な意味をもたらせてくれる楽曲になっていくでしょう。もちろん、クイーン+アダム・ランバートのRhapsody Tourでも演奏されている曲です。

これまでにも、多くのアーティストが「Don’t Stop Me Now」をカバーしていますが、主なところでは、1979年に、西城秀樹さんがコンサート・ツアーでカバー、ライヴ・アルバムにも収録されました。

また2006年には、UKの人気バンドMcFlyがカバー、オリジナル・ヴァージョンでは成し遂げられなかった、UK1位に輝いたのです。「Don’t Stop Me Now」は、カバーされることによって、大ヒットした他の楽曲同様、クイーンファンに長く愛されている曲として存在していることがわかります。

 

主な海外アーティストの紅白出演

さて、紅白歌合戦の話に戻りますが、番組では、過去にも洋楽アーティストは出演しています。少し振り返ってみましょう。

一番記憶に新しいのは、2019年にKISSが YOSHIKISSとしてYOSHIKIさんと出演し、「Rock and Roll All Nite」を披露。それ以前ではアジア人を除くと、主なところでは90年代が最も多く、1990年、シンディー・ローパーが「I Drove All Night」で、同年ポール・サイモンが「Bridge over Troubled Water(明日に架ける橋)」で出演。

1991年には、サラ・ブライトマンが単独で「The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)」を、ザ・ベンチャーズが「十番街の殺人~ダイヤモンド・ヘッド~パイプライン」、アンディ・ウィリアムスが「Moon River」、そして2009年にはスーザン・ボイルが「I Dreamed a Dream」で、2011年にはレディー・ガガも「You and I」で出演しています。

 

紅白舞台裏のエピソード

ここで少し私の紅白歌合戦のエピソードをご紹介します。2005年の第56回紅白歌合戦に、出演者のスタッフとして関わりました。松任谷由実さん率いるFriend of Love The Earthのメンバーだった韓国のイム・ヒョンジュに付き添って、中継地の上海に行きました。

東京でリハを重ね、メンバーとの衣装打ち合わせなど、ディック・リーさん、aminちゃん(2年前に亡くなってしまったのはショックでした)、シュイ・クーさんと来るべき日を楽しみに活動していました。

当日のリハ時は、屋外での中継を予定していたのですが、大雨になってしまい、番組スタッフの奮闘ぶりを目の当たりにしました。衣装を着てのリハには、メンバーもビニールを被って対応したり。放送時間には雨が上がる予定ではありましたが、万が一に備え、雨になっても対応できる新たな場所を求め、スタッフの皆さんが本番ギリギリまで奮闘され、生放送、それも海外での中継に一つでも問題が起こることのないように対応する姿に感動したものです。

本番前はドキドキでしたが、本番は雨に泣かされることなく、無事に生中継を終えました。パフォーマンス後の上海チームは、遅い時間だったにも関わらず、打ち上げパーティーで、踊って、食べて、飲んで、と楽しい時間もありました。

紅白歌合戦は、年に一度のお祭り。その時間を今年はさらに楽しむことができそうです。ドキドキしながら待つことにしましょう。

Written By 今泉圭姫子


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