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ナット・キング・コールのベスト・ソング20曲:世界屈指の歌手であり人種差別を超えた先駆者

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Photo: Capitol Records Archives

1919年3月17日に生まれたナット・キング・コールは、世界屈指のソロ・ヴォーカリストであり人種差別を超えた先駆者でもあった(彼は50年代にアフリカ系アメリカ人のアーティストとして初めてテレビ・シリーズのホストに起用された)。「Unforgettable」から「L-O-V-E」、「The Christmas Song」に至るまで、彼は不朽の名曲を数多く残している。そのコールの生誕100周年を祝して、ナット・キング・コールの名曲20曲を選定し、ここで称えたい。


1. 「Straighten Up And Fly Right」(1943年)

「Straighten Up And Fly Right」は、ナット・キング・コールと作詞家/出版業者/プロモーターのアーヴィング・ミルズによって書かれた。同曲は1943年のコメディ映画『HERE COMES ELMER』のサウンドトラックにも使用されている。1919年3月17日にアラバマで生まれたナット・キング・コール(本名はナサニエル・アダムス・コール)は、シカゴでバプテスト教会の牧師の息子として育った。

「Straighten Up And Fly Right」はコールの父エドワードが説教の際に時々話していた説話を基にしている。戦時中の本ヴァージョンでは、ジャズ・トリオ編成(ギターはオスカー・ムーア、ベースはウェスリー・プリンス)でのコールによる初期の名演が聴ける。同曲はチャートの1位にも輝き、その人気は今も衰えない。ジェフ・ゴールドブラムは2018年に発表したデビュー・アルバム『The Capitol Studios Sessions』でこの曲を取り上げている。

Straighten Up And Fly Right (Remastered)

 

2.「(Get Your Kicks On) Route 66」(1946年)

ジュリー・ロンドンの夫、ボビー・トゥループが作曲した「(Get Your Kicks On) Route 66」は、シカゴからロサンゼルスへの旅を歌った楽曲。アメリカを代表する旅の曲のひとつであると同時に、ナット・キング・コールの代表曲のひとつでもある。

ヒットを記録した1946年のヴァージョンでは、ピアニストとしてのコールの天才的な技術が発揮されている。ジャズの名手アール・ハインズの影響を受けたコールは、流れるような演奏で至高のスウィングを生むピアニストだった。2000年にレイ・チャールズがコールのR&Bの殿堂入りのプレゼンターを務めた際、彼は以下のように語っている。

「私は寝食の全てをかけてナット・コールを自分に取り込もうとしていました。つまり彼の声とピアノはあまりに調和している。私もそうなりたかったんです。ナット・コールのような演奏をして、仕事をもらいたかったのです」。

[Get Your Kicks On] Route 66

 

3.「The Christmas Song」(1946年)

1946年、コールは”Chestnuts roasting on an open fire and Jack Frost nipping at your nose(焚火で炒る栗 / 鼻をつく厳しい寒さ)”という有名な祝祭的歌詞を初めてレコードに吹き込んだアーティストになった。そしてそのレコーディングが「The Christmas Song」の決定版となった。同曲は有名なバラード歌手のメル・トーメとボブ・ウェルズにより猛暑の夏の日に共作された。

トーメの末子でジャズ・シンガーのジェームズは、彼の父とウェルズが最初に同曲を持ち込んだ出版社は同曲を見向きもしなかったと明かす。「ふたりはその後、当時大人気だったナット・キング・コールに会いました」とトーメの息子は話す。「一度聴くと、彼はもう一度聴かせてくれと言って『もうどこにも持ち込まないでくれ。これは僕の曲だ!』と彼は言ってくれました」。ヒットしたコールによるヴァージョンは、コールの代表曲のひとつに留まらない。同曲は現代のクリスマスの一部になっている。

The Christmas Song (Merry Christmas To You)

 

4.「Nature Boy」(1947年)

ブルックリン生まれの放浪の作曲家エデン・アーベズは、コンサートの舞台裏で「Nature Boy」の歌詞と音楽をコールのマネージャーに渡したと言われている。コールは同曲を気に入り、1947年8月22日にレコーディングをした。この曲はヒット・チャートの1位を獲得し、以降8週に亘りそのポジションを維持した。「Nature Boy」は難しい曲であり、卓越したバリトン・ボイスで歌われた威厳ある演奏からはコールの技術の高さがわかる。

オーケストラの指揮はキャピトル・レコードの専属アレンジャーだったフランク・デ・ヴォルが担当。彼のストリングスやフルートの使い方により同曲の胸を刺すような歌詞の魅力が一層引き出されている。それは”The greatest thing you’ll ever learn/ Is just to love and be loved in return(きみはこれからすばらしいことを学ぶだろう / それは人を愛し愛されること)”という印象的な歌詞にもいえる。

Nature Boy

 

5.「Mona Lisa」(1950年)

「Mona Lisa」はナット・キング・コールの代表曲のひとつであるだけでなく、20世紀の名ラヴ・ソングのひとつだ。同曲はレイ・エヴァンスとジェイ・リヴィングストンによって映画『別働隊』のサウンドトラック用に作られ、アカデミー賞の歌曲賞を獲得している。「Mona Lisa」はもともとシングル「The Greatest Inventor of Them All」のカップリング楽曲としてリリース。しかしラジオのDJたちはA面曲の代わりに、同曲をプレイするようになったのである。コールのヴァージョンの編曲は名手ネルソン・リドルが手掛け、レス・バクスター率いるオーケストラが演奏している。

同曲のタイトルはもちろん、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画のことを指している。コールが同曲に吹き込んだ<柔らかさ>を称賛するジョージ・ベンソンは8歳のとき、のど自慢大会で優勝してレコードを作る権利を得た。そこで彼は、リトル・ジョージ・ベンソン名義で「Mona Lisa」をレコーディングしている。「あの曲が僕に大きな影響を与えたんです」と彼はのちに語っている。

Mona Lisa

 

6.「Pretend」(1950年)

「Pretend」はもともと、キャピトルから78回転のシングルとしてリリースされた。30年代に生まれた同バラードのコールによるヴァージョンには、スタン・ケントン率いるジャズ・オーケストラが参加。クレジットはされていないが、ドラムのシェリー・マンなどの名ミュージシャンも演奏している。

コールの娘でグラミー賞受賞シンガーの故ナタリー・コールも、父の人気曲をカヴァーした1991年のアルバム『Unforgettable』で同曲をレコーディングしている。

Pretend (Remastered)

 

7.「Too Young」(1951年)

小説家のシルヴィア・ディーが歌詞を手掛けた「Too Young」は、100万枚以上を売り上げ5週に亘り1位を記録した。そしてビルボード社は同曲を1951年のトップ・ソングと呼んだ。コールも「Too Young」を自身のレコーディングした中でもお気に入りの曲としている。

Too Young

 

8.「Unforgettable」(1952年)

コールの1952年のアルバム『Unforgettable』は、すばらしい表題曲で幕を開ける。同曲を書いたのはビリー・ホリデイの「Me, Myself And I」なども手掛けたアーヴィング・ゴードンで、同曲はナット・キング・コールの名曲の中でもキャリアを決定づけた楽曲として知られる。コールのスムースでニュアンスに富んだ歌は完璧な音程で、ネルソン・リドルの編曲によるオーケストラの控え目な伴奏によって更に引き立っている。

Unforgettable

 

9.「Walkin’ My Baby Back Home」(1952年)

「人に気に入ってもらえるものを作ろうとしました」とコールは話す。当時の彼は全盛期を迎え、一年のレコード売上は700万枚を数えた。キャピトル・レコードは1952年、コールの楽曲を10インチLP『8 Top Pops』にまとめてリリースし、その中に「Walkin’ My Baby Back Home」も収録されていた。同曲の歌詞を手掛けたのは、エルヴィス・プレスリーの「Are You Lonesome Tonight?」など数々のヒットを生んだ作詞家のロイ・タークだ。

Walkin' My Baby Back Home (Remastered)

 

10.「Almost Like Being In Love (恋をしたみたい)」(1955年)

「Almost Like Being In Love (恋をしたみたい)」はアラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウによって、1940年代にミュージカル『Brigadoon』のために書かれた曲だった。コールはこの曲を気に入り、いくつかのヴァージョンをレコーディングしている。そのひとつが1955年のアルバム『Nat King Cole Sings For Two In Love』に収録された2分のきらめくようなテイクだ。

コールのヴァージョンは映画にも使われ、1993年の作品『恋はデジャ・ブ』でもエンディングに使用されている。「Almost Like Being In Love」に関して、コールは以下のように語っている。

「多くの曲は同じことについて歌っています、そう愛について。そこでは勝つか負けるかのどちらかなんですよ」

Almost Like Being In Love (Remastered)

 

11.「Almost Like Being In Love (恋に落ちた時)」(1956年)

ヴィクター・ヤングとエドワード・ヘイマンが共作した「Almost Like Being In Love」は1952年にドリス・デイがヒットさせていた。コールも同曲を取り上げて、魅力溢れるカヴァー・ヴァージョンを生み出した。コールの弟であるフレディは、ナットの歌の印象的な点として、歌詞をしっかり発音することを挙げている。

彼の感動的な歌声は、リスナーに強烈な印象を与える。シンガーのスージー・クアトロも、それを聴いたことが子ども時代の大きな出来事のひとつだったと明かしている。

「初めてあの曲を聴いたのは、私がとても多感な頃でした。私は10歳くらいで、本格的なラヴ・ソングを聴いたのが初めてだった。姉の部屋で座って聴いては泣いていたんです」

When I Fall In Love (Remastered)

 

12.「Stardust」(1957年)

ホーギー・カーマイケル作の絢爛なラヴ・ソング「Stardust」は、1957年にコールがアルバム『Love Is The Thing (LOVE IS THE THING)』で取り上げたとき、既に生まれてから30年が経過していた。同アルバムのマスタリングを担当したスティーヴ・ホフマンは、コールの歌声はいくらサポート・ミュージシャンが充実していても「脚光を浴びるべき」作品だったと話す。

「僕はジャズ・ピアニストとして出発した。だけど歌を始めると、感じるままに歌った。そうしてできたんです」。コールは控え目にそう語っている。

Stardust

 

13.「Ballerina」(1957年)

コールが「Ballerina」(「Dance, Ballerina, Dance」と表記されることもある)をレコーディングしたのは、同曲がカール・シグマンによって書かれた10年後だった。同曲は現代のジャズ・シンガー、グレゴリー・ポーターにとっても重要な曲で、彼は2017年のトリビュート・アルバム『Nat King Cole & Me』でカヴァーしている。

ポーターは同曲を<影響力のある曲>と評し、こう話す。

「これは愛についての曲で、ダンサーがキャリアや自分自身の人生を追い求め、愛は実を結ばない。コールは独特な存在です。彼のすばらしい音楽にある非凡な音色やスタイル、究極のクールさには影響されずにいられません」

Ballerina

 

14.「The Very Thought Of You」(1958年)

レイ・ノーブル作の美しい愛のバラード「The Very Thought Of You」は1934年、アル・ボウリーにより初めてレコーディングされ、以来ビング・クロスビーやビリー・ホリデイら世界屈指のシンガーたちにカバーされてきた。その中でも印象的なヴァージョンのひとつが1958年のコールによる柔らかな演奏だ。

同ヴァージョンはリー・ジレットがプロデュースし、作曲家のゴードン・ジェンキンスが広がりのあるストリングス・アレンジを手掛けた。

「僕は物語の翻訳者。演奏するときは、ピアノの前に座っておとぎ話をするようなものです」

The Very Thought Of You

 

15.「Quizás, Quizás, Quizás (Perhaps, Perhaps, Perhaps)」(1962年)

ラテン音楽を扱ったアルバムのひとつの中で、ナット・キング・コールはキューバの作曲家オスヴァルド・ファレスが書いた「Quizás, Quizás, Quizás (Perhaps, Perhaps, Perhaps)」を取り上げた。重厚なオーケストラを取り入れた同ダンス・ナンバーには、ハバナ交響楽団のドラマー、アルマンド・デ・セケイラ・ロメウが参加。コールは歌詞を音で覚え、スペイン語で歌っている。

Quizas, Quizas, Quizas (Perhaps, Perhaps, Perhaps)

 

16.「(I Love You) For Sentimental Reasons」(1961年)

ヴォーカル・グループのインク・スポッツの創設メンバーであるディーク・ワトソンは1945年、不朽の名曲「(I Love You) For Sentimental Reasons」の作曲に参加。その16年後、コールはグラミー賞の最優秀アルバム賞にもノミネートされたアルバム『The Nat King Cole Story』で同曲をカヴァー。彼の甘い歌声は、後の世代のシンガーに影響を与えた。

「僕は彼の催眠にかかったようでした。ナット・キング・コールの歌は僕にとって薬のようなものなんです」。そう語るのはアーロン・ネヴィルである。「ナットは誰もが大好きなシンガーです。レイ・チャールズやサム・クック、マーヴィン・ゲイもみんな彼のファンだ。みんなナット・キング・コールの曲をやりたいと思ったものです」。

[I Love You] For Sentimental Reasons

 

17.「Send For Me」(1961年)

レスター・ヤングのレコードにクレジットなしで参加していた頃から、ナット・キング・コールは自分の作品に一流のジャズ・ミュージシャンを迎えることを好んだ。「Send For Me」で彼はドラムにリー・ヤング(同じくレスターの作品に参加)、ギターにケニー・バレルを迎えている。「Send For Me」の作曲者はオリー・ジョーンズで、コールはリラックスした様子で他の曲同様の完璧な音程で詞を歌い上げている。

Send For Me (Remastered 2005)

 

18.「Oh Mary, Don’t You Weep」(1961年)

コールはゴスペル音楽に囲まれて育ち、スピリチュアル・ソングで纏められたアルバム『Every Time I Feel The Spirit』をキャピトルから発表している。「Oh Mary, Don’t You Weep」のコールによるパフォーマンスには、シカゴの”First Church Of Deliverance”の聖歌隊が参加している。

コールはアメリカのポピュラー・ミュージックの世界における先駆的な存在だで、人気が絶頂をきわめたころには、アフリカ系アメリカ人としては初めて、テレビ・シリーズのホストも努めている。それでも彼がルーツを忘れることはなかった。彼は”hard work, integrity and luck / ハード・ワーク、誠実さ、それと幸運)”によって成功を手にし、いまわしい人種差別の壁を乗り越えたのだった。

Oh, Mary, Don't You Weep

 

19.「Ramblin’ Rose」(1962年)

ノエルとジョーのシャーマン兄弟が書いたポピュラー・ソングのコールによるヴァージョンは、ビルボード・チャートで2位となり百万枚以上を売り上げた。「Ramblin’ Rose」は1962年の同名アルバムの表題曲で、アレンジと指揮はカウント・ベイシーやダイナ・ワシントンとも仕事をしたベルフォード・ヘンドリックが担当。同曲ではサム・クックやマーヴィン・ゲイらソウルの大物とよく共演していたルネ・ホールがコーラスや見事なエレキ・ギターを披露している。

Ramblin' Rose

 

20.「L-O-V-E」(1965年)

現代の名ラヴ・ソング「L-O-V-E」はミルト・ガブラー(コメディアンのビリー・クリスタルのおじに当たる)によって書かれた。すばらしい英語のヴァージョン以外に、コールは日本語、スペイン語、フランス語でもこれをレコーディング。「L-O-V-E」は、ナット・キング・コールの代表曲として確立された。コールは音楽において正確性を重視しており、彼の歌は原子時計のように狂いがない。

トランペットにはオリヴァー・ネルソンやラロ・シフリン、ホレス・シルヴァーらの作品に参加したジャズの世界の巨匠ボビー・ブライアントを迎えている。ナット・キング・コールが同曲をレコーディングしたのは1964年のことで、そのとき彼は既に肺癌と診断されていた。ナット・キング・コールは翌1965年、その病を原因として45歳でこの世を去っている。

L-O-V-E
L-O-V-E (Japanese Version)

 

Written By Martin Chilton



 

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