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25分の組曲を含んだライブ盤ながら商業的に成功したクイックシルヴァー・メッセンジャー・サービスの『Happy Trails』

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1969年3月17日、サンフランシスコのロック・バンド、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス(以下:QMS)は最高の作品を世に送り出した(少なくとも商業的な意味では)。この日発表された『Happy Trails(邦題:愛の組曲)』は彼らがキャピトル・レーベルからリリースした2枚目のアルバムで、アメリカではこのバンド唯一のゴールド・ディスクに認定された。

セカンド・アルバムにしては異例なことだったが、この『Happy Trails』はかの有名なフィルモア・イーストとフィルモア・ウェストでのライヴ音源を収録したライヴ盤だった。さらに大胆なことに、LPのA面は合計25分もある組曲になっていた。この組曲はボ・ディドリーの「Who Do You Love?」を基本テーマとして、そのヴァリエーションが6つのパートに渡って展開されている。

このうち最初のパートと最後のパートは「Who Do You Love?」そのものの演奏で、ギターのジョン・シポリーナとゲイリー・ダンカンが主役となっていた。しかも冒頭のパート1は全米シングル・チャートにも入り、最高91位に達している。一方そのふたつのあいだに挟まれた曲はどれもQMSのメンバーが作った作品で、曲名はちょっとしたユーモアを加えて「When You Love」「Where You Love」「How You Love」「Which Do You Love」となっていた。

QMS

当時、ローリング・ストーン誌の誌面に掲載されたアルバム評で評論家のグリール・マーカスはこう書いている。「クイックシルヴァーはフル・スピードを出した。ジョン・シポリーナのギターは刺々しい音と甘い音を交互に繰り出しながら、ゲイリー・ダンカンのリズム・ギターとしのぎを削る。グレッグ・エルモアのドラムスはシンプルかつソリッド。雑な部分は少しもなく、ひとつのミスもない」。

『Happy Trails』のB面は、これまたボ・ディドリーの名曲「Mona」で幕を開ける。残りの3曲はQMS自身の曲で、ゲイリー・ダンカン作の「Calvary」は13分間のインストゥルメンタルだった。このアルバムは3月末に全米チャートで初登場139位を記録。7週間後には最高27位に達した。

このアルバムのジャケットをデザインした会社グローブ・プロパガンダは、1969年5月のBillboard誌で「最新流行の最先端の題材を専門とした広告会社」と形容されていた。その後グローブ・プロパガンダは、シャーラタンズやイッツ・ア・ビューティフル・デイのジャケットもデザインしている。

発売から23年後の1992年、『Happy Trails』はゴールド・ディスクに認定され、根強い人気を誇っていることが証明された。それは、ローリング・ストーン誌が2003年に選んだ「オールタイム・ベスト・アルバム500」で189位に入ったことでもわかるだろう。

Written by Paul Sexton


クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービスの『Happy Trails』

クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービス『Happy Trails』

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