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  • 「モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方」シリーズ初となる公式CDがリリース

    「モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方」シリーズ初となる公式CDがリリース

    発刊以降13万部を突破、多くの芸能人からも絶賛されTVやネットで大反響を呼んでいる「モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方」シリーズ(かんき出版)。

    そのシリーズ初となる公式CD『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能を伸ばすクラシック』が本日リリースされ、早速Amazonや楽天ブックスといったクラシック各主要チャートで1位を獲得するなど大きな話題を呼んでいる。

    本作の監修を担当するのは、書籍の著者でもある伊藤美佳。2枚組となるCDでは「感性を磨くには、乳幼少期の環境として最適」と著者が語るクラシック音楽にフォーカスし、ユニバーサルミュージックが所有する豊富なカタログの中から名演・名曲をセレクト。

    ベルリン・フィルやウィーン・フィル、カラヤン、ベーム、アバド、アルゲリッチ、フルニエといった錚々たる面子による音源を収録しており、親子で楽しむクラシックの入口としてはこれ以上無いクオリティとなっている。さらにディスクごとに「リズム」と「メロディ」というテーマを設定し、子どもが純粋に音楽を楽しめる内容に仕上がっている。クラシック音楽への入門盤としても最適の1枚だ。

    ブックレットには、伊藤美佳による書き下ろしのエッセイ、そして書籍でもマンガ・イラストを担当した齊藤恵による描きおろしのマンガを収録。エッセイでは収録曲について子どもとどのように楽しめば良いかについても触れられている。

    モンテッソーリ教育とハーバード大学のガードナー教授が提唱する「多重知能」を分かりやすくアレンジした「9つの知能」を掛け合わせた、これまで約10,000組の親子が体験した「輝きメソッド」で大きな話題を呼んでいる本シリーズ。

    著者の伊藤美佳は今回のCDについて、「おうちde楽しく!簡単!面白い!AI時代を生きていく子どもに必要な感性を育てるために「子どもの才能を伸ばすクラシック音楽」を日常に!親子で楽しく取り入れる方法が曲ごとに解説されているCDです」とコメントしている。

    また、本日12:15からはCDリリースを記念した無料のオンラインイベント「子どもの才能を伸ばすクラシック音楽祭」も行われます。親子揃っておうちで過ごす時間も増えている今、本作のクラシック音楽を通じて楽しい時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

    ■CD発売記念無料オンラインイベント「子どもの才能を伸ばすクラシック音楽祭」

    日時:2021年4月7日(水)12:15~13:00
    参加方法:こちらよりお申し込み可能。


     

    ■伊藤美佳 プロフィール
    (株)D・G・P代表取締役。0歳からの乳幼児親子教室「(社)輝きベビーアカデミー」代表理事。
    幼稚園教諭1級免許。日本モンテッソーリ協会教員免許。保育士国家資格。小学校英語教員免許。NPO法人ハートフルコミュニケーションハートフル認定コーチ。サンタフェNLP/発達心理学協会・ICNLPプラクティショナー。日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラー。自身の子どもがモンテッソーリ教育の幼稚園で素晴らしい成長を遂げたことに感銘を受け、モンテッソーリ教師の資格を取得。
    伊藤美佳公式サイト「輝きベビーアカデミー


    ■リリース情報

    2021年4月7日発売
    『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能を伸ばすクラシック』
    CD / iTunes / Amazon Music / Apple Music / Spotify

    収録予定曲:
    Disc 1: リズムを楽しもう!
    01. アイネ・クライネ・ナハトムジーク~第1楽章 (モーツァルト) / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    02. 歌劇《フィガロの結婚》序曲 (モーツァルト) / ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、指揮:カール・ベーム
    03. 熊蜂の飛行 (リムスキー=コルサコフ) / スイス・ロマンド管弦楽団、指揮:エルネスト・アンセルメ
    04. 弦楽セレナード~第1楽章 (チャイコフスキー) / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    05. ピアノ五重奏曲《ます》~第4楽章 (シューベルト) / アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
    06. 剣の舞 (ハチャトゥリアン) / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:アラム・ハチャトゥリアン
    07. 歌劇《セビリアの理髪師》序曲 (ロッシーニ) / ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、指揮:リッカルド・シャイ―
    08. ユーモレスク (ドヴォルザーク) / クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)、ジャン=クロード・アンブロシーニ(ピアノ)
    09. ピアノ・ソナタ第11番~第3楽章 (モーツァルト) / アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
    10. 無伴奏チェロ組曲第1番~前奏曲 (J.S.バッハ) / ピエール・フルニエ(チェロ)
    11. バレエ《くるみ割り人形》~序曲 (チャイコフスキー) / モントリオール交響楽団、指揮:シャルル・デュトワ
    12. 協奏曲集《四季》第1番〈春〉~第1楽章 (ヴィヴァルディ) / イ・ムジチ合奏団、ピーナ・カルミレッリ(ヴァイオリン)
    13. 《アルルの女》第2組曲~ファランドール (ビゼー) / ロンドン交響楽団、指揮:クラウディオ・アバド
    14. ローマの松~アッピア街道の松 (レスピーギ) / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    15. バレエ《くるみ割り人形》~花のワルツ (チャイコフスキー) / モントリオール交響楽団、指揮:シャルル・デュトワ

    Disc 2: メロディを楽しもう!
    01. 《ペール・ギュント》第1組曲~朝 (グリーグ) / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    02. 別れの曲 (ショパン) / ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
    03. 亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル) / フィルハーモニア管弦楽団、指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
    04. 聖母の御子 (リョベート) / エドゥアルド・フェルナンデス (ギター)
    05. 歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》~間奏曲 (マスカーニ) / ミラノ・スカラ座管弦楽団、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    06. 組曲《動物の謝肉祭》~白鳥 (サン=サーンス) / マルタ・アルゲリッチ、ネルソン・フレイレ(ピアノ)、ミッシャ・マイスキー (チェロ)
    07. パッヘルベルのカノン (パッヘルベル) / イ・ムジチ合奏団
    08. 子供の情景~トロイメライ (シューマン) / ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
    09. 愛の挨拶 (エルガー) / チョン・キョンファ(ヴァイオリン)、フィリップ・モル(ピアノ)
    10. ピアノ協奏曲第21番~第2楽章 (モーツァルト) / フィルハーモニア管弦楽団、ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ&指揮)
    11. 月の光 (ドビュッシー) / ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)
    12. 歌劇《カルメン》~第3幕への間奏曲 (ビゼー) / ロンドン交響楽団、指揮:クラウディオ・アバド
    13. ピアノ・ソナタ第11番~第1楽章 (モーツァルト) / アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
    14. アイネ・クライネ・ナハトムジーク~第2楽章 (モーツァルト) / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    15. 春への憧れ (モーツァルト) / ペーター・シュライアー(テノール)、アンドラーシュ・シフ(ピアノ)



     

  • アンドレア・ボチェッリ、最新MVを公開。最新アルバムのデラックス・エディションも配信リリース

    アンドレア・ボチェッリ、最新MVを公開。最新アルバムのデラックス・エディションも配信リリース

    現代最高峰のテノール歌手、アンドレア・ボチェッリ。昨年リリースされ大きな反響を呼んだニュー・アルバム『Believe~愛だけを信じて』から、「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」のミュージック・ビデオが新たに公開された。

    Andrea Bocelli – You'll Never Walk Alone (Official Music Video)

    リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世による1945年のミュージカル『回転木馬』のために書かれたこの曲は、発表から75年経った現在でも多くの歌手が採り上げている名曲。ボチェッリによる唯一無二の歌声が、楽曲の持つメロディやメッセージをより一層際立たせている。

    ミュージック・ビデオはマルタの地中海会議センターで新たに撮影され、苦悩する若者が希望を見出していく様を描いた感動的な仕上がりで、楽曲と完璧な調和を見せている。

    また、最新作『Believe~愛だけを信じて』にアコースティック・ヴァージョン5曲を新たに追加したデラックス・エディションも配信リリースされた。アルバムの少し違った一面も垣間見ることのできる必聴の内容となっている。

    アンドレア・ボチェッリ『Believe~愛だけを信じて』(デラックス・エディション)

    アンドレア・ボチェッリといえば昨年4月に行った配信コンサート「Music for Hope」が同時視聴300万人、累計視聴4,200万回超という伝説的なイベントなったことが記憶に新しいが、4月12日でそのコンサートからちょうど1年となる。引き続き世界的に予断を許さない状況にある昨今においても歌で希望を与え続けてくれるボチェッリ。配信から1年となった今、改めて彼の歌声をじっくりと味わいたい。

    Andrea Bocelli: Music For Hope – Live From Duomo di Milano

    グラミー賞27回受賞のレジェンド、アリソン・クラウスや世界的なメゾ・ソプラノ歌手であるチェチーリア・バルトリとの共演に加えて、ボチェッリと長年共演してきたエンニオ・モリコーネが死の1か月前に作曲したという未発表曲「インノ・スッスラート」、レナード・コーエンの名曲「ハレルヤ」やリチャード・ロジャースによる永遠のスタンダード「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」など、バラエティに富んだ楽曲を収録した意欲作だ。

    スティーヴン・マーキュリオやハイドン・ベンダルとの共同プロデュースとなった最新アルバム『Believe~愛だけを信じて』は信仰、希望、思いやりなど精神的なテーマを探求する内容で、魂を癒す音楽の力に焦点を合わせているとのこと。

    アルバムについて、ボチェッリは「『Believe~愛だけを信じて』に収録されている曲目は、ここ数年にわたる私のこころの歩みの記録であり、その歩みや、たゆまぬ成長につながるものでした。この新しいアルバムには、新しい道を切り拓く必要があるというメッセージがつまっています。

    控えめで、不完全で、主観的かもしれませんが、魂に訴えかける曲目を集めました。これらの曲を聞くことは、自分の内面と向かい合うきっかけとなり、自分の内面が語りだすことに耳を傾けることにもつながるでしょう」とコメントしている。


    ■アルバム情報

    アンドレア・ボチェッリ『Believe~愛だけを信じて』
    2020年11月18日(水)発売
    CD / iTunes / Amazon Music / Apple Music / Spotify

    収録曲:
    1. ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン
    2. ブラザー・サン、シスター・ムーン
    3. ハレルヤ
    4. ピアニッシモ (w/ チェチーリア・バルトリ)
    5. アメイジング・グレイス (w/ アリソン・クラウス)
    6. 祈り (トスティ)
    7. グラティア・プレナ (映画『FATIMA』より)
    8. ラシーヌ讃歌 (フォーレ)
    9. インノ・スッスラート ※エンニオ・モリコーネの未発表曲
    10. アルビノーニのアダージョ
    11. アイ・ビリーヴ (w/ チェチーリア・バルトリ)
    12. アヴェ・マリア
    13. 神の天使 (プッチーニ)
    14. 神の仔羊
    15. 夜も昼も ※ボーナス・トラック
    16. ミラ・イル・トゥオ・ポポロ ※ボーナス・トラック
    17. アメイジング・グレイス (ソロ・バージョン) ※「Music for Hope」より ※ボーナス・トラック





     

     

  • 水野蒼生、ピアニスト角野隼斗と新作について語る最新インタビュー公開

    水野蒼生、ピアニスト角野隼斗と新作について語る最新インタビュー公開

    水野蒼生の3作目は、『VOICE -An Awakening At The Opera-』というタイトルが示すように“声”をフィーチャーした作品だ。具体的には彼と親交のある小田朋美、CHAILDのLouis Perrie、ROTH BART BARONの三船雅也、君島大空、chamiの5名が参加。

    いずれもポップ系シンガーだけれど、<誰も寝てはならぬ>などオペラやクラシックの名曲を歌っている。その背景にあるのは「現代的なアップデート」という狙いだ。今回、それらの作詞にも挑戦している。

    また、彼自身が作曲したオリジナル楽曲も2曲あり、そのうちの1曲で、会う前から「きっとウマがあるだろう」と思っていたピアニストの角野隼斗が参加している。94年生まれの水野と、95年生まれの角野、ともにクラシックの本流とは違うところを歩んできたアウトローである。そんな2人の共通点は、愛するがうえに抱えている「クラシックがもはや歴史上の遺産のような方向へ進んで行っている」という危機感だ。

    新作について、また、クラシックの現在と未来について、いろいろ語り合ってもらった。

    ―角野さんがアルバムを聴いた第一印象は?
    角野:サウンドのヴァリエーションがヤバいというか、進化がすごいなと思って。それと僕が参加した曲と同じように、他の曲も室内楽的な編成にヴォーカルがのるのかなと思っていたので、1曲目を聴いた時の衝撃は、すごかったです。

    ―進化は、意識していることですか。
    水野:そうですね、クラシックを現代的に拡張させたらどうなるんだろうか、というのがある意味でライフワークになっています。そのなかで原曲を知っている人には新しい驚きとか、僕のクラシックへのリスペクトがちゃんと伝えるということも意識しています。

    角野:それが出来るのも蒼生君がクラシックを学んでいるからこそ。新しいことをやるには過去を学んでいなくてはできないと思うし、学んでいるからこその説得力が蒼生君の作品にはあると思います。

    ―話を進める前に2人の接点を教えてもらえますか。

    角野 隼斗/ラヴェル:水の戯れ(2018PTNA特級セミファイナル)Ravel – Jeux d'eau

    角野:僕が蒼生君を知ったのは2019年のラ・フォル・ジュルネでパフォーマンスを観たのが最初でした。でも、すぐに接点はなく、初めて話したのは半年前くらいですね。

    水野:去年のオンライン・イベントの時に初めて会ったのかな。僕もYouTubeで隼斗君のパフォーマンスを観て知っていました。まず視聴回数がめちゃくちゃ多くて、こんなに大きなファンダムを築き上げていることに希望を感じさせてもらいました。

    それからつなぎ目を一切見せずにどんどん違う曲を弾いていく演奏のすごさ。時にはラヴェルの<水の戯れ>の右手のモチーフをいろんな調で展開させて、それをインタルードみたいに使っている。正直「負けたわ」って思いました(笑)。共通点を感じたし、きっとウマが合うだろうなとも思いましたね。

    ―共にクラシックの本流ではない、ある意味でアウトロー的なところがあるじゃないですか。そのことはどう思っていますか。

    角野:僕は、2018年のピティナ・ピアノコンペティションでグランプリを獲ったのをきっかけに、急に音楽の世界で活動するようになり、クラシックのコンサートの機会をいただけるようになった一方で、YouTubeではポップスのカヴァーのようなことを自由にやっていました。

    その両者は相容れないものなのだろうかと思った時に、クラシックだって昔は過去の遺産のような存在ではなかったはず。リストのように即興もする、アレンジもする、作曲もするというピアニストはいた。だから、リストのようなことをやる人間がいてもいいんじゃないかと思うようになりました。

    水野:僕は、デビュー作の時から絶対に叩かれるだろうと思ってきたけれど、大御所の評論家から褒められたりして。クラシックの愛好家が聴いているようなNHK FMの番組『かけるクラシック』にゲスト出演したり、MCの代打を務めることもあったり。

    それらを通して感じるのは、クラシック界の人達も何か現状を変えないといけないと思っていること。僕ら以外にも反田恭平さんとか、石若駿さんとか、直接つながってはいないけれど、若手で活躍している人が点在している。そこに希望を感じていますね。

    ―さて、水野さん、今回のアルバムで“声”をフィーチャーしようと思った理由は?
    水野:去年のコロナ禍で、ツアーなどのスケジュールがほぼキャンセルされて、精神的にきつかった時に、人の声、歌声にこそ一番の癒しがあるとあらためて思ったんですね。癒しを求めていろんな音楽を聴くなかで、クラシック=癒しのような宣伝文句が嫌いだったのに、癒されている自分がいて、それで自然と気持ちが“歌”に向くようになりましたね。

    ―<誰も寝てはならぬ>をはじめ、オペラやクラシックの名曲ばかりなのに、クラシック出身のシンガーは参加せずに、いずれもポップ系シンガーですよね。この人選は意図的なものですか?
    水野:クラシックの発声法というのはマイクがなかった時代に生み出されたもの。でも、マイクがある21世紀に、特にレコーディングの現場であの発声法に必然性はないと思っています。実際にクラシックを聴かない人の中にはあの発声に抵抗がある人もいます。だから、ポップカルチャーに身を置き、なおかつオルタナティブな人達に声を掛けました。全員が僕の大好きなシンガーです。

    ―声を掛けた人達の反応は? クラシックの楽曲を歌ってくださいと言って。
    水野:みなさんに快諾をいただきました。なかにはROTH BART BARONの三船雅也さんのように「イタリア語で歌いたい」と、パヴァロッティの動画を観ながら勉強して、<誰も寝てはならぬ>を歌って下さった方もいます。結果として、原曲と同じイタリア語にしたことで、楽曲の強度が増したと思っています。

    それから<誰も寝てはならぬ>は、オペラというひとつの作品からの抜粋じゃないですか。それを単体で取り出した時に楽曲の強度として弱くなると思ったので、『トゥーランドット』の1幕のフィナーレにあったフレーズを間奏に入れ込んだりしています。

    これは、僕自身の思いですが、オペラにはエンターテイメント性があり、現代で言うと、映画の感覚で人々はオペラ座に行っていたと思うんですね。なので、<誰も寝てはならぬ>は、映画音楽を意識して作りました。ハンス・ジマーの影響を結構受けていますね。

    角野:僕は、<誰も寝てはならぬ>の終盤に押し寄せてくるエクスタシーというか、ただならぬ幸福感を感じましたね。

    ―他に角野さんが気になっている曲はありますか?
    角野:<献呈>とかってどんなイメージで?

    水野:この曲を歌ってくれた君島大空君の音楽を僕は大好きで。彼の音楽ってシューマン的なところがあるんですよね。文学的で、抒情的で、精神的なもろさを孕みつつ、ハードロックのギターが鳴り響いたりする。シューマンにもそういった側面があったと思います。そこに共通点があると思って、彼に<献呈>を歌って欲しいとお願いしました。

    歌詞は、僕が日本語で書いたので、日本語のリズムがより生かされるようなビートを作りました。さらに<献呈>という曲は、リストが編曲したものも有名なので、それをアウトロに入れ込んで、当時だってこういうものがあったというメッセージを伝えようと思いました。

    ―では、角野さんがゲスト参加した<VOICE Op.1>という曲について教えてください。
    水野:僕が作曲した曲なので、2020年に生まれた音楽です。一番古い曲は、シューベルトになるかな。だから、1800年代の音楽から2020年生まれの音楽までが収録されていることになります。そのなかでクラシックの楽曲は、ポップ系シンガーに歌ってもらい、反対にオリジナルは、弦楽器とピアノでレコーディングすることで、クラシックを知らない人は、クラシックの楽曲だと思うかもしれない。

    そういう認識の錯覚みたいなものを暗に伝えたいと思ったところもあります。これまでずっとクラシックを広めたいと言ってきたけれど、この新作ではクラシックというものがわからなくなって欲しいという思いで作りました。

    ―角野さんは、この曲を聴いてどう思われましたか?

    水野蒼生 feat. 角野隼斗「VOICE Op.1」Teaser

    角野:聴いたことがないハーモニーがずっと続く感じがあったので、彼に聞いたら、敢えて音楽理論を壊すように作ったと言ったので、これはおもしろいと思ったし、演奏しても楽しかったですね。

    水野:レコーディングのやり方も全然クラシカルじゃなかった。弦楽器の人達の譜面はあったけれど、ピアノは簡単なものしか作らず、彼の家に行ったときに軽くセッションをして、こんな感じと説明しただけでした。当日スタジオで「もう少しここの音数を少なくして」とか、「逆にここはもう少し膨らませて」とか言いながら、即興のフリーセッションのようなレコーディングをしました。

    僕は、レコーディングブースのなかで弦楽器の指揮をしていたのですが、ヘッドフォンから流れてくる隼斗君のピアノが毎回違っていて。何が出てくるのかわからない楽しさがありました。今度は、こう来たか、みたいな(笑)。

    角野:レコーディングの楽しさは、そういうところにあると思うんですよね。相手が次に何をやってくれるんだろう、という期待感の中で一緒に作り上げていく喜び。楽譜に書かれていない部分を俯瞰して、解釈をして、自分なりに弾く。クラシックもやっているから、楽譜の大切さをわかっているけれど、ジャズのような音楽も知っている。そういう意味で<VOICE Op.1>は、その中間のような感覚がありましたね。

    ―ところで、この曲で歌っているのはどなたですか?
    水野:実は僕です。「もし、あなたの声になれたら、どんな気分だろう」といった歌詞ですが、まさに自分のことで、物心ついた頃から声にコンプレックスがあったんですよね。でも、今回は自分で歌わなければ、意味がないと思って歌いました。

    ―最後に今回初めて2人でやったことで、欲が出てくるというか、一緒にやりたいことが見えてきたのではないですか。
    水野:あります。たとえば、僕がDJ、隼斗君がピアノで、曲をバトンでつないでいくようなことをやってもおもしろそうだと思いますね。でも、その前にというか、1回でいいので、隼斗君を含めて、アルバムに参加してくれた人全員とライヴをやりたいですね。やっぱりライヴで見せたいという気持ちが強くあります。

    Interviewed & Written By 服部のり子(音楽ライター)


    ■リリース情報

    2021年3月31日発売
    『VOICE – An Awakening At The Opera -』
    水野蒼生
    CD / iTunes / Apple Music Spotify (ft.小田朋美) / Spotify (ft.角野隼人) /Amazon Music



     

  • フルート奏者Cocomiと作曲家、ピアニストのチャド・ローソンのスペシャル対談がYouTubeにて公開

    フルート奏者Cocomiと作曲家、ピアニストのチャド・ローソンのスペシャル対談がYouTubeにて公開

    日本人フルート奏者のCocomiと、アメリカを拠点に活動する作曲家、ピアニストのチャド・ローソンとの世界睡眠デーを記念したスペシャル対談が2021年4月2日よりユニバーサルミュージック ジャパン 公式YouTubeチャンネルにて公開された。

    Chad Lawson&Cocomi Special Interview

    Cocomiとチャド・ローソンの出会いは、ユニバーサル ミュージック・グループのグローバルで活躍する20名のアーティストが参加した世界睡眠デーを記念したキャンペーン。

    その中でCocomiは、チャド・ローソンからの熱烈なオファーを受け、キャンペーン・ソング「STAY」にフルートの演奏で参加。お互いにリモートにてディスカッションしながらレコーディングを行い実現したコラボレーションだ。

    公開されたスペシャル対談では、2人の共通の話題である大好きな「犬」の話や、Cocomiがフルートを始めたきっかけ、家での練習や過ごし方、そして寝る前のリラックス法など睡眠に関するトークなどが繰り広げられた。

    今回のグローバル・キャンペーンで唯一の日本人アーティストとしての参加となったCocomiは、「これからフルート奏者として活動していく私の心の礎となるような、素敵なメッセージをチャド・ローソンさんからたくさん頂きました。ご一緒に生で演奏できる日が待ち遠しいです!」とコメントを寄せている。

    また、世界睡眠デーのために新たにリリースされた楽曲は、特別にキュレーションされたプレイリストでも楽しむことができる。

     


    ■デジタル・シングル情報


    『STAY』
    チャド・ローソン&Cocomi
     Apple Music Spotify /Amazon Music


  • 指揮者兼クラシカルDJ水野蒼生アルバム発売記念インスタトークライブ、本日3月31日20時より開催決定

    指揮者兼クラシカルDJ水野蒼生アルバム発売記念インスタトークライブ、本日3月31日20時より開催決定

    既成概念に囚われない多才な活動を続ける指揮者兼クラシカルDJの水野蒼生のニュー・アルバム『VOICE – An Awakening At The Opera -』が本日3月31日(水)に発売され、同日20時からインスタトークライブも開催される事が発表された。

    アルバム『VOICE – An Awakening At The Opera -』は、「人のリアルな歌声はこの世で最も優れた楽器である」というコンセプトを基に、様々なジャンルで活躍するアーティストをフィーチャリング。オペラ・歌曲の現代的アップデートを試みた意欲作で8曲の歌が収録されている。

    そして本日3月31日(水)より、2人組フォーク・ロック・バンド「ROTH BART BARON」のボーカル/ギターである三船雅也がフィーチャリングされた〈Nessun Dorma〉と、「Cateen(かてぃん)」名義でYouTuberとしても活躍しているピアニストの角野隼斗がピアノ演奏で参加した水野蒼生のオリジナル楽曲〈VOICE Op.1〉、アルバムから上記2曲のティザー映像も公開となった。

    水野蒼生 feat. 三船雅也(ROTH BART BARON)「Nessun Dorma」Teaser
    水野蒼生 feat. 角野隼斗「VOICE Op.1」Teaser

    今回のアルバムに参加した三船雅也は以下コメントを寄せている。

    三船雅也(ROTH BART BARON)
    Mizuno Aoiは不思議な人だ。彼の体の中にある音楽の爆発を彼の作品に参加して初めて覗いた気がします。彼の音楽を通してそのクラシックミュージックという一言で片付けるのにはあまりにも深く広い世界、そしてその狂気の中に僕は足を踏み入れてしまったのです。

    美しさの中に狂気があります、激しさの中に優しさがあるのです。このアルバムを通して聞いて僕は何百年と続く音楽の歴史を追体験したと同時に、未来に生きる新しい時代を感じたのです。

    また、本日3月31日(水)20時からアルバム発売を記念して、角野隼斗などのフィーチャリングアーティストを招いてのインスタトークライブも実施されるのでお見逃しなく。

    ■水野蒼 アルバム発売記念インスタトークライブ
    実施日:3月31日(水) 20:00~21:00


    ■アーティスト情報


    水野蒼生(指揮者/クラシカルDJ)

    2018年にクラシカルDJとして名門レーベル、ドイツ・グラモフォンからクラシック音楽界史上初のクラシック・ミックスアルバム「MILLENNIALS-We Will Classic You-」をリリースしてメジャーデビュー。国内最大級のクラシック音楽フェス「La Folle Journe TOKYO 2019」に連日出演し好評を博す。

    2019年11月横浜音祭りクロージングコンサートに指揮者として出演。May J.、葉加瀬太郎の両氏のバックで横浜シンフォニエッタを指揮。2019年秋、ザルツブルク・モーツァルテウム大学 オーケストラ指揮及び合唱指揮の両専攻の第一ディプロム(学部相当)を首席で卒業。

    ■フィーチャリング・アーティスト

    三船 雅也(ROTH BART BARON)

    東京都目黒区出身のミュージシャン、ソングライター、マルチインストゥルメンタリスト、電子音楽家、写真家。2008年にROTH BART BARON を結成。バンドは自主制作にて3枚のEPをリリースしたあと、felicityより3作のフル・アルバムを発表。その日本人離れしたメロディやアレンジセンスで幅広い世代から評価を得ている。

    バンドは〈FUJI ROCK FESTIVAL〉や〈SUMMER SONIC〉など大型フェスにも出演。また、中国・台湾・モンゴルを回るアジア・ツアーや、NYやボストンなど北米7都市を回るUSツアーなど、海外でのツアーも精力的に展開。

    2017年2月には、故デヴィッド・ボウイ生誕70年を記念する〈CELEBRATING DAVID BOWIE JAPAN〉に日本人ソロ・ゲストとして、田島貴男、吉井和哉と共に出演、エイドリアン・ブリュー、マイク・ガーソンらが務めるボウイ・バンドの演奏のもと“All The Young Dude”を披露。

    自身のバンド ROTH BART BARON では、2020年にリリースした4th Album『けものたちの名前』が、ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文主宰”APPLE VINEGAR MUSIC AWARD 2020″ にて大賞を受賞。5th Album『極彩色の祝祭』はテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」にて蔦谷好位置により年間1位に選ばれる。

    Photo:Ogata

    角野隼斗(かてぃん)

    1995年生まれ。2018年、ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、および文部科学大臣賞、 スタインウェイ賞を受賞。19年リヨン国際ピアノコンクール第3位、その他受賞多数。これまでに ブラショフ・フィル、日本フィル、千葉響などと共演。

    18年9月より半年間、フランス国立音響音楽 研究所(IRCAM)にて音楽情報処理の研究に従事。留学中にクレール・テゼール、ジャン゠マルク・ ルイサダに師事。パリ、ウィーン、ポーランドにてリサイタル出演。19年『島本須美 sings ジブリ リニューアルピアノバージョン』で全曲ピアノ演奏・編曲を担当。

    20年12月、1stフルアルバム『HAYATOSM』をリリース。幅広いピアニズムが話題となっている。 東京大学大学院を卒業し、現在は国内外でコンサートを行う傍ら、“Cateen(かてぃん)”名義で 自ら作編曲および演奏した動画をYouTubeにて配信し、チャンネル登録者数は60万人、総再生 回数は6,000万回を突破(21年1月現在)。


    ■リリース情報

    2021年3月31日発売
    『VOICE – An Awakening At The Opera -』
    水野蒼生
    CD / iTunes / Apple Music Spotify (ft.小田朋美) / Spotify (ft.角野隼人) /Amazon Music



     

  • 霜降り明星 粗品自身のレーベル“soshina”から第1弾楽曲の配信がスタート

    霜降り明星 粗品自身のレーベル“soshina”から第1弾楽曲の配信がスタート

    昨年5月よりボカロ楽曲を投稿するなどボカロPとして音楽活動をスタートさせた粗品が、今年1月本格的な音楽活動に向け立ち上げた自身のレーベル“soshina”より、いよいよ3月31日第1弾楽曲「乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)」を配信した。

    楽曲の作詞作曲、プロデュースを手掛け、今回は粗品本人のオファーによって人気声優の竹達彩奈をフィーチャーし、ギターにはシンガー・ソングライターのRei、ドラムスには石若駿を起用。シンセサイザーやベース、ピアノは粗品本人が手掛け、第1弾にふさわしい疾走感のあるロック・チューンに仕上がっている。

    また、今回粗品がこだわりぬいたミュージックビデオも本日0時にYouTubeにてプレミア公開された。

    粗品 – 乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)

    タイトルの通りシンデレラのストーリーをもとに、主人公のお姫様“彩宮すう”が理想の男性を街中で探す内容だが、歌詞に登場する様々な数字がストーリーの最後に大きな展開をもたらす、まさにアーティスト粗品の独創的なアイディアがいかんなく発揮された必見の映像に仕上がっている。

    今回の第1弾楽曲「乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)」の配信について粗品は「一つの音楽を作るのに、こんなにエネルギーを使い、こんなに人に助けてもらい、こんなに時間がかかるのかと、本気の世界を学ばせて頂きました。一番作るのに苦労したのは歌詞です、色んなことを考えながら歌詞を作りましたので、是非MVでお楽しみいただけたらなと思います。

    キュートな歌声で作品を成立させてくれた竹達さん、気持ちいいアドリブで曲に動きをつけてくれたReiさん、精密過ぎる演奏でプロサウンドにしてくれた石若さん、初めから無茶なスケジュールでお願いした大量のイラストを全て素敵に描き切ってくれたソノムラさん、最後の最後まで妥協無く動画を動かしてくれたTSOさん。全員の動きそのものが乱数調整であり、そのおかげですうちゃんも報われます」とコメント。

    今後も様々なアーティストとのコラボレーションを通して定期的に楽曲を発表予定で、ますます目が離せない。


    ■アーティスト情報

    粗品

    2歳からピアノを始め、13歳からはギター、高校からはDTMに目覚める。

    パッヘルベルのカノンからザ・ブルーハーツ、ヒャダインなどなど幅広いジャンルの音楽を吸収し、絶対音感を活かしてクラシック音楽の採譜や、草オーケストラの指揮もこなすなど常に音楽の活動も行ってきた。

    芸人として数々の受賞歴を誇る傍ら、世界的ピアニストであるラン・ランからのオファーでピアノの演奏で共演を果たしたほか、“粗品TV”では番組内の音楽を手掛けるなど、近年アーティストとしての活動も広がり、2020年にはついにボカロ楽曲を発表。

    「#みどりの唄」は公開と同時にTwitterトレンド入りを果たすなど話題となった。そして2021年いよいよ音楽活動の本格化に向け、自身のレーベル“soshina”を設立。


    ■リリース情報

    2021年3月31日配信
    『乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)』
    粗品
     Apple Music Spotify /Amazon Music



  • 3月28日『世界ピアノ・デー』に17人の世界的ピアニストが出演するストリーミング音楽祭を開催

    3月28日『世界ピアノ・デー』に17人の世界的ピアニストが出演するストリーミング音楽祭を開催

    クラシックNo.1レーベル、ドイツ・グラモフォン(Deutsche Grammophon)は、「世界ピアノ・デー」である2021年3月28日(日)の日本時間午後10時より、昨年に続く第2回目となるバーチャル音楽祭を開催することを発表した。

    出演するピアニストは、マリア・ジョアン・ピリス、アリス=紗良・オット、ルドルフ・ブッフビンダー、ラン・ラン、チョ・ソンジン、ダニール・トリフォノフ、ユップ・ベヴィン、チャド・ローソン、イルマ、他、超一流の顔ぶれとなっている。

    「昨年は私にはとても特別な年でした。すべてが閉鎖され、世界が新しいウィルスの恐怖に囚われる中、自分のピアノに座り、ベートーヴェンの《悲愴》ソナタをドイツ・グラモフォンのヴァーチュアル・フェスティヴァルのために録音しました」と、マリア・ジョアン・ピリスは語る。

    「音楽を通じて世界に慈しみのメッセージを送ることができるのだと感じました。今年も私達の演奏が、人々に慰めの心を送り、私達がどうしたらより公正でより持続可能な、より良い未来を築くことができるのか、考えるきっかけになればと願っています」

    視聴者は、イエロー・レーベルの鍵盤の巨匠たち、そしてユニバーサル ミュージックの気鋭のアーティストたちが繰りひろげる演奏を、午後10時(日本時間)から72時間、ドイツ・グラモフォンのYouTubeチャンネルで視聴可能。

    プログラムは、不朽のクラシック名曲と瑞々しいコンテンポラリー作品を通して、ピアノの栄光輝く過去とスリリングな現在に俯瞰的に迫るものとなっている。

    「世界ピアノ・デー」はドイツ人の作曲家、レコード・プロデューサー、演奏家のニルス・フラームが2015年に創始した。フル・サイズのピアノの鍵盤数にちなんで、毎年その年の第88日目に開催される。

    世界ピアノ・デー ヴァーチャル・フェスティヴァル
    2021年3月28日(日)
    日本時間午後10時より72時間視聴可能

    セットリスト:

    マリア・ジョアン・ピリス
    モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 へ長調 K.332

    ヤニック・ネゼ=セガン
    ラフマニノフ:楽興の時 作品16 第3番 ロ短調
    エリック・シャンパーニュ:D’après Hopper

    アリス=紗良・オット
    R.シュトラウス:明日! 作品27の4(編曲:M.レーガー)

    ヤン・リシエツキ
    ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9の2、夜想曲 第7番 嬰ハ短調 作品27の1

    ラン・ラン
    バッハ(ケンプ編曲):フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031 第2楽章:シチリアーノ

    ルドルフ・ブッフビンダー
    J.シュトラウス/グリュンフェルト:ウィーンの夜会(《こうもり》の主題によるパラフレーズ)

    キット・アームストロング
    Études de dessin(デッサンのエチュード)

    キリル・ゲルシュタイン
    トーマス・アデス:子守歌
    チック・コリア:チルドレンズ・ソング No.1
    シキーニャ・ゴンザーガ:アトレンテ

    ダニール・トリフォノフ
    J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

    チョ・ソンジン
    ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 作品29

    カティア&マリエル・ラベック
    フィリップ・グラス(編曲:マイケル・リースマン):
    “Are you in love, Agathe?” 『恐るべき子供たち』から
    “Terrible Interlude” 『恐るべき子供たち』から

    ユップ・ベヴィン
    Losar
    September (piano version)
    Sleeping Lotus

    チャド・ローソン
    ステイ
    ニ長調のプレリュード

    バルモレイ(ロブ・ロウ)
    Rose in Abstract
    Evening
    Time in the Hand (Sonata “Pathétique” No. 8, Op. 13) – Beethoven Recomposed

    ルイ・マセナ
    Meditação
    70 Percent
    A Song



     

  • 全世界で2000万枚以上のトータルセールスを誇るモービー:アルバム発売が決定、先行シングルも配信開始

    全世界で2000万枚以上のトータルセールスを誇るモービー:アルバム発売が決定、先行シングルも配信開始

    多岐に亘るキャリアを持つ音楽シーンの先駆者モービーの待望のニュー・アルバム『リプライズ』が2021年5月28日にドイツ・グラモフォンより発売される事が発表され、本日から先行シングル「ポルセリン」の配信も開始された。

    『リプライズ』には、モービーのブレイクのきっかけとなったダンス・トラック「ゴー」、マット・デイモン主演の映画『ジェイソン・ボーン』シリーズでおなじみとなった「エクストリーム・ウェイズ」、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ビーチ』で話題となった「ポルセリン」をはじめ、モービーが歩んできた30年以上の音楽人生を彩ってきた代表曲を、ブダペスト・アート管弦楽団との共演で、オーケストラとアコースティック楽器のためのアレンジで新たに生まれ変わった14曲が収録されている。

    また、本日から先行配信された「ポルセリン」ではジム・ジェイムズと、「ナチュラル・ブルース」ではグレゴリー・ポーターとアミシスト・キア、「ザ・ロンリー・ナイト」ではクリス・クリストファーソンとオリジナル・ヴォーカリストのマーク・ラニーガン、さらに「ゴッド・ムーヴィング・オーヴァー・ザ・フェイス・オブ・ザ・ウォーターズ」ではピアノの革命児と称されるヴィギングル・オラフソンとのコラボレーションなど、他豪華アーティストが参加。

    Moby – 'Porcelain' (Reprise Version ) [feat. Jim James] (Official Audio)

    今回のリリースに際し、モービーは「分かりきった話かもしれないが、僕にとって音楽を作る主たる目的は感情を伝えることだ。つまり誰であれ、それを聞いている人と、人間の何らかの側面を共有するということさ」

    さらに今回オーケストラを起用したことについて「僕が望むのはアコースティック音楽、もしくはクラシック音楽のようなシンプルさと危うさだ」と語っている。

    『リプライズ』が制作されるきっかけとなったのは、2018年10月にウォルト・ディズニー・コンサートホールで行われた指揮者のグスターボ・ドゥダメル率いるロサンゼルス・フィルハーモニックと、モービー人生初となるクラシック音楽とのコラボレーションだった。

    また、ロブ・ブラルヴァー監督/編集、グリニッジ・エンタテインメント配給のドキュメンタリー映画『MOBY DOC』も5月28日より全米の映画館とデジタル・プラットフォームで公開予定。


    ■アーティスト情報

    モービーはミュージシャン、シンガーソングライター、プロデューサー、DJ、写真家、活動家としての顔を持つ著名人。マルチ・プラチナのセールスを記録、グラミー賞ノミネートにも輝いた。その名を世界に知らしめた大ヒットアルバム『Play』をはじめとして、全世界での総売上は2000万枚以上。

    ビルボード・ダンス・クラブ・ソングス・チャートでのTOP10入りを8度果たしている。忠実なヴィーガンであり、動物愛護、人道的支援の提唱者。自らが撮影した写真集を始め、これまでに4冊の本を執筆している。


    ■リリース情報

    2021年5月28日発売
    モービー『リプライズ』


    2021年3月26日配信
    モービー『ポルセリン』
    iTunes / Apple Music / Spotify /Amazon Music



     

  • 霜降り明星 粗品自身のレーベル“soshina”から第1弾楽曲を3月31日配信スタート

    霜降り明星 粗品自身のレーベル“soshina”から第1弾楽曲を3月31日配信スタート

    今年1月にはユニバーサルミュージック協力のもと、自身のレーベル“soshina”の立ち上げを発表していた粗品が、いよいよ3月31日に同レーベルからの第1弾楽曲「乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)」を配信する。

    昨年5月より、自身のYouTubeチャンネル“粗品Official Channel”を立ち上げ、ボカロ楽曲を発表してきたが、今回いよいよ初めてボカロではなく、声優として活躍している竹達彩奈をフィーチャーした楽曲となる。

    作詞作曲だけでなく、アレンジやプロデュースすべてを手掛け、ギターには日本人として初めてTEDカンファレンスでパフォーマンスをしたシンガー・ソングライターReiを、ドラムスには自身のプロジェクトの他に様々なジャンルのレコーディングで活躍する石若駿を起用し、サウンド・クリエイションからプロデュースに至るまですべてを手掛けた楽曲だ。

    同楽曲のミュージックビデオも自らが監督を務めコンセプトやシナリオも自身で構築した。こちらのミュージックビデオは3月31日0時にYouTube“粗品 Official Channel”でプレミア公開される。

    「乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)」
    ※3月31日(水)22:00プレミア公開

    粗品 – 乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)

    芸人として輝かしい経歴を持ちつつ、ボカロ楽曲も好評でアーティストとしても注目されている粗品。今後も様々なアーティストとのコラボレーションを計画中で随時楽曲を発表していく予定だ。


    ■アーティスト情報

    粗品

    2歳からピアノを始め、13歳からはギター、高校からはDTMに目覚める。

    パッヘルベルのカノンからザ・ブルーハーツ、ヒャダインなどなど幅広いジャンルの音楽を吸収し、絶対音感を活かしてクラシック音楽の採譜や、草オーケストラの指揮もこなすなど常に音楽の活動も行ってきた。

    芸人として数々の受賞歴を誇る傍ら、世界的ピアニストであるラン・ランからのオファーでピアノの演奏で共演を果たしたほか、“粗品TV”では番組内の音楽を手掛けるなど、近年アーティストとしての活動も広がり、2020年にはついにボカロ楽曲を発表。

    「#みどりの唄」は公開と同時にTwitterトレンド入りを果たすなど話題となった。そして2021年いよいよ音楽活動の本格化に向け、自身のレーベル“soshina”を設立。



  • 史上最高のクラシック作曲家トップ20:後半

    史上最高のクラシック作曲家トップ20:後半

    史上最高のクラシック作曲家は誰か?常に上位3位にランクインしているのはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの3人だが、それ以外については意見が分かれている。私たちは議論を重ね、最も偉大で影響力のあるクラシック作曲家のリストを作成した。歴代最高のクラシック作曲家トップ20を10人ずつ、2回に分けてご紹介する。(前半


    史上最高のクラシック作曲家トップ20:後半

    フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732 – 1809)

    ハイドンは古典派時代の最高の作曲家の一人である。彼はほぼ独学で、一世紀以上にわたりクラシック音楽の基礎となる形式を確立した。ハイドンには、「交響曲の父」と「弦楽四重奏曲の父」という二つの称号が与えられている。

    しかしそれだけではなく、ハイドンは協奏曲、ピアノ・ソナタ、ピアノ三重奏曲にも同様に大きな影響を与えた。ハイドンの最も有名な弟子はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンであったが、彼の音楽はその後のシューベルト、メンデルスゾーン、ブラームスなどの作曲家の音楽にも大きな影を落としている。ハイドンの最も有名な弦楽四重奏曲の一つ、「弦楽四重奏曲ニ長調」作品76を聴いてみよう。

    Haydn: String Quartet in D major, Hob.III:79, Op. 76, No. 5: 3. Menuet

    アントニオ・ヴィヴァルディ(1678 – 1741)

    ヴィヴァルディはバロック音楽の発展に多大な影響を与えた。彼は教会、オペラ・ハウス、コンサート・ホールのための音楽に変革をもたらした。しかし、彼の最も重要な業績は弦楽器のための音楽にあった。弦楽器の演奏に様々な新しいスタイルとテクニックを導入し、最も重要なジャンルの一つである協奏曲を確立したのである。

    ヴィヴァルディの協奏曲は同時代の音楽家たちの手本となり、その形式はすぐに18世紀のヨーロッパで最も重要なものの一つとなった。ヴィヴァルディの《四季》は、4つのヴァイオリン協奏曲のセットで、クラシック音楽のレパートリーの中で最も人気のある作品の一つだ。

    Vivaldi: The Four Seasons, Spring, Violin Concerto in E Major, RV 269, Op. 8 No. 1: I. Allegro

    イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882 – 1971)

    ストラヴィンスキーは20世紀の最も重要で影響力のある作曲家の一人である。ストラヴィンスキーは、ほぼすべてのジャンルで傑作を生みだしたが、特にディアギレフの「バレエ・リュス」のために作曲した《火の鳥》、《ペトルーシュカ》、そして《春の祭典》などのバレエ音楽は有名で、パリでの初演時には暴動が起きたことでも知られている。

    ストラヴィンスキーは長いキャリアの中で、驚くほど幅広いジャンルの音楽を作曲した。ストラヴィンスキーの作品は、ロマン派、新古典派、セリー音楽などの多様なスタイルを網羅している。ストラヴィンスキーのスタイルの特徴は、ロシアの民族的な曲調、リズムのエネルギー、そして卓越したオーケストラの書法などがある。1913年の初演でスキャンダルを起こした《春の祭典》は、現在では20世紀で最も影響力のある音楽作品の一つとして広く評価されている。

    Stravinsky: Le Sacre du Printemps – Revised Version for Orchestra (published 1947) : Part 1:…

    フレデリック・ショパン(1810 – 1849)

    ショパンはロマン派時代の偉大な作曲家の一人である。ピアニストとして、また作曲家として、彼の音楽的理解と先見性のある想像力は他に類を見ないものであった。彼の作曲スタイルに影響を与えたのは、ポーランドの民族音楽、バッハ、モーツァルト、シューベルトの古典的な伝統、そして彼が頻繁に訪れたパリのサロンの雰囲気であった。

    彼のスタイル、和声、音楽形式の革新、音楽と国民性の結びつきは、後期ロマン派の時代を通して、さらに後期ロマン派以降にも影響を与えた。ピアノのレパートリーにこれほど多くの重要な作品を残した作曲家は他にいない。ショパンの最も有名な夜想曲である「夜想曲第2番変ホ長調」をお聴き頂こう。

    Chopin: Nocturne No. 2 in E-Flat Major, Op. 9 No. 2

    フェリックス・メンデルスゾーン(1809 – 1847)

    メンデルスゾーンは、ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者、教師であり、初期ロマン派を代表する人物の一人。親しい友人であるロベルト・シューマンは、彼を「19世紀のモーツァルト」と述べた。メンデルスゾーンは彼の音楽の中で、ロマン主義の重要な要素を取り入れながらも、古典派の音楽の流儀も尊重し、自作品に反映させている。

    《フィンガルの洞窟》や交響曲第3番《スコットランド》、交響曲第4番《イタリア》は、音楽と視覚のロマンティックな融合である。また、《無言歌集》第2集作品30の第6曲、嬰ヘ短調の〈舟歌〉も同様だ。作曲者がスコットランド西海岸沖のヘブリディーズ諸島を訪れた際に霊感を得て書いた演奏会用序曲《フィンガルの洞窟》をお聴きいただこう。

    Mendelssohn: The Hebrides Overture, Op. 26 "Fingal's Cave"

    クロード・ドビュッシー(1862 – 1918)

    ドビュッシーは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて最も影響力のあった作曲家の一人であり、音楽における「印象派」の創始者とみなされている。ドビュッシーは、ドイツ音楽の支配的な影響を受けていた論理的な形式と動機の発展のさせ方の厳密さに反発して、色彩や感覚、儚い気分、柔軟な形式による新しい音楽を求めた。

    それはフランス的であると同時に彼独自のものでもあった。ドビュッシーは非常に独創的な和声と音楽構造のシステムを開発し、彼の音楽は印象派の画家たちの特徴と共有したものがあると認識されている。《ベルガマスク組曲》より、ドビュッシーのピアノ曲の中で最も愛されている〈月の光〉を聴いてみよう。

    Lang Lang – Debussy: Suite bergamasque, L.75: III. Clair de lune

    フランツ・リスト(1811 – 1886)

    リストはロマン派時代の最も重要な作曲家の一人であり、史上最も偉大なピアニストの一人と広く考えられている。彼は管弦楽のための「交響詩」を創作し、ワーグナーが叙事詩のオペラで用いたライトモティーフの技法を取り入れた。

    練習曲集、《ハンガリー狂詩曲》、《メフィスト・ワルツ》などのピアノ曲は、技術力と表現力の両方を必要とする華麗なショーピースである。彼のピアノ曲の多くは、レパートリーの中でも最も技術的に難しいものであり、リストはピアノ編曲によって他の作曲家の音楽を広めたことでも知られている。一般的にリストの最高傑作と認められている「ピアノ・ソナタロ短調」をお聴き頂こう。

    Liszt: Piano Sonata in B Minor, S. 178: I. Lento assai – Allegro energico

    セルゲイ・ラフマニノフ(1873 – 1943)

    ラフマニノフは伝説的なロマン派のロシア人作曲家、ピアニスト、指揮者である。彼の音楽の特徴は、壮大なメロディ、超絶技巧が駆使されたピアニズム、甘美なオーケストレーションにある。

    彼の作品のほとんどはチャイコフスキーに似た後期ロマン派のスタイルだが、ショパンやリストの強い影響を受けていることは明らかである。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、ピアノのレパートリーの中で最も偉大な作品の一つである。

    Rachmaninoff: Piano Concerto No. 2 in C Minor, Op. 18: II. Adagio sostenuto

    アントニン・ドヴォルザーク(1841 – 1904)

    ドヴォルザークは偉大なクラシック作曲家の一人であり、初めて世界的に認められたチェコの作曲家でもある。ドヴォルザークはチェコの民族的な要素を頻繁に音楽に取り入れていた。

    ブラームスに出版を勧められてからは、様々な形式の作曲に専念したが、最も成功したのはオーケストラと室内楽のための作品であった。9つの交響曲の中で最も有名な第9番《新世界より》は、ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長時代に作曲されたものである。

    Dvořák: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178 "From the New World": III. Scherzo. Molto…

    グスタフ・マーラー(1860 – 1911)

    マーラーのロマンティックなスタイルは、ブラームス、ワーグナー、そしてブルックナーから多くの影響を受けたものである。彼の交響曲は、愛と憎しみ、生の喜びと死の恐怖、自然の美しさ、無邪気さと苦い経験など、膨大な哲学的主題を持ち、しばしば巨大なスケールで構想された。

    彼は偉大な歌曲の作曲家でもあり、これらの小さな形式の中で、彼は人間の強烈な感情の本質を蒸留し、その過程で彼の絶妙なメロディ・メーカーとしての才能を発展させ、豊かにした。マーラーの交響曲第5番を聴いてほしい。第4楽章の「アダージェット」は、マーラーの最も有名な作品であり、最も頻繁に演奏されている。

    Gustav Mahler – Symphony No. 5 | Herbert von Karajan

    Written By uDiscover Team



     

  • ヴィキングル・オラフソン、新作『リフレクションズ』について語る最新インタビュー公開

    ヴィキングル・オラフソン、新作『リフレクションズ』について語る最新インタビュー公開

    演奏やリワークは、自分を“反映(リフレクションズ)”させ新たな生命を吹き込むこと。

    レコード芸術誌の読者投票「リーダーズ・チョイス2020」器楽曲部門で第3位を獲得、高い支持を集めた2020年3月発売のアルバム『ドビュッシー-ラモー』の続編/追加曲となるリワーク・アルバム『リフレクションズ』を2021年3月12日に発売した注目のピアニスト、ヴィキングル・オラフソン。ユニークで突出した活動を展開する彼にとっての「演奏」や「リワーク」の意義や、日本公演について聞いた。



    ―今回リリースされる『リフレクションズ』は、前作『ドビュッシー-ラモー』の続編的な性格を備えたアルバムと言えますね。

    もともと『ドビュッシー-ラモー』は、ドビュッシーの《ピアノのために》を中心にアルバム全体を構成する予定でした。アルバムの仮タイトルを「Pour le piano(ピアノのために)」と呼んでいたくらいです。

    バロック音楽の影響が色濃く出ている《ピアノのために》は、いわゆる印象派的な語法をふんだんに盛り込みながら、ベートーヴェンのソナタのような密度の濃さも持った作品ですね。それなのに、演奏機会は《映像》《子供の領分》《版画》のような有名曲に比べて圧倒的に少ない。

    確かに演奏は至難ですが、これほどの名曲の演奏頻度がなぜ少ないのか、私にはわかりません。ところが、アルバム録音の準備を進めていくうちに新たなアイディアが続々と生まれ、CD1枚ぶんに収録できないほど多くの作品を録音してしまったので、すでに録音していた《ピアノのために》を『ドビュッシー-ラモー』から泣く泣くカットすることにしたんです。

    でも、それではあまりにも惜しいので、当初の構想に立ち返り、今度は別の形で《ピアノのために》が中心となるようなアルバムを作ろうと思いました。それが今回の『リフレクションズ』です。

    Badzura: Muse d'eau

    ―『リフレクションズ』、つまり“反映”とか“反射”は、自分の解釈を楽譜に“反映”させていくクラシック演奏において、非常に重要な概念ですね。

    まさにその通り。バッハでもドビュッシーでもラモーでも、私がクラシック作品を演奏する時、必ずそこに自分を“反映”させます。もちろん、作曲家が書いた音楽は神聖ですが、ただ神棚に祀って手をつけてはいけないというものではない。ちょうど、シェイクスピアの戯曲が、新たな演出によって新解釈が生まれるようなものですね。

    シェイクスピアを17世紀に上演されたまま守り抜くというのは同意できません。同じように、ラフマニノフがショパンを演奏した時、音符そのものは楽譜に従っていますが、ダイナミクスやフレージングなど、多くの要素を新たに付け加えています。

    それによって、ラフマニノフ自身のショパン像が生まれたわけです。つまり、さまざまなアーティストによって曲に新たな生命を吹き込まれ、新たな意味付けがなされることが重要なんです。

    ©Ari Magg

    ―だから『リフレクションズ』には、『ドビュッシー-ラモー』の収録曲をさまざまなアーティストがリワークしたトラックも収録したんですね?

    ええ。今回はポーランドのハニャ・ラニ、アイスランドのヘルギ・ヨンソンとヒューガー、イギリスのクラーク、テキサスのバルモレイ、それにDGの私のプロデューサーでもあるクリスチャン・バズーラをゲスト・ミュージシャンに招き、ドビュッシーとラモーの私の演奏をリワークしてもらいました。

    いったんリワークをお願いしたら、あとはすべてアーティストの自由。歌を作ろうが、バンドで演奏しようが、何をやっても構いません。つまり、私の演奏を一種の楽譜として扱ってもらうことにしたんです。

    そこから、こちらが予想もしない結果が生まれてくるのですが、同時に私自身の“ゴースト”も聴こえてきます。それこそがリワークの意義であり、また面白さではないかと思っています。とても嬉しいですね。

    ―その他にも、今回はドビュッシーの《前奏曲集 第2巻》~第5曲<ヒース(ヒースの茂る荒れ地)>と第10曲<カノープ>の新録音が収録されていますね。

    《ピアノのために》よりもリワークしやすい、反復語法を用いた作品ということで、この2曲を選びました。それぞれ、コンサート・ピアノによる通常のスタジオ録音と、自宅のアップライト・ピアノで録音した“ホーム・セッション”の2ヴァージョンを収録しています。

    “ホーム・セッション”は、ピアノの内部にマイクを設置したので、メカニカルなノイズや私の息遣いなど、演奏中のすべてが聴こえてくると思います。この2曲にふさわしいインティメートな感じを伝えながら、同時にコロナ禍でステイホームを余儀なくされた状況を録音に反映させたかったんです。

    Debussy: Bruyères (Home Session)

    ―そのコロナ禍の真っ最中に奇跡的に実現した、昨年12月の庄司紗矢香さんとの日本ツアーはいかがでしたか?

    とても幸運でしたね。普通に考えれば、ツアーなど不可能な状況ですから。でも重要なのは、不可能を可能にすることなんです。パンデミックにも関わらず、演奏会場はどこも満席で、まるで冬が夏に変わったようでした。日本のような素晴らしい国の聴衆を前に演奏出来る時は、特にそう感じます。

    ―公演前の2週間、在日アイスランド大使館で自主隔離したそうですね。

    大使館はゲスト滞在やパーティなどに使用するピアノ付のアパートメントを所有しているのですが、現在はもちろんパーティなど開催されませんから、アパートをまるまる使用させていただくことが出来ました。

    そのアパートと同じ通りに庄司さんが住居を借りていたので、政府の許可をいただき、毎日3~4時間のリハーサルを2週間一緒にしたんです。隔離後は、非常に内容の濃いプログラムを全国8箇所で演奏することが出来たので、本当に素晴らしい体験となりました。

    自主隔離中は、Uber Eatsでいろんな日本食を注文しましたよ(笑)。特に鰻はたくさん食べました。あと、高価な神戸牛も。和食は、世界で最も美味しいと思っています。唯一残念だったのは、自分の家族と離れ離れの生活を強いられたことですが、現在はどの国に行くにしても、自主隔離のための日数は必要不可欠な犠牲です。

    例えば、ノルウェーは7日間の自主隔離が義務付けられていますが、それに従ったら、また2週間演奏出来る。この状況下で演奏出来る喜びに比べれば、そんな犠牲など些細なことです。私は世界で最も恵まれた人間のひとりだと思っています。こうして仕事があり、各地で演奏出来るのですから。

    ―今年10月には、ソリストとしてまた日本に戻ってくるそうですね。そのタイミングで新しいアルバムをリリースされるとか?

    モーツァルトをテーマにしたアルバムですが、実際にはモーツァルト以外の作曲家、ガルッピ、チマローザ、ハイドン、C.P.E.バッハ、それに私が手掛けたトランスクリプションなども含む予定で、とてもカラフルなアルバムになると思います。

    例えばチマローザは、現在はほとんど忘れられた作曲家ですが、18世紀当時は世界で最も著名な音楽家のひとりでした。そういう同時代の作曲家たちとモーツァルトを並べることで、「何がモーツァルトをモーツァルトにしたのか?」というテーマを明らかにできればと思っています。

    これまで私が録音してきた中でも最も野心的なアルバム、たぶん他に類を見ないモーツァルトのアルバムになるでしょう。録音は4月の予定です。DGの録音チームからは、10月の来日記念盤としてリリース出来ると返答があったので、楽しみにしていてください。

    Interviewed & Written By  前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


    ヴィキングル・オラフソン
    『リフレクションズ』
    2021年3月12日発売
    CD / iTunes / Amazon MusicApple Music / Spotify




  • 指揮者兼クラシカルDJ水野蒼生の新アルバム:本日プリオーダー開始、先行シングルの配信もスタート

    指揮者兼クラシカルDJ水野蒼生の新アルバム:本日プリオーダー開始、先行シングルの配信もスタート

    既成概念に囚われない多才な活動を続ける指揮者兼クラシカルDJの水野蒼生が、2021年3月31日にリリースするニュー・アルバム『VOICE – An Awakening At The Opera -』のデジタル配信のプリオーダーが本日3月17日より開始され、アルバムからの先行シングルの配信もスタートした。

    アルバム『VOICE – An Awakening At The Opera -』は、「人のリアルな歌声はこの世で最も優れた楽器である」というコンセプトを基に、様々なジャンルで活躍するアーティストをフィーチャリング。オペラ・歌曲の現代的アップデートを試みた意欲作で8曲の歌が収録されている。

    そしてアルバムからの先行シングルとして、「DC/PRG」「CRCK/LCKS」のメンバーであり「cero」のサポートメンバーとしても活動している小田朋美がコルンゴルトの名曲を歌った〈My Mistress Eyes〉。「Cateen(かてぃん)」名義でYouTuberとしても活躍しているピアニストの角野隼斗がピアノ演奏で参加した水野蒼生のオリジナル楽曲〈VOICE Op.1〉、2曲の配信も本日よりスタートとなった。

    今回のアルバムに参加した小田朋美、角野隼斗は以下コメントを寄せている。

    小田朋美
    西洋クラシック音楽という大きな海を生きるひとりの音楽家が、声をひとつの手綱にしながら海の中に潜っていって、そして最後はひとつの宝箱に辿りつく、まさに「水野蒼生」という名前を体現しているようなアルバムだと思いました。

    角野隼斗
    水野蒼生くんの初オリジナル曲 「VOICE Op.1」にピアノで参加させていただいた、角野隼斗です。とても素敵な作品にピアノを添えられたことをとても嬉しく思います。ピアノは作曲者の要望でかなり自由に弾かせてもらいました(笑)楽しかったです。


    ■アーティスト情報


    水野蒼生(指揮者/クラシカルDJ)

    2018年にクラシカルDJとして名門レーベル、ドイツ・グラモフォンからクラシック音楽界史上初のクラシック・ミックスアルバム「MILLENNIALS-We Will Classic You-」をリリースしてメジャーデビュー。国内最大級のクラシック音楽フェス「La Folle Journe TOKYO 2019」に連日出演し好評を博す。

    2019年11月横浜音祭りクロージングコンサートに指揮者として出演。May J.、葉加瀬太郎の両氏のバックで横浜シンフォニエッタを指揮。2019年秋、ザルツブルク・モーツァルテウム大学 オーケストラ指揮及び合唱指揮の両専攻の第一ディプロム(学部相当)を首席で卒業。

    ■フィーチャリング・アーティスト


    小田朋美(ピアノ)

    作曲家、ヴォーカリスト、ピアニスト。東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業後、音楽活動を開始。ソロ活動をはじめとし、「DC/PRG」「CRCK/LCKS」のメンバー、「cero」サポートメンバーと活動するほか、「Negicco」ライブサポート、ASA-CHANG&巡礼との共演、日本各地で行われる津軽三味線の名手・高橋竹山の演奏会ピアニストや、CM、ドラマ、映画などの映像音楽制作も行う。

    13年に1stソロアルバム『シャーマン狩り』(共同プロデュース:菊地成孔)、17年にミニアルバム『グッバイブルー』を発表。18年1月放送のWOWOWドラマ『春が来た』の音楽を担当。18年3月公開の映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』の音楽を菊地成孔と共に担当。現在放映中の『天才てれびくん hello,』(2020-)のドラマ音楽を担当。

    Photo:Ogata

    角野隼斗(かてぃん)

    1995年生まれ。2018年、ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、および文部科学大臣賞、 スタインウェイ賞を受賞。19年リヨン国際ピアノコンクール第3位、その他受賞多数。これまでに ブラショフ・フィル、日本フィル、千葉響などと共演。

    18年9月より半年間、フランス国立音響音楽 研究所(IRCAM)にて音楽情報処理の研究に従事。留学中にクレール・テゼール、ジャン゠マルク・ ルイサダに師事。パリ、ウィーン、ポーランドにてリサイタル出演。19年『島本須美 sings ジブリ リニューアルピアノバージョン』で全曲ピアノ演奏・編曲を担当。

    20年12月、1stフルアルバム『HAYATOSM』をリリース。幅広いピアニズムが話題となっている。 東京大学大学院を卒業し、現在は国内外でコンサートを行う傍ら、“Cateen(かてぃん)”名義で 自ら作編曲および演奏した動画をYouTubeにて配信し、チャンネル登録者数は60万人、総再生 回数は6,000万回を突破(21年1月現在)。


    ■リリース情報

    2021年3月31日発売
    『VOICE – An Awakening At The Opera -』
    水野蒼生
    CD / iTunes / Apple Music Spotify (ft.小田朋美) / Spotify (ft.角野隼人) /Amazon Music



     

  • 大ベストセラー『怖い絵』シリーズの著者が贈るコンピ『怖いクラシック』の特設サイトがオープン

    大ベストセラー『怖い絵』シリーズの著者が贈るコンピ『怖いクラシック』の特設サイトがオープン

    大ベストセラーである『怖い絵』シリーズの著者であり、2017年に上野の森美術館と兵庫県立美術館で開催され68万人を動員した『怖い絵展』の監修を務めたドイツ文学者、西洋文化史家の中野京子が監修・解説を手がけるクラシック・コンピレーション・アルバム『怖いクラシック』の特設ページがユニバーサルミュージックの公式サイト内にオープンした。

    サイト内では、作品概要、監修者プロフィールに加え、これをきっかけにオペラやクラシックに興味を持ったリスナーに向けて、クラシック初心者でも楽しめる関連CDが紹介されている。

    「白鳥の湖」や「カルメン」など、今回のコンピレーションに収録された楽曲をより掘り下げることができるタイトル別の作品や、『オペラを聴きたくて~美しい花々を愛でながら』、『誰も寝てはならぬ~珠玉のオペラ・アリア集』といった、オペラの名曲に焦点を当てたコンピレーションなど、興味の種類に合わせた入り口が用意されている。

    これまで多くの美術解説書を発刊し、芸術作品を歴史的背景や人間関係から読み解く面白さを提唱した第一人者として知られている中野。今作では絵画という枠を飛び越えクラシック音楽の裏に隠された「怖さ」を紐解き、制作・作曲背景に怖い逸話が潜んでいるクラシックの名曲を自ら選曲した。

    CDに封入されたブックレット内には、中野が書き下ろした楽曲の解説が掲載されており、また、より立体的に音楽を楽しむため、楽曲それぞれに対して、関連のある絵画が1枚ずつセレクトされ、それらの歴史的な繋がりや共通点を多面的に楽しむことができる仕掛けが施された。

    今回開設されたサイト内には「秘密の美術館」と銘打った購入者のみがアクセスできるページも設置された。このページには中野の解説をより楽しめるよう、クラシック音楽専門家による収録曲の内容や演奏アーティストの紹介・解説が掲載される予定だ。

    また、本作は角川文庫より3月24日に発売される「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」とのコラボレーション作品となっている。書籍では「椿姫」「ホフマン物語」「カルメン」「蝶々夫人」など、コンピレーションでも取り上げたオペラ作品の楽しみ方や、原作の裏に秘められ物語や制作秘話などが綴られて、音楽ファンや『怖い絵』の絵画ファンにも楽しめる作品となっている。

    『怖いクラシック』、「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」共に、クラシックのファンでなくとも楽しむことができる作品に仕上がっており、知的好奇心をくすぐる怖い音楽をぜひ堪能してほしい。

    『怖いクラシック』特設サイト


    ■中野京子 プロフィール

    北海道生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者、西洋文化史家、翻訳家。オペラ、美術などに造詣が深く、新聞や雑誌に連載を持つ。歴史的背景から絵画を読み解く面白さを提唱し、著書「怖い絵」シリーズは大ベスト・セラーに。

    また、2017年開催の「怖い絵」展を監修。全国で68万人を動員して「社会現象」となる。

    「名画で読み解く 王家 12の物語」、「危険な世界史」、「残酷な王と悲しみの王妃」、「名画の謎」、「運命の絵」など多数のシリーズ作を出版し、その独特な角度から捉える芸術解説に多くのファンを持つ。

    公式ブログ「花つむひとの部屋」


    ■リリース情報

    2021年3月24日発売
    中野京子監修『怖いクラシック』

    CD / iTunes / Amazon Music / Apple Music / Spotify

    収録曲:
    01. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    02. モーツァルト:歌劇《魔笛》 K.620 ~第2幕「地獄の復讐がこの胸にたぎる」(夜の女王のアリア)
    クリスティーナ・ドイテコム(ソプラノ) 他、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
    03. シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810《死と乙女》 ~第2楽章
    ハーゲン弦楽四重奏団
    04. R.シュトラウス:歌劇《サロメ》作品54 ~「サロメの踊り」
    シュターツカペレ・ドレスデン 指揮:小澤征爾
    05. ワーグナー:歌劇《ローエングリン》 ~第3幕「愛の祝福が見守る喜びの部屋へ」(婚礼の合唱)
    ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮::サー・ゲオルグ・ショルティ
    06.  チャイコフスキー:バレエ《白鳥の湖》 作品20~第9曲「情景・終曲」
    モントリオール交響楽団 指揮:シャルル・デュトワ
    07. ヘンデル:《メサイア》 HWV56 ~第44曲「ハレルヤ」
    イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団 指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
    08. ビゼー:歌劇《カルメン》~第2幕「皆さんに乾杯をお返し致します」(闘牛士の歌)
    タティアナ・トロヤノス(メッゾ・ソプラノ)、ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)他、ジョン・オールディス合唱団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団  指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
    09. メンデルスゾーン:劇付随音楽《真夏の夜の夢》作品21~ 妖精の合唱「舌先さけたまだら蛇」
    ジュディス・ブレーゲン(ソプラノ)、フローレンス・クイヴァー(アルト)、シカゴ交響合唱団、シカゴ交響楽団  指揮:ジェイムズ・レヴァイン
    10. ヴェルディ:歌劇《椿姫》~第1幕「花から花へ」
    アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)、マーラー・チェンバー・オーケストラ 指揮:クラウディオ・アバド
    11. プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》~「私のお父さん」
    ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)、フェニーチェ歌劇場管弦楽団 指揮:ロベルト・アバド
    12. オッフェンバック:歌劇《ホフマン物語》~第4幕「ホフマンの舟歌」
    ジョーン・サザーランド(ソプラノ)、ユゲット・トゥランジョー(メゾソプラノ)、スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:リチャード・ボニング
    13. プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》~第2幕「ある晴れた日に」
    レナータ・テバルディ(ソプラノ) サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 指揮:トゥリオ・セラフィン

    絵画はオルセー美術館所蔵のブグロー「ダンテとウェルギリウス」や、ウィーン美術史美術館所蔵のヴィンターハルター「エリザベート皇后」など、一流画家による至宝の作品を掲載。

    ■コラボレーション書籍
    「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」
    著者:中野京子
    体裁:角川文庫
    発行:株式会社KADOKAWA



     

  • ヴィキングル・オラフソンという、とんでもない才能を持ったピアニスト

    ヴィキングル・オラフソンという、とんでもない才能を持ったピアニスト

    洋楽ファン、特にオルタナティブ・ロックやポスト・ロックに関心のあるリスナーならば、たとえアイスランド語がわからなくても、ビョークやシガー・ロスやアウスゲイルの音楽には日常的に親しんでいると思うし、あるいは映画ファン、特にサントラ好きならば、2018年の突然の死が世界中に衝撃を与えたヨハン・ヨハンソンや、『ジョーカー』でアカデミー作曲賞を受賞したヒドゥル・グドナドッティルの名前を知らない者はいないだろう。

    いまさら指摘するまでもなく、アイスランド出身のアーティストたちは過去30年近くにわたって世界の音楽シーンを牽引し続け、多くのファンを生み出してきた。これらのアーティストの華々しい活躍に比べると、アイスランドのクラシック・アーティストはどちらかというと地味な存在だったかもしれない。

    ヴィキングル・オラフソンという、とんでもない才能を持ったピアニストが現れるまでは。


    ビョークとの共演

    百聞は一見にしかず、まずは1本の動画をご覧いただきたい。2009年、アイスランドのテレビ番組に出演したビョークがスタジオで《オーシャニア》(アルバム『メダラ』収録曲)を歌った時、ピアノ2台が彼女の歌を伴奏していた。

    画面左側の第1ピアノを弾いている若い青年が、ヴィキングル・オラフソンである。ビョークのファンなら、原曲のコーラスのサンプリングを見事にピアノに置き換え、超絶的な演奏テクニックで再現していることがわかるだろう。

    この映像だけでも彼の非凡な才能が伝わってくるが、ビョークとの共演を果たした時点で、ヴィキングル・オラフソンの名を知る者はアイスランド国外にほとんどいなかった。

    Björk – Oceania (Legendado)

    レーベルを立ち上げ、さらにフェスまで作ってしまう

    1984年2月14日レイキャビークに生まれたヴィキングル・オラフソン(アイスランドには姓という概念がない。ヴィキングルが彼自身の名前、オラフソンは「オラフの息子」の意味で、父の名がオラフ)は、作曲もする建築家の父とピアノ教師の母を持ち、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院でピアノを学んだ。

    普通ならこの後、著名な国際ピアノ・コンクールに出場し、コンクールでの受賞歴を引っ提げて華々しくデビューを飾るところだが、ヴィキングルはそういう道を歩まなかった。より正確に言うと、アイスランド国内の音楽賞を受賞した以外、彼はコンクールというものにほとんど関心を示さず、さらに自分の音楽に磨きをかける努力を地道に続けていったのである。

    そして、先に触れたビョークとの共演と同じ年の2009年、なんと自主レーベル「Dirrindí」を設立し、ほぼ1年に1枚のペースで計3枚のアルバムをリリース。そして2012年には、アイスランド出身の演奏家を全面的にフィーチャーしたレイキャビーク・ミッドサマー音楽祭を創設し、自らアーティスティック・ディレクターに就任した。

    つまり、いつ受賞できるかわからない国際コンクールなどに目もくれず、自分の音楽を届けるためにレーベルを立ち上げ、さらにフェスまで作ってしまうというのが、ヴィキングルのスタイルなのである。ポップスならともかく、クラシックでこういうキャリアを歩んでいるアーティストは、ほとんど前例がないと思う。

    時にモーツァルトのように、時にシューマンのように、時にドビュッシーのように

    そんな彼が2016年、クラシックの名門中の名門であるドイツ・グラモフォン(DG)と専属契約を結び、翌2017年にメジャー・デビュー・アルバムをリリースした。

    普通のピアニストならショパンのような名曲を録音するのに、ヴィキングルは敢えてそういう道を選ばず、『フィリップ・グラス:ピアノ・ワークス』つまりミニマルの巨匠グラスのピアノ作品集で勝負に出た。そのアルバムの反響の大きさを知りたければ、録音を聴いた坂本龍一の次のコメントを引用すれば充分だろう。

    「実はぼくはフィリップ・グラスのあまりいいリスナーではなかった。執拗に繰り返される単純な音型に、食傷気味となることも多かった。しかしこのヴィキングル・オラフソンの弾くグラスは、静謐で軽やかなタッチが心地よく、時にモーツァルトのように、時にシューマンのように、時にドビュッシーのように、つまりとても上品な音楽にきこえてくるから不思議である。彼はグラス音楽の新しい魅力を引き出したと言っても過言ではあるまい」。 

    Víkingur Ólafsson – Philip Glass: Étude No. 13

    DG第2弾『バッハ・カレイドスコープ』はバッハの小品を集めたアルバムだが、これも凡百のクラシックのピアニストが思いつかないようなユニークな構成でリスナーの度肝を抜いた。普通のピアニストがバッハを録音する場合、例えば『平均律クラヴィーア曲集』や『インヴェンションとシンフォニア』といった曲集をまるまるコンプリートで演奏することが多い。

    しかしヴィキングルは「そんな全曲集をまとめて聴かされるなんて、似たような曲ばかりでつまらない」と正直に(!)宣言すると、さまざまな年代の小品をシャッフルし、あたかもプレイリストを作るように配列し直した上で、全体があたかもひとつの巨大な作品のようなアルバムを作り上げてしまったのである。

    リワークはバッハを理解するために必要不可欠な要素

    ここまでは、まだ他のピアニストも真似できるかもしれない。だが、ヴィキングルはその先を行き、『バッハ・カレイドスコープ』をリワークしたアルバム『バッハ・ワークス&リワークス』をリリースした。

    「そもそもバッハ自身、ヴィヴァルディをはじめとする他人の作品を数多くリワークしているのだから、リワークはバッハを理解するために必要不可欠な要素。リワークをしないほうが、むしろ不自然」というのが、ヴィキングルの主張だ。その考えに賛同した坂本龍一や、同郷の作曲家でもあるヒドゥル・グドナドッティルなど、豪華なメンバーが『バッハ・ワークス&リワークス』に参加している。

    もちろん、ヴィキングル自身も他のアーティストのリワークに積極的だ。ヨハン・ヨハンソンの遺作となった『エングラボルン(天使たち)リマスタード&ヴァリエーションズ』のために、ヴィキングルはヨハンソン立ち会いのもと、アルバム・タイトル曲のピアノ・ヴァージョンを録音した。

    その後も予定されていたというヨハンソンとのコラボは、2018年2月のヨハンソンの死で唐突に打ち切られてしまったが、突然の訃報から1ヶ月後の2018年3月にはヨハンソンの《フライト・フロム・ザ・シティ》をピアノでリワークし、故人の霊前に捧げている。

    Jóhann Jóhannsson & Víkingur Ólafsson – Flight From The City (Official Music Video)

    ヴィキングルのユニークな才能が発揮された『ドビュッシー-ラモー』

    僕がヴィキングルの実演を生で聴いたのは、2018年6月の初来日公演で『フィリップ・グラス:ピアノ・ワークス』と『バッハ・カレイドスコープ』の抜粋を弾いたソロ・リサイタルだが、単に2人の作品を弾くだけでなく、200年近く離れた2人の共通点を演奏によって明らかにしていくヴィキングルの解釈に衝撃を覚えた。

    つまり、バッハがミニマルのように聴こえ、グラスがバロックのように聴こえてくるのである。どちらがどちらの音楽なのか、全く区別がつかない。このように、一見すると無関係に思える作曲家を並べ、そこから意外な発見をリスナーにもたらすヴィキングルのユニークな才能が存分に発揮されたのが、アルバム『ドビュッシー-ラモー』だ。

    フランス印象派を代表するドビュッシーと、どちらかといえば知名度が低いバロック作曲家ラモーの作品を並べ、ドビュッシーがいかにラモーをリスペクトしていたか、ヴィキングルは2人の音楽に共通する絵画性に焦点を当てながら、両者が持つデリケートでチャーミングな魅力を見事に表現している。

    以上述べてきたように、ヴィキングル・オラフソンというアーティストは、単なるクラシック演奏家というより、プレイリストとリワークが当たり前になった現代の音楽シーンに見事に合致した、おそらく史上初のクラシック・アーティストではないかと思う。

    クラシック・ピアニストとしては、異例のストリーミング再生回数を誇っているヴィキングル・オラフソンに、時代が追いついたのである。

    Interviewed & Written By  前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


    ヴィキングル・オラフソン
    『リフレクションズ』
    2021年3月12日発売
    CD / iTunes / Amazon MusicApple Music / Spotify



  • 史上最高のクラシック作曲家トップ20:前半

    史上最高のクラシック作曲家トップ20:前半

    史上最高のクラシック作曲家は誰か?常に上位3位にランクインしているのはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの3人だが、それ以外については意見が分かれている。私たちは議論を重ね、最も偉大で影響力のあるクラシック作曲家のリストを作成した。歴代最高のクラシック作曲家トップ20を10人ずつ、2回に分けてご紹介する。


    史上最高のクラシック作曲家トップ20:前半

    ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685 – 1750)

    バッハが音楽を生み出したのは、偉大なる神の栄光のためであり、バッハの言葉を借りれば、”魂の浄化”のためだったのである。オルガン音楽、教会のカンタータ、雇い主のための付随音楽の作曲は彼の毎日の糧となっていた。バッハは、クラシック界で最も偉大な作曲家の一人であり、絶え間なく作曲を続けていた。最も仕事をした作曲家が完璧な音楽に最も近づいた一人でもあったことは興味深い。

    多くの人にとって、バッハの永遠に続くかのような旋律線、精巧な対位法、流麗なハーモニーは、人間の生命の短さや偶発性を超え、すべての音楽の理想的な状態を表現している。鍵盤や独奏楽器でバッハの音楽を演奏することは、心のバランスを整える素晴らしいセラピーでもある。

    一般的にクラシック音楽の歴史の中で最も重要な作品の一つとみなされている、バッハの長調と短調による24の前奏曲とフーガによる曲集、《平均律クラヴィーア曲集》の第1巻から「前奏曲ハ長調」を聴いてみよう。

    Lang Lang – Bach: The Well-Tempered Clavier: Book 1, 1.Prelude in C Major, BWV 846

    ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756 – 1791)

    彼の音楽を聴くと、神からの教えをすべて忘れてしまおうとすら思える。モーツァルトは常に仕事をし、より良い作曲家になるために学び続け、ただ音楽を作る者以上の存在になろうとしていた。モーツァルトは音楽を言語とする哲学者であり、世界は音楽の力によって癒されると信じる、純粋な啓蒙主義者であった。

    彼は、万物をこれまでに考えられてきた中で最も純粋な響きで私たちの耳へと届けようとしたために、私たちは、最高のクラシック作曲家の一人であるモーツァルトの音楽が語る、知的で政治的な重みを過小評価してしまうことがある。

    モーツァルトの偉大なオペラ《フィガロの結婚》から「序曲」をお聴き頂こう。

    Mozart: Le nozze di Figaro, K. 492: Overture

    ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770 – 1827)

    ベートーヴェンの音楽は、単なる曲ではなく、燃えるような勝利や雷鳴の情景、もしくは瞑想的な賛美歌や狂詩曲でもある。私たちがベートーヴェンを愛しているのは、彼が世界や彼自身の感情、そして聴覚障害との闘い続けたのにもかかわらず、決して理想主義や信仰を失うことがなかったからである。

    ベートーヴェンは、偉大なクラシック作曲家の一人で、英雄的な作曲家である。さらにたったひとりで宇宙を音楽によって理解して表現し、さらに崇拝し、改善しようと努力を重ねた。この途方もない闘争は、彼が書いたほとんど全ての作品に見出され、叙情的な優しさと、音楽が新しい時代に引きずり込まれていくという圧倒的な感覚が共存している。

    ナポレオンに敬意を表して書かれたベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調作品55《英雄》を聴いてみよう。

    Beethoven: Symphony No. 3 in E Flat Major, Op. 55 "Eroica": I. Allegro con brio

    ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840 – 1893)

    ロマン派の作曲家であるチャイコフスキーの美の極致は、ロシアの音楽をヨーロッパに伝搬させることに成功した。モーツァルト、ベッリーニ、ドニゼッティの音楽の熱心な研究は、輝かしいオーケストラのセンスと結びついたチャイコフスキー自身の果てしないメロディ・メーカーとしての才能や非常に激しい感情に反映されている。

    彼の音楽は、愛と死と運命に執拗に焦点を当てた、非常に内面的なものである。クラシック界を代表する偉大な作曲家の一人であるチャイコフスキーは、魅力的なバレエやピアノ協奏曲で知られているが、彼の交響曲にはそれ以上の情緒的な深みがある。彼のオペラ、特に《エフゲニー・オネーギン》は、レパートリーの中で最も愛すべきものの一つとなっている、深く感動的な個性を持っている。

    チャイコフスキーの最も人気のあるバレエ《くるみ割り人形》から〈葦笛の踊り〉をお聴き頂こう。

    Tchaikovsky: The Nutcracker, Op. 71, TH 14 / Act 2: No. 12e Divertissement: Dance of the Reed…

    リヒャルト・ワーグナー(1813 – 1883)

    他の作曲家をもっと好きなのは構わないが、クラシックの偉大な作曲家の一人であるワーグナーが史上最も無限の音楽的想像力を持っていたことに異を唱えるのは難しいだろう。彼は言語表現の可能性を拡大することで、ベートーヴェン以来、あるいはそれ以前に存在していた形式や和声構造に極限の緊張感を与えて、オーケストラに全く新しい表現を創造し、驚くほどの深みのある感情や意欲を伝えたのである。

    ワーグナーのオペラにおいて、オーケストラは、オペラの登場人物の言葉や経験を常に語っており、潜在意識へと印象的な方法で切り込んでいく。ワーグナーの音楽は、他では味わえないほど、あなたを虜にするだろう。そして物語も素晴らしいのだ。

    BBC音楽誌で「史上最高の録音」と評されたワーグナーの叙事詩《ニーベルングの指環》のゲオルグ・ショルティの録音をお聴きいただこう。

    Das Rheingold: Prelude (2012 Remaster)

    ヨハネス・ブラームス(1833 – 1897)

    一世代前に全盛期を迎えたような形式や書法を用いたため、ブラームスは(誤って)アカデミックで退屈な存在と思われてきた。また、厳格で髭を生やした老人を想像するかもしれないが、若き日のブラームスは、師であるロベルト・シューマンの妻への愛に悩まされた、情熱的なロマン派の美青年である。

    ブラームスは交響曲と協奏曲において、対位法と動機の発展を非常に知的に扱い、純粋な音楽の思想に基づく、叙情的で精神的な側面と組み合わせる理想的な手段を見出した。これは、通常の主観的で激しいロマン派の作曲家には珍しい方法であった。

    ブラームスは、偉大な交響曲第1番を書いた頃からすでに音楽人生における地位を確実なものとしていた。

    Brahms: Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68: I. Un poco sostenuto – Allegro – Meno allegro

    フランツ・シューベルト(1797 – 1828)

    シューベルトは偉大なクラシック作曲家の一人であり、彼の作品の多くには平安がある。しかしあなたがシューベルトのことをよく知らなければ、それらの全てがもしかしたら簡単に書かれたものだと思うかもしれない。

    だが、彼の音楽には特別な内面性があり、イタリアの音楽のように豊かな旋律と、ドイツ音楽の厳格な和声と動機の発展のアイデアが組み合わさって表現されている。シューベルトの管弦楽作品の多くは、瞑想的な雰囲気を漂わせ、ゆっくりとした動きのある美しさが魅力的だ。

    しかし、彼が最も正確に自分自身を表現しているのは、彼の何百もの歌と室内楽作品の中である。喜びから最も虚ろな悲しみまで、すべての人間の経験の源と表現を間違いなく見つけ出している。シューベルトの名曲《アヴェ・マリア》をお聴き頂こう。

    Schubert: Ave Maria, D. 839 (Live)

    ロベルト・シューマン(1810 – 1856)

    シューマンはロマン派時代の偉大な作曲家の一人として広く評価されている。特にピアノ音楽、歌曲(リート)、管弦楽曲で有名だ。彼の作品の独創性は、感情的、構造的、哲学的な境界線を押し広げた。シューマンの音楽は主に標題的なものであり、(具体的な言葉ではなく、音楽を通して)物語を語る。

    彼の音楽的な影響力は数十年先まで続き、ブラームス、リスト、ワーグナー、エルガー、そしてフォーレと、さらにそれ以上に計り知れない影響を与えている。そして、彼は19世紀の作曲家の中で最も愛されている作曲家の一人であり続けているのだ。

    謝肉祭で仮面を被って酔っぱらっている人々を表現した、シューマンのピアノ小品集《謝肉祭》をお聴き頂こう。

    Schumann: Carnaval, Op. 9 – 14. Reconnaissance

    ジュゼッペ・ヴェルディ(1813 – 1901)

    19世紀半ばのイタリアのオペラは、偉大な作曲家を生み出すにはあまりにも繊細さに欠けているように思える。しかし、ヴェルディは50年の歳月をかけて、その率直すぎる表現を、信じられないほど強力な方法で涙の感情を伝えるための手段に変えていったのである。

    イタリアの音楽は、特に声を通して伝わる旋律の力に常に依存していたが、クラシックの偉大な作曲家の一人であるヴェルディは、和声と管弦楽の書法を洗練させていったのである。彼は深い慈悲の心に、人間の孤独と偽善という通常は黒く見えるものを組み合わせ、人々の強烈な愛と死のドラマを創り出し、大きな悲しみの力を、メロディづくりにおける天賦の才によって伝えている。

    ヴェルディの《レクイエム》を聴いてみてほしい。この曲はレクイエムの中でも最も有名で心を奪われるものの一つだ。

    Verdi: Requiem: IIa. Dies irae

    ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685 – 1759)

    彼はバッハと全く同時代を生きた作曲家だったかもしれないが、ヘンデルとバッハの違いほど大きいものはない。ヘンデルの関心は、非常に人間的なもの-本当に痛む心-に満ちており、彼は一見シンプルな音楽の言語を使って大規模な効果を生み出す達人であった。

    しかし、壮大で儀式的な舞台と、迫力のある合唱に惑わされないでほしい。それらは刺激的で喜びに溢れているかもしれないが、この作曲家の本質は、オペラやオラトリオの中で傷心と道徳的な選択を扱う愛の歌やアリアの中に見出すことができる。

    それはまさしく強烈な感情や孤独な瞬間とその感情の正確な音楽表現を見つける正確さを示しており、そのことがヘンデルを最も偉大なクラシック作曲家の一人にし、唯一無二の存在にしている。さらに、誰も彼のように休符を扱うことはできなかった。

    ヘンデルの《メサイア》に耳を傾けてみよう。これはイエス・キリストの物語を辿るオラトリオで、史上最高の合唱作品の一つに挙げられる。

    Handel: Messiah, HWV 56 / Pt. 2: Hallelujah

    Written By uDiscover Team