(function(h,o,t,j,a,r){ h.hj=h.hj||function(){(h.hj.q=h.hj.q||[]).push(arguments)}; h._hjSettings={hjid:104204,hjsv:5}; a=o.getElementsByTagName('head')[0]; r=o.createElement('script');r.async=1; r.src=t+h._hjSettings.hjid+j+h._hjSettings.hjsv; a.appendChild(r); })(window,document,'//static.hotjar.com/c/hotjar-','.js?sv=');
Join us

Columns

【コラム】BBCとは何か?

Published on

ザ・ローリング・ストーンズのBBCライブ音源を集めた『On Air』の発売を記念して、音楽ライターや翻訳家として活躍されている新谷洋子さんに、そもそもBBCとはいったい何なのかを解説していただきました。


BBCと訊いて、人は何を思い浮かべるだろう? 上質のテレビ・ドラマ? モンティ・パイソンの古典的コメディ? アッテンボロー卿のネイチャー・ドキュメンタリー? 信頼のおけるニュース番組? それとも、大物ミュージシャンによる貴重なライヴ・セッション? フルネームは“British Broadcasting Corporation(英国放送協会)”、英国の全家庭に義務付けられている視聴料(年間147ポンド/約22,000円)で主に運営されていることから、日本のNHKと同一視されることも多い。だがBBCは遥かに多層的な成り立ちで、言うなれば、中立性と多様性に根差した、英国を象徴する報道機関兼カルチャーの発信源――だろうか? 同時に、世界最古の公共放送局であり、規模も世界最大だ。

その出発点は、1922年に複数の無線通信会社が共同で設立したラジオ局。5年後に国営となり、テレビ放送を開始したのは1936年のこと。1997年にウェブサイトをローンチしてからはデジタル化もスピーディーに進めている。現在は24時間のニュース・チャンネルを含む9のテレビ・チャンネルや10のラジオ局を擁し、デジタル・サービス(ニュース・サイト、スポーツ情報サイト、オンデマンド・システムほか)や、海外向けサービス(30近い言語のニュース・サイトやケーブル・テレビ局のBBCワールドワイド)を提供。近々100周年を迎えることになるが、ラジオ番組の『Desert Island Discs』(1942年~/著名人が自分にとって大切な曲を選んでそれぞれにまつわるエピソードを語る)や、SFドラマ『ドクター・フー』(1963年~)を始め、半世紀以上続く超長寿番組も少なくない。その『ドクター・フー』の主題歌を手掛けたBBCレディオフォニック・ワークショップは、50年代から専属のミュージシャンやエンジニアを抱えて、BBC番組の効果音を制作してきたセクション。その作品のコンピレーションも多数発売されており、先駆的機材を用いて鳴らされたサウンドは、のちのエレクトロニック・ミュージックに大きな影響を与えている。

その後、60年代に入ってユース・カルチャーが花開くと共に、ポップ・ミュージックの重要性に着目したBBCは、まずはテレビで、音楽番組『Top Of The Pops』の放映を1964年に開始。1967年には若者向けの音楽専門ラジオ局RADIO 1が開局し、今ではメインストリームの1、アーバン/エレクトロニカ系の1Extra(デジタル局)、大人向けのオールジャンルの2、オルタナティヴ系の6 MUSIC(デジタル局)といった具合に、ジャンル/リスナー層別にミュージック・ラジオを拡充させてきた(ほかにもクラシック/ジャズ/ワールドに特化した3があり、いずれも日本で聴くことができる)。中でも、パルプのジャーヴィス・コッカーやイギー・ポップといったミュージシャンがDJを務めてニッチな音楽をかけ、ジャイルス・ピーターソンの名物番組も抱える6 MUSICは、リスナー数においては1や2に劣るがアーティストたちにも広く愛されている。経費削減のために閉局の危機に瀕した際には、デヴィッド・ボウイやレディオヘッドのメンバーがBBCに再考を求めるキャンペーンに加わったものだ。

そんなBBCのミュージック・ラジオを世界的に有名にしたのはなんといっても、ライヴ・セッションである。過去60年余りを振り返ると、その時々の大物ミュージシャンは軒並みセッションを行なっており、そういう意味でBBCは一大音楽アーカイヴでもある。殊に、1967年からRADIO1で番組を持っていた伝説的DJジョン・ピールのセッションは名高く、アルバム・デビュー前の新しい才能をどんどん招いてサポートしたことはご存知の通り。

図1

これらのセッション音源は80年代以降続々アルバム化されて、ザ・ビートルズの『ライヴ・アット・ザ・BBC』 (1994年)を筆頭に、レッド・ツェッペリンの『BBCライヴ』(1997年)、ザ・フーの『BBCセッションズ』(1999年)、デヴィッド・ボウイの『BBCセッションズ』(2000年/原題“Bowie at the Beeb”の“Beeb”はBBCの愛称)、クイーンの『オン・エアー~BBCセッションズ』といった作品は、通常のアルバムでもライヴ・アルバムでもない、ユニークなタイム・カプセルとして人気を博してきた。その数は今や100を超え、この冬はさらにザ・ローリング・ストーンズの『オン・エア』が仲間に加わるというわけだ。

こうして音楽ファンにとっても何かと親しみのある存在となったBBCは、最近では、新人番付のBBC Sound of”やBBCミュージック・アワードといった音楽絡みの企画を新たにスタートし、来年5月にはBBC主催の大型フェスティバル“The Biggest Weekend”が開催される。『Top of the Pops』が2006年に終了してからは、『ジュールズ倶楽部(Later… with Jools Holland)』(上原ひろみも10月に出演!)しか残っていなかったテレビの音楽番組についても、さる10月末、鳴り物入りの生放送番組『Sounds Like Friday Night』が始まったばかり。英国の音楽業界が活況を見せる中、改めて音楽の発信に本腰を入れ始めたようだ。

Written By 新谷洋子


ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』12月1日発売!

図1

『ブルー&ロンサム』の原点はここにある!
初期のラジオ用ライヴ音源を発売!未発売音源も収録!

1963年~1965年に出演したBBCのラジオ番組『Saturday Club』、『Top Gear』、『Rhythm and Blues』、『The Joe Loss Pop Show』などからの貴重なライヴ音源の数々を収録。

btn_store_link download_jtunes_link applemusic_1711_800_link


<関連記事>

Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Don't Miss