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ザ・ビートルズ『Anthology 4』収録曲解説:“裏歴史”を最良の音質で捉え直すことのできる作品

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ザ・ビートルズの『Anthology Collection』(8CD/12LP)に収録され、単独としても2025年11月21日に発売された新作アルバム『Anthology 4』。

この作品について、11月14日にザ・ビートルズが表紙&特集『レコード・コレクターズ 12月号』に掲載された解説記事を許諾を得たうえで公開。雑誌の購入はこちら

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『Anthology 4』は、今回新たにコンパイルされたアルバムだ。ビートルズのほぼ全キャリアとなる1963年から1969年までのアウトテイク音源を中心として、1995年以降の2曲の新曲も新ミックスで収録されており、アンソロジー・シリーズの総決算的な“新作”といえる。

これらの音源は、初お目見えとなる未発表テイク13曲と、2017年以降に続いてきた50周年記念の“Super Deluxe”シリーズの5タイトルからチョイスされた17曲が大きな軸になっており、いわば“Super Deluxe”のベスト・オブ的な側面もある。すなわち、ジャイルズ・マーティンらが心血を注いで音源に研磨を重ね、ビートルズの楽曲における新たな楽しみ方を示してきた足跡の、ひとつの結晶ともいえるわけだ。

それらすべてがジャイルズによる2025年最新リマスタリングで生まれ変わっており、ビートルズの“裏歴史”を、現時点で最良の音質で捉え直すことのできる作品といえるだろう。それでは、未発表テイクを中心に各楽曲を解説していくことにする。

 

ディスク1

本作ではクオリーメンなどデビュー前の音源は割愛され、英ファースト・アルバム『Please Please Me』のオープニング曲「I Saw Her Standing There」のテイク2からスタート。配信のみで2013年に出たアルバム『Bootleg Recordings 1963』に収録されていたものだ。テンションもアンサンブルも完成形にほぼ近い演奏だが、ジョン・レノンによる低音部のコーラスが歌詞を間違えたり入り方をトチったりして失敗しているのと、間奏のギター・ソロもいささか散漫でまだできあがっていない。

2曲目「Money (That’s What I Want)」も同じく『Bootleg Recordings 1963』で発表済みで、ジョージ・マーティンのピアノをダビングする前のテイク。テイク自体はほぼ完成形で、すでにコーラスもハンド・クラッピングも入っている。ピアノなしだと演奏の荒々しいガレージ・ロック感やジョンのワイルドなシャウトがむき出しになっていて、この頃の彼らの粗野な魅力がダイレクトに伝わってくる。

3曲目「This Boy」は1995年のシングル「Free As A Bird」に収録されていたテイク12と13。始まってから1分ほどでメンバーが笑い出してしまって演奏が止まり、再び頭から演奏して今度はスムーズに進行するものの、終盤にまた笑い出してそのまま終わる。ポールの歌うようなベース・ラインが大きめなのも印象的。

ここからは8曲連続で未発表テイクが続き、本作の最たる聴きどころといえるだろう。

まず4曲目「Tell Me Why」のアウトテイクはこれが初出。1964年2月27日に8テイクが録音され、テイク8が完成形なのだが、ここではテイク4と5を収録している。ジョンのカウントから勢いよく始まるもすぐストップしてしまい、すぐさまやり直していい感じに転がっていく。ジョン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンによる3声コーラスもすでにできあがっていて、完成形とさして遜色のない、いい演奏だ。

I Saw Her Standing There (Take 2)

同じ2月27日の5曲目「If I Fell」はテイク11。『レコーディング・セッションズ完全版』(シンコーミュージック刊)によれば、ジョージ・マーティンのアドヴァイスでこのテイクからイントロにジョンのアコギ・カッティング、アウトロにジョージのギター・フレーズが加えられており、それが確認できる。1分53秒のところでメンバーが笑いそうになって崩壊しかけるも最後まで演奏し、前述したジョージのギターも入っている(いささか頼りなさげなプレイだが)。

カール・パーキンスのカヴァーである6曲目「Matchbox」は1964年6月1日に5テイク録ったうちのテイク1。ジョージ・マーティンのピアノやイントロのハンド・クラッピングなどのオーヴァーダビング類がいっさいなく、ゴリゴリ感が露わになった演奏だ。メイン・ヴォーカルのリンゴ・スターはこの日、喉の調子が悪かったそうだが、そうとは思えないくらい彼らしくまろやかな高音のヴォーカルを聴かせている。ただ、間奏のギター・ソロの後、 “Till your big…” のところでミスってしまうのが惜しい。

7曲目「Every Little Thing」は1964年9月30日のテイク6〜7。テイク6は始まって1分ほどまできたところでポールがゲップをしてしまい、彼が“ソーリー”と言っていったん頓挫。テイク7がスタートして順調に進んでいくものの、最後の最後でジョンが笑い出してしまってそのまま終了。

ジョージ作の曲としては公式2曲目となる8曲目「I Need You」はテイク1を収録。完成形はヴォリューム・ペダルを施したギターのインパクトが絶大で、ボンゴやカウベルのパーカッション類も入っているのだが、それらのオーヴァーダビング類はなし。代わりに完成形にはないシェイカーがずっと鳴っており、とてもプリミティヴでソリッドなヴァージョンだ。ジョンによるアコギのカッティングが完成形の左チャンネルから右チャンネルに移動しており、アタックの強いダイナミックなプレイだし、ポールのベースも幾分フリーに弾いているなど、シンプルな曲だけに個々のプレイが際立っている。2分5秒あたりから誰かの笑い声が入り、つられてジョージも笑いかけてしまい、最後は爆笑になって崩れるようにエンディング。

I Saw Her Standing There (Take 2)

9曲目「I’ve Just Seen a Face」は6テイク録ったうちのテイク3。ポールによるカントリー&ウェスタン色の強い曲で、ベースレスでポール、ジョージ、ジョンの3人がすべてアコースティック・ギターをプレイする曲だ。完成形にあるイントロのガット・ギターや間奏のギター・ソロは入っていない。ポールがカウントを取って始めようとするがジョンがトチってしまい“ソーリー、ソーリー”と謝り、すぐさまやり直し。イントロや間奏を含めすでにできあがっており、特にリンゴの力強いブラシ・プレイが前面に出ていて、切れ味抜群の演奏。

10曲目「In My Life」は3テイク録った中でテイク3が採用されたが、今回はテイク1を収録。完成形はジョンのヴォーカルが右チャンネル寄りのダブル・トラックだったが、ここではシングルでどっしりと鳴っており、彼のやわらかなヴォーカルがリアルに伝わってくる。間奏のジョージ・マーティンによるピアノ・ソロやタンバリンはまだ入っていないが、コーラスはすでに入っており、ナチュラルなミックスも含めて完成形に匹敵する仕上がりだ。

I Saw Her Standing There (Take 2)

11曲目「Nowhere Man」は1965年10月21日に録音されたファースト・ヴァージョンのテイク1。ジョンをメインとするコーラス・ワークで始まるのは完成形と同じだが、譜割りが異なる。出だしの“ヒーーー”と伸ばすところを“ヒー”とコンパクトにしており、それも最初の2行分しか歌われず、後は演奏のみが続く。曲構成は完成形に近いが、ギター・ソロなどは入っていない。この日は行き詰まってしまい作者のジョンは曲を練り直すことにしたが、翌日の22日にはセカンド・ヴァージョンをあと3テイク録って完成にこぎ着けている。

未発表テイク連発がひと段落したところで、ここからはスーパー・デラックス・シリーズで日の目を見たアウトテイクが続く。

12曲目「Got to Get You into My Life」は『Revolver』Super Deluxeのディスク2に収録されていたセカンド・ヴァージョンのアンナンバード・ミックス。1966年4月7日録音のファースト・ヴァージョンからはダンサブルに姿を変え、ブラス・セクションが入る前だがそのブラス部分をファズ・ギターで鳴らし、この曲の方向性を示してみせた重要なテイクだ。

同じく『Revolver』Super Deluxeのディスク2からの13曲目「Love You To」は完成形に近いテイク7。アニール・バグワットのタブラも入ったテイクで、完成形はフェイド・アウトだが、このテイクではエンディングまで演奏。完成形では削られてしまったポールのコーラスも聴ける。

『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』に移り、同時期に録音の14曲目「Strawberry Fields Forever」はSuper Deluxeのディスク2収録のアウトテイク3種のうち、テイク26が選ばれた。完成形よりもかなりテンポの速いテイクだが、これとテイク7の速度を均一化してつなぎ合わせて完成に至っている。このテイク26は使用された後半部分、特にインタープレイでのスピード感にあふれた演奏とケイオティックな音像がすごい。

15曲目「She’s Leaving Home」は同じくSuper Deluxeのディスク3に収録されたテイク1(インストゥルメンタル)。メンバー不参加で、10人のクラシック系ミュージシャンによる演奏のみ。今回のリマスタリングで弦楽器の立ち上がりがいっそうナチュラルになった。

再び未発表テイクが連続する。

16曲目「Baby, You’re a Rich Man」は1967年5月11日に12テイク録ったうちの最後、テイク11とテイク12を収録。テイク11と思われる前半は演奏を始めてすぐ終わってしまい、ほとんどリハーサルのようなテイク。後半のテイク12はクラヴィオラインやハンド・クラップ、タンバリンなどのオーヴァーダブものはまだ入っていないが、ピアノを含む演奏はすっかりできあがっている。なによりも圧巻なのがジョンのヴォーカルで、終盤にかなりのテンションでしゃくり上げるようなシャウトを繰り返し、演奏もそれに引っ張られてか相当に熱を帯びている。

17曲目「All You Need Is Love」は、1967年6月25日の宇宙中継特別番組「アワ・ワールド」の本番直前にBBCで放送されたリハーサル部分だろう。日本でも放送された有名な映像で、その音源を編集しており、リハの状況を説明するアナウンサーの声も入っている。この日、リハーサル・テイクとして録られた三つのテイクのどれかと思われ、オーケストラとの共演でほぼ完成形の演奏。ジョンはリハだけにかなりリラックスしていて幾分ラフに歌っており、時折シャウトも入れている。完成形よりもオーケストラの演奏が明瞭で、その音圧や美しさにゾクゾクさせられるし、全体としても各楽器の粒立ちがくっきり。歌が終わった後の5分過ぎにインダストリアルなハンマー音が入っている。オーケストラはエンディング近くの「In The Mood」も含めて演奏している。

I Saw Her Standing There (Take 2)

18曲目「The Fool on the Hill」のアウトテイクは『Anthology 2』にデモとテイク4が収録されていたが、今回はそのテイク4の翌日となる67年9月26日のテイク5が初お目見えとなった。このテイク5は“ほとんど作り直し”といわれるほどテイク4からガラリと変化しており、大半の楽器が新たに演奏したと思われる。インストだが、わずか1日でイントロのピアノ・フレーズやブラシのドラミングなどがまったく変わり、ほぼ完成形のスタイルができあがっていて、その進化ぶりにいささか驚かされる。今回はアコギの響きをずいぶん強調していて、特に2ヴァースめで空間を右から左へと漂うように鳴るアコギがとても美しい。間奏のフルートも入っている。このテイクは約4分42秒と長く、完成形では2分59秒に短縮されている。

ディスク1最後を飾るのが19曲目「I Am the Walrus」。『Anthology 2』に収録の1967年9月5日のテイク16はオーヴァーダブ類なしのメンバーによる演奏だったが、今回のテイク19はその逆で、9月27日のオーケストラによるオーヴァーダブ・セッション。よってメンバーの演奏は入っておらず、ガイドライン的に流しているテープのヴォーカルが小さく聞こえるのみ。参加しているのはヴァイオリン8台、チェロ4台、コントラバス・クラリネット1台、ホルン3台の総勢16名。こうやってオーケストラ部分だけ聴くと、予測不能な急展開が極めてスリリングで、アレンジを施したジョージ・マーティンのアヴァンギャルドなセンスを再認識せずにはいられない。弦楽器や管楽器がいっそう生々しく迫ってくるというところでも貴重な録音だろう。なお曲の終盤、4分15秒過ぎから、完成形にはないホルンのフリーなアドリブ的プレイが聴ける。

I Saw Her Standing There (Take 2)

 

ディスク2

ディスク2はこれが初出となる「Hey Bulldog」から始まる。1967年2月11日にわずか10時間で10テイクを録って完成まで至ったといわれており、そのテイク4。インストゥルメンタルでポールのヴォーカルは入っていないが、メインとなるピアノとギターのリフはすでにできあがっている状態で、いささか覇気に欠ける感はあるものの、エンディングまで演奏。

2曲目からはSuper Deluxeの既発曲を連発していく。

まずは『The Beatles』(通称 “White Album”)収録曲が7曲続いており、2曲目「Good Night」はテイク10。テイク5のギター・プレイとリンゴのヴォーカルに、3人のコーラスを加えており、完成形とはまるで違うわけだが、これはこれで穏やかな味わいがある。

3曲目「While My Guitar Gently Weeps」はサード・ヴァージョンのテイク27で、リメイクを繰り返した後、完成形のスタイルにたどり着いており、このテイクはイントロのピアノやギターのフレーズが若干異なるものの、ほぼできあがっている。この後、エリック・クラプトンが弾くことになる“泣きのギター”も、ジョージが弾きまくり。

4曲目「(You’re So Square) Baby I Don’t Care」5曲目「Helter Skelter」はセット的なもの。「Helter Skelter」をプレイする前の“景気付け”的な位置付けとしてエルヴィス・プレスリーのカヴァー「(You’re So Square) Baby I Don’t Care」を演奏し、そのまま「Helter Skelter」へとなだれ込む。ブルース調のファースト・ヴァージョンから大きく変化したヘヴィ・ロック的なセカンド・ヴァージョンのテイク17だ。ポールのイカれたようなハイ・テンションのヴォーカルがすごい。

I Saw Her Standing There (Take 2)

6曲目「I Will」7曲目「Can You Take Me Back?」もセット。1967年9月16日の「I Will」セッションでポールは5曲のカヴァーや即興曲を次々に歌っており、その中の2曲だ。ポールがウィスパーといえるくらいのひそやかな声で歌っているのが妙味。

そして8曲目「Julia」はリハーサル・テイク。ジョンは最初にアコギのストロークで始めるが途中でやめてしまい、仕切り直して今度は完成形と同じアルペジオで弾いている。

最後の2枚のアルバム『Let It Be』『Abbey Road』関連音源に移り、9曲目「Get Back」はSuper Deluxe収録のテイク8。ほぼ完成形のスタイルができあがっていて、ビリー・プレストンのエレピも入っている。最後のジャム・パートでの、ジョージのかなり遊んでいるソロが聴きもの。

10曲目「Octopus’s Garden」はモノラルのリハーサル・テイク。ピアノだけの演奏でリンゴがいささか遠慮気味に彼特有のマイルドな声で歌っている。

11曲目「Don’t Let Me Down」はルーフトップ・ライヴの1回目のテイクで、最後のビリー・プレストンのエレピ・ソロが幾分フリー。

12曲目「You Never Give Me Your Money」は1969年5月6日のテイク36。ポールのかなり丁寧な歌い方のひそやかなヴォーカルがいい味。

13曲目「Here Comes the Sun」は7月7日のテイク8で、清涼感あふれるイントロから全体の構成までほぼできあがっているが、リンゴのドラムスがあれこれ探り探り試しているようなプレイで、間奏パートがやや長く取られている。

14曲目「Something」はテイク39のストリングス・パートのみのインストゥルメンタル。総勢21人ものストリングスの演奏だけを聴くというのは、その壮麗な美しさがいっそう際立っていて、息を呑む迫力だ。起伏に富んだ構成も見事で、アレンジを施したジョージ・マーティンのすごさを改めて感じさせる。

I Saw Her Standing There (Take 2)

 

3つの新曲

さて、アルバムの最後を締めくくるのは、1995年以降に出た新曲3曲だ。そのうち15曲目「Free As A Bird」16曲目「Real Love」の2曲はオリジナルのプロデューサーでもあるジェフ・リンが最新ミックスを手がけており、“デミックス”の技術によってジョンのヴォーカル・トラックが分離及び抽出され、新たに生まれ変わっている。本作のもうひとつの目玉といえるだろう。

まず「Free As A Bird」はそのヴォーカルがオリジナルよりも前面に出ていっそう生々しくなり、コーラス・ワークとの絡みやポールのヴォーカルへのつなぎも違和感がなくなり、とてもナチュラルな仕上がりだ。また、この曲はサウンド面も特筆すべきで、これまでは引っ込んでいたアコギのカッティングを前面に出し、滝の流れが落ちてくるさまをイメージさせるような、ウォール・オブ・サウンドのような立体的音像を生んでいる。ちょっと鳥肌ものの感動的なミックスだ。

I Saw Her Standing There (Take 2)

デミックスの効果というところでは、もうひとつの「Real Love」の方がさらに上だ。オリジナルのヴォーカルはいささか濁ったような質感だったが、今回はそれがかなりクリアになって前面に出ており、やはりコーラスとの絡みもスムーズ。サウンド面でも「Free As A Bird」と同じ考え方で、アコギのシャープな鳴りを強調して奥行きのある音像を成し得ており、その中でジョンのヴォーカルも自然に溶け込んでいる。また、この曲はオリジナルの3分54秒よりも19秒短い3分35秒で、それはインタープレイでのフェイド・アウトが早いからだ。オリジナルではフェイド・アウトしながらギター・ソロが聞こえるが、今回はそれよりも前に終わってしまうので、まったく聞こえない。

I Saw Her Standing There (Take 2)

そしてラストは“最後の新曲”の「Now and Then」で幕を閉じる。

Written by 小山 守


ザ・ビートルズ『Anthology 4』
2025年11月21日発売
2CD / 3LP


ザ・ビートルズ『Anthology Collection』
2025年11月21日発売

① 8CDボックス・セット
品番:UICY-80700/7
価格:22,000円税込/完全生産限定盤
予約はこちら

② 12LPボックス・セット
品番:UIJY-75340/51
価格:69,300円税込/直輸入盤仕様/完全生産限定盤
予約はこちら


ザ・ビートルズ『Free As A Bird / Real Love』
7インチ・ヴィニール:2025年11月28日発売
CDシングル:2025年12月3日発売



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