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ザ・ラスト・ディナー・パーティー、2ndアルバム『From The Pyre』を10月に発売決定
ザ・ラスト・ディナー・パーティーが2024年のデビュー作『Prelude To Ecstasy』に続く2枚目のスタジオ・アルバム『From The Pyre』を2025年10月17日にリリースすることを発表した。
この発表にあわせてアルバムからのファースト・シングル「This Is The Killer Speaking」の音源とミュージック・ビデオも公開となった。
過去にはウルフ・アリスやフローレンス&ザ・マシーンを手掛けたマーカス・ドラヴスを新作のプロデューサーに起用している。
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この新作についてバンドは声明でこう語っている。
「このアルバムは物語の集まりであり、それらを一つに束ねているのが“神話としてのアルバム”というコンセプトです。“The Pyre(火葬で使われるの薪の山)”とは、これらの物語が生まれる寓話的な場所であり、暴力と破壊の場所であると同時に、再生、情熱、そして光の場所でもあります」
「アルバムに収められた楽曲は、登場するキャラクターが中心でありながら、同時に深く個人的なものでもあります。そこでは、ありふれた日常的な出来事を病的なまでに極端に突き詰めているのです。突然連絡が途絶えることは殺人鬼とのウェスタン・ダンスとなり、失恋は世界の終末を前にして高笑いします。歌詞は、ライフル、大鎌、船乗り、聖人、カウボーイ、洪水、母なる大地、ジャンヌ・ダルク、そして燃え盛る地獄を呼び起こす。このような喚起的なイメージこそが、私たちの経験がどう感じられたかを語る上で、最も正直で真実味のある方法だと気づいたのです。それによって、一つひとつの出来事にふさわしい感情的な重みを与えることができます」
「今作は、少しダークで、より生々しく、より土の匂いがするような感触があります。豪華な食卓に着くというよりは、崇高な風景を眺めているような場所で物語が繰り広げられます。また、ところどころでメタ的で、茶目っ気も感じられます。それはまるで、自分たち自身に跳ね返ってくる、意味ありげな視線のようです」
リード・シングルの「This Is The Killer Speaking」は、バンドが語った西部劇(ウェスタン)と神話の両方の影響を想起させる。映画のようなミュージック・ビデオでは、ギタリストのリジー・メイランドがカウボーイに扮し、ブロンドの髪のケンタウロスとなったシンガーのアビゲイル・モリスを追い詰めている。モリスは次のように歌っている。
I’m down so bad I’m doing time
You look like a weeping saint
With your infected eye
ひどく落ち込んで まるで罰を受けているみたいに
あなたは嘆きの聖女のようにみえる
その ただれた瞳で
彼らのデビュー・アルバム『Prelude to Ecstasy』は、リリースと同時に全英アルバム・チャートで首位を獲得し、2015年以来、UK出身のバンドのデビュー・アルバムとしては最大の初週売上を記録している。
日本には2024年7月にLIQUIDROOMで初の来日単独公演を行い、FUJI ROCK FESTIVAL’24のグリーンステージに出演。さらに 2025年4月には東名阪を巡る単独ツアーを敢行しており、その時の様子がYouTubeで公開されている。
Written By uDiscover Team
ザ・ラスト・ディナー・パーティー『From The Pyre』
2025年10月17日発売
CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music
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