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カウンティング・クロウズの新作ドキュメンタリーが全米で12/18放送

カリフォルニア州サンフランシスコで結成されたロック・バンド、カウンティング・クロウズ(Counting Crows)を題材にした新作ドキュメンタリー映画『Music Box: Counting Crows: Have You Seen Me Lately?』が2025年12月18日にHBOで初放送され、HBO Maxでも配信されることが発表となった。
ビル・シモンズが手がける音楽ドキュメンタリー・シリーズの最新作となる本作で監督を務めるのはエイミー・スコットだ(『Melissa Etheridge: I’m Not Broken』)。
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『Music Box: Counting Crows: Have You Seen Me Lately?』は、フロントマンのアダム・デュリッツを中心に、1993年のデビュー・アルバム『August and Everything After』の成功により、バンドが想定を超えるスピードで知名度を拡大していった過程とそれが引き起こした複雑な余波を掘り下げていく。
同作は大ヒット曲「Mr. Jones」を生み、バンドを一躍スターダムへと押し上げた一方で、名声という新たなプレッシャーを彼らにもたらした。注目を浴びることへの戸惑いやメンタルヘルスの問題に直面するなか、アダム・デュリッツはセカンド・アルバム『Recovering the Satellites』の制作中に深い葛藤を抱えることとなる。
本作の物語は、貴重なアーカイブ映像や写真、そしてアダム・デュリッツ、デヴィッド・ブライソン、チャールス・ギリングハム、デヴィッド・イマーグルック、マット・マリー、ダン・ヴィッカリーらカウンティング・クロウズのメンバーのインタビューを通じて語られる。さらに、クリス・マーティン、メアリー=ルイーズ・パーカー、シンディ・ローパー、ジェフ・ロス、スティーブ・カー、音楽史家のロブ・ハービラ、そして作家のデヴィッド・ワイルドらも登場する。
2021年にHBOで始まった「Music Box」は、音楽界における重要な瞬間を探るドキュメンタリー・シリーズで、近年の作品には『It’s Never Over, Jeff Buckley』、『Wizkid: Long Live Lagos』などがあり、今後は子ども向け音楽を題材にした『Happy And You Know It』の公開が予定されている。
『Recovering the Satellites』は先日、アナログ盤として再発された。オリジナルの1/4インチ・プロダクション・マスターテープからリマスターされ、180グラム重量盤ブラック・ヴァイナルにプレスされた限定盤2LPのジャケットにはバンド名が赤い箔押しで印刷されている。バンドにとって初の全米No.1アルバムとなった本作には、「Angels of the Silences」や全米チャート6位を記録した「A Long December」などの代表曲が収録されている。
Written By Sam Armstrong
カウンティング・クロウズ『Recovering the Satellites』
1996年10月15日発売
限定盤2LP/ iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
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