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ニルヴァーナのベスト・ソングス20曲:短いキャリアながらグランジを代表した世代の代弁者

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Photo: still taken from ‘Nirvana: Live At The Paramount’ © Universal Music Group

ニルヴァーナが残した代表曲群は一つの時代を作り、カート・コバーンはその世代の代弁者になった。それらの楽曲には、言葉にはできないほどの魔法が、時を超え、現在もなお宿っている。


グランジというジャンルの不変の代表でありながら、ニルヴァーナの音楽には時間の残酷さを生き抜く不思議な魔法がある。シアトル出身の3人組のキャリアは短いながらも並外れたものだった。驚くべきセカンド・アルバム『Nevermind』でスーパースターの地位を手に入れながら、1994年のカート・コバーンの悲劇的な死によって、ロック界でも稀有な個性をもったバンドの物語は終焉を迎えた。しかし確かに彼らは存在し、我々を楽しませ、愛すべき作品を残した。ニルヴァーナのベスト20曲を聴けば、そのことが痛いほどわかる。

我々の作成したランキングに許しがたい抜け漏れがあると感じたら、是非コメント欄で教えてほしい。

20位「Love Buzz」

ニルヴァーナのファースト・シングルは、オランダのサイケデリック・ロック・バンド、ショッキング・ブルーの楽曲のカヴァー・ヴァージョンだった。しかし彼らは、その曲を自分たちのイメージで完全に作り替えた。インディー・レーベルのサブ・ポップが独占提供していた”Singles Club”の第一弾として1998年11月にリリースされた「Love Buzz」は1,000枚限定だったが、バンドにとって世界への足掛かりとなった。イギリスの週刊音楽誌、メロディ・メイカーは賢明にもこうレビューしている。

「ニルヴァーナは美の具現化だ。容赦ない2コードのガレージ・ビートを確かな基盤として、ギターの真のモンスターが唸りを上げている」

Nirvana – Love Buzz (Live At The Paramount, Seattle / 1991)

 

19位「School」

名曲「About A Girl」を例外として、1989年のニルヴァーナのデビュー・アルバム『Bleach』はメタルやパンク、そしてシアトル出身の同世代バンド、メルヴィンズによるドロドロした黎明期のストーナー・ロックを原型にしていた。同作ではそれらを融合させ、世界中で後に”グランジ”と呼ばれる音楽を生み出した。そんな『Bleach』の醍醐味が表れた好例である「School」は、不気味に迫るようなカート・コバーンのリフと、見事に不安感を帯びたコーラス部分を中心にしている。成功を収めた92年のリーディング・フェスティバルでの激しい演奏に代表されるように、同曲は彼らのセット・リストの定番だった。

School (1992/Live at Reading)

 

18位「Been A Son」

もともとは『Bleach』発表後の1989年12月にリリースされたEP『Blew』の中心曲だった「Been A Son」は、カート・コバーンが性やジェンダーについて書いた初期の楽曲だ。ニルヴァーナの伝記を著したマイケル・アゼラッドによれば、その辛辣な歌詞

She should have died when she was born / She should have worn a crown of thorns
彼女は生まれたときに死ぬべきだった / 彼女はイバラの冠を被るべきだった

は「男の子を望んでいた両親のもとに生まれた女の子の苦境」を表現しているという。痛ましい歌詞とは対照的に、サウンドはやみつきになるポップ・パンクに仕上がっており、プロデューサーのスティーヴ・フィスクは「『Rubber Soul』からそのまま出てきたような、完全にジョン・レノン的なハーモニー」と回想する。同曲はニルヴァーナが『Nevermind』で成し遂げることを予見していたのだ。

Been A Son

 

17位「Where Did You Sleep Last Night?」

初心者にとって、ニルヴァーナがブルース・ミュージシャンのレッドベリーの代表曲のひとつをレコーディングすることは受け入れがたく思えるだろう。しかし初期の1988年にカート・コバーンは、短命に終わったマーク・ラネガンとのサイド・プロジェクトにて、リハーサル中の多くの時間を同カントリー/ブルースの名手に傾倒して過ごしていた。その5年後、ニルヴァーナは絶賛された『MTV Unplugged』のステージを往年の名曲「Where Did You Sleep Last Night?」で締めくくった。

彼らの演奏はレッドベリーのアレンジにしっかり準拠した見事なカヴァーだった。「I would shiver the whole night through / 俺は一晩中震えて過ごす」という最終部のコバーンのかすれた歌声は、時が経っても背筋が凍るようである。

Where Did You Sleep Last Night

 

16位「Aneursym」

バンドの価値はB面曲の質で決まるというロックの不文律を信じる人もいるが、ニルヴァーナは良曲を裏面に温存することがしばしばあった。その好例が名曲「Aneursym」である。同曲は「Smells Like Teen Spirit」のB面として陰に隠れていなければ、間違いなくメガ・ヒットになっていただろう。

同曲のコーラス部分の歌詞「Love you so much it makes me sick / お前を愛しすぎて気分が悪くなる」は、カート・コバーンと元恋人のトビ・ヴェイルの関係を歌っているといわれる。真実はどうあれ、同曲は感情的なロックンロールの凶暴な楽曲である。

Nirvana – Aneurysm (Live At The Paramount, Seattle / 1991)

 

15位「Sliver」

たった1時間でレコーディングされたといわれるシングル限定の楽曲「Sliver」(後にコバーンはマイケル・アゼラッドに「速く、粗く、完璧だ」と語っている)は、ニルヴァーナがサブ・ポップからリリースした最後のレコードになった。彼らはその後ゲフィンと契約している。

デイヴ・グロール加入前の録音のため、ドラムにはマッドハニーのダン・ピータースが参加。1990年の秋、2度目のヨーロッパ・ツアーに先駆けて発表された。祖父母のもとに預けられた子どものことを歌った歌詞は、コバーンの実体験のようである。「Sliver」に籠った本来の力は2、3度聴けば明らかになる。

Nirvana – Sliver (Official Video)

 

14位「Pennyroyal Tea」

「Pennyroyal Tea」はニルヴァーナによる1993年の3作目のアルバム『In Utero』の中でも特筆すべき楽曲のひとつになった。だが同曲が書かれたのは1990年のことで、1991年4月にはシアトルのOKホテルでライヴ演奏されている。ちなみに、同じライヴでは「Smells Like Teen Spirit」も初披露されている。

深い憂鬱についての歌詞は絶望感や不安感を帯びているが、同曲は非常にメロディックである。耳に残るビートルズ的なフレーズや、ニルヴァーナが完成させた静と動のダイナミクスが印象的だ。同曲は『In Utero』からの3枚目のシングルとしてリリースされる予定で、R.E.M.を手掛けたプロデューサーのスコット・リットによりラジオ向けにリミックスされた。だが1994年4月、カート・コバーンの死によって発売は見送られた。

Pennyroyal Tea

 

13位「Dumb」

「Pennyroyal Tea」と同様、「Dumb」が日の目を見たのも1990年に遡る。その頃からニルヴァーナは同曲を散発的にライヴで演奏していた。スタジオでは、ゲスト参加したチェロ奏者のケラ・シャリーが同曲を引き立てた。抑え目の曲調の同曲には、バンドの穏やかで内省的な側面がよく表れている。

スティーヴ・アルビニのプロデュースで本能的な作風の『In Utero』において、落ち着きのあるオアシスのような欠かせない楽曲だ。『MTV Unplugged in New York』でもハイライトとなった「Dumb」はメンバー公認のお気に入り曲で、ベースのクリス・ノヴォセリックも2006年のインタビューで<美しい楽曲>と評している。

Dumb (2013 Mix)

 

12位「Polly」

ニルヴァーナの革新的なセカンド・アルバム『Nevermind』の数あるハイライトのひとつ。「Polly」ではカート・コバーンが、質屋からたった20ドルで買った5弦のギターを弾いている。しかし、このシンプルなアコースティック・ナンバー(ライヴでは全編エレキで演奏されることもあった)は、コバーンの代表曲のひとつだ。

誘拐され、残酷にもレイプされ、ガスバーナーで拷問された若いヒッチハイカーの実話を読んだコバーンは、1987年当時の新聞記事を出発点として感情的な前日譚を生み出した。その本当の力は、抑え目のコバーンのパフォーマンスにより更に引き立っている。

Polly

 

11位「About A Girl」

カート・コバーンの潜在的な作曲能力が真に花開いた最初の楽曲だ。「About A Girl」は、名ポップ・レコードへの彼の愛から生まれた。コバーンは『Bleach』のレコーディングの準備期間に、ビートルズの『Meet The Beatles』やザ・ナックの『Get The Knack』などのアルバムをプロデューサーのジャック・エンディーノと聴いていたという。

「About A Girl」はしばしば同作の最高点とされるが、身内からの圧力でコバーンはアルバムへの収録を諦めかけていたらしい。「R.E.M.のように楽器をかき鳴らすポップ・ソングをグランジのアルバムに入れることは、あの局面ではリスキーだった」。コバーンは1993年のローリング・ストーン誌の取材でそう話している。

About A Girl

 

10位「All Apologies」

「All Apologies」は1991年秋、『Nevermind』発表後のツアーでイギリスを回った頃からセット・リストに入るようになった。だがバンドがスタジオで同曲を取り上げたのは、プロデューサーにはスティーヴ・アルビニを迎えた1993年2月のこと。

内省的な「Dumb」のように、催眠的な「All Apologies」は『In Utero』の大半を占める攻撃的で虚無的な楽曲と明確な対照を成している。コバーン自身が平和的で”しあわせなしあわせ”を表現しているという同曲は、浮世離れした魅力を現在も放っている。

All Apologies

 

9位「Serve The Servants」

『In Utero』のオープニングを飾る「Serve The Servants」は、待ち望まれた『Nevermind』の次作はあまりにも攻撃的で聴くに堪えないというリリース前の噂をすぐに晴らした。実体験に基づくところの大きい同曲では、コバーンの少年時代の不幸な家庭事情や名声のプレッシャー「Teenage angst has paid off well / Now I’m bored and old  (10代の苦悩は役に立った / 今では歳を取って退屈している」といったものが歌われている。だがサウンド自体は活力に満ち、コバーン、ノヴォセリック、グロールはそれぞれ印象的なパフォーマンスを発揮している。

Nirvana – Serve The Servants (Live On "Tunnel", Rome, Italy/1994)

 

8位「On A Plain」

One more special messages to go / Then I’m done and I can go home
特別なメッセージをもうひとつ伝えよう / それが終わったら家に帰れる

この一節は、コバーンがレコーディングの直前に「On A Plain」(『Nevermind』に収録)の歌詞を仕上げなければいけなかったことを直接表している。だが、この名ポップ・パンク・ナンバーの演奏はきちんと作り込まれている。終始疾走感に満ちた同曲では、デイヴ・グロールの熟達した高音ハーモニーも光る。プロデューサーのブッチ・ヴィグは2004年のインタビューで『Nevermind』を振り返り、「On A Plain」をシンプルに「すばらしいポップ・ソング」と評した。これには誰も異論がないことだろう。

On A Plain

 

7位「Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle」

これまた『In Utero』に収録されている直線的な楽曲のひとつ。切れのいいリズムを特徴としたロック・ナンバー「Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle」の歌詞は、ウィリアム・アーノルドの伝記小説『Shadowland』から直に影響を受けている。同小説は、女優やテレビの司会で有名なファーマーの人生を題材にしている。

彼女は精神の病に蝕まれ、意思に反して精神病院に入れられてしまった。怒りや悲哀を帯びた同曲の歌詞について、コバーンはローリング・ストーン誌にこう語っている。

「俺はこの曲を通して、官僚主義はどこにでもはびこっていて、こんな本当に邪悪なことは誰にでも起こりうると伝えたかったんです」

Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle

 

6位「Drain You」

一聴するとダイナミックでアンセム調のロック・ナンバーだが、『Nevermind』収録の「Drain You」にはいくつかの意外なひねりがある。一面的には、同曲は病院のベッドをともにするふたりの赤ん坊の視点で書かれたラヴ・ソングに聴こえる。たとえば「I travel through a tube and end up in your infection / 俺は管を伝ってきみに感染してしまう」といった歌詞は、カート・コバーンが医療関連の題材を『In Utero』でさらに掘り下げることを予期させる。間奏でコバーンは普通のギター・ソロを避け、エフェクトを多用しノイズに満ちたソニック・ユース風のブレイクダウンを作り出した。このパートは、「Drain You」の全編を貫く緊張感をさらに高めている。

Nirvana – Drain You (Live At The Paramount, Seattle / 1991)

 

5位「In Bloom」

ニルヴァーナによる静と動のダイナミクスが顕著な好例。こちらも『Nevermind』収録の「In Bloom」は、同作収録の3つのメガ・シングルとほとんど肩を並べるほど重要視される楽曲だ。ムーディでベースが中心のヴァースと多幸感のあるコーラスを巧みに行き来する同曲は、絶頂期を迎えたバンドによる名アンセムの要件をすべて満たしている。

コバーンの歌詞「He’s the one, who likes all our pretty songs / やつは俺たちの曲を全部好きになるのさ」は、ニルヴァーナが有名になった途端にグランジの流行に飛びつく人びとへの当てこすりである。しかし『Nevermind』に魅せられた数百万のリスナーにとっては、最高の祝辞に聴こえただろう。

Nirvana – In Bloom (Official Video)

 

4位「Come As You Are」

「Come As You Are」は、キリング・ジョークの「Eighties」やダムドの「Lifes Goes On」に似たリフを中心に進む。だが、類似しているのはそこだけだ。実際、同曲はムード溢れるオルタナティヴ・ロック・アンセムといえるもので、バンドのパフォーマンスは、コーラス部分に差し掛かると思いがけない爆発的な展開を迎える。

レーベルのゲフィンは驚くべきヒットとなった「Smells Like Teen Spirit」に続くシングルを「Come As You Are」にするか「In Bloom」にするか決めかねていた。結果としては前者が選ばれ、コバーンと同社にアメリカでの2曲目のヒットと、同じくイギリスでの2曲目のトップ10ヒットをもたらした。

Nirvana – Come As You Are

 

3位「Heart-Shaped Box」

『In Utero』の最高点とされるリード・シングル「Heart-Shaped Box」はもともと、コバーンが彼の妻であったコートニー・ラヴに贈ったそれらしいデザインの箱に着想を得た曲だ。フロントマンのコバーンは後に伝記作家のマイケル・アゼラッドに対し、同曲の直感的な歌詞はガンに苦しむ子どもたちを題材にしたドキュメンタリーの影響を受けていると明かした。だが、本当はコバーンが有名な妻に捧げたラヴ・ソング(曖昧なものではあるが)だという噂が広まっていた。

そうした憶測はさておいて「Heart-Shaped Box」は紛いない力作である。アントン・コービンが監督した刺激的なMVはふたつの賞を獲得。そのひとつは1994年の”MTV Video Music Awards”で”Best Alternative Video”の受賞だった。

Nirvana – Heart-Shaped Box

 

2位「Lithium」

テンポが移り変わるため、「Lithium」は『Nevermind』のレコーディング・セッションで最も進行の難航した曲だったという。だが真の名曲が生まれたことで努力は報われた。意外にもジャジーなヴァースと激しいコーラスが対照的で、コバーンの熱情的なヴォーカルに溢れている。

「Lithium」はポップさを持ったパンク・ナンバーとしてほとんど完璧に近い楽曲だ。1992年のフリップサイド誌の取材でコバーンは、同曲の歌詞

I’m not scared / Light my candles in a daze / ‘Cause I’ve found God
怖くなんかない / ぼんやりとしながらロウソクに火を灯す / 俺は神を見つけたから

は、恋人の死のあとで「生きているための最後の望みとして」宗教に傾倒する男について歌っていると話した。だが同曲の放つ謎のオーラは、現在も驚くほど損なわれていない。

Nirvana – Lithium

 

1位「Smells Like Teen Spirit」

「Smells Like Teen Spirit」がニルヴァーナの名曲ランキングの頂点になるのは当然だろう。しかしほとぼりが冷めて久しい今でも、この優れた楽曲には驚かされる。この奇妙な曲名が、コバーンの友人のキャスリーン・ハンナが消臭剤(Teen Spirit)について何気なく言った冗談から来ているというのは本当の話だ。

また、ピクシーズの静と動のダイナミクスに影響を受けこのサウンドが生まれたことも特筆すべきだろう。だが「Smells Like Teen Spirit」がロック史に残る名曲のひとつで、ひとつの世代のアンセムであるという事実は、そんな些末なことで少しも揺らがない。「究極のポップ・ソングを書こうとした」とコバーンは1994年1月のローリング・ストーン誌の取材でそう話した。そしてなんと、彼はそれをやってのけたのだ。

Nirvana – Smells Like Teen Spirit (Official Music Video)

 

Written By Tim Peacock





 

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