New Releases
元プロバスケ選手がGELOとしてデビューアルバム『League Of My Own』を発売
新進気鋭のラッパーであるGELOが、デビュー・アルバム『League of My Own』を2025年7月18日にリリースした。
NBAの有名選手、ラメロ・ボールやロンゾ・ボールを実の兄弟に持つ彼自身もリアンジェロ・ボール(LiAngelo Ball)としてプロバスケットボール選手として活躍していたが、そこからラッパー、GELOへと転身し、すでに大きな成功を収めている。ゴールドディスクに認定されたシングル「Tweaker」の成功をきっかけにデフ・ジャムとの契約に至り、今作のデビューアルバムがリリースされた。
<関連記事>
・プロバスケ選手のリアンジェロ・ボール、デフ・ジャムと音楽契約
・祝設立40周年:DEF JAM/デフ・ジャムを仕切った5人の男たち
アルバム『League of My Own』にはスマッシュヒットを記録した「Tweaker」、グロリラをフィーチャーした「Can You Please」、「Law N Order」、そして最新ヒット曲「Booted Up」を含む全13曲が収録されている。
元NBA Gリーグの選手であった彼がスポーツから音楽へとキャリア転換した一方、兄弟のロンゾとラメロはそれぞれキャバリアーズとホーネッツで現役選手としてプレーしている。GELOは「Tweaker」のミュージックビデオにこの兄弟二人を出演させており、この曲の成功はスポーツ界での人気が一因となっている。
さらに、このヒット曲のリミックスにはリル・ウェインが参加し、他のレーベルからも多数のオファーがあった中、デフ・ジャムが彼とのレコード契約を勝ち取った。GELOはこの契約について米Billboardにこう語っている。
「デフ・ジャムが最も熱心だったんだ。彼らが提示した条件は本当に最高だった。口先だけではなく、俺たちと協力する準備ができていたんだ」
GELOはオールドスクールなラップのスタイルで人気を博しており、インスピレーションを受けたアーティストとしてDMX、50セント、リュダクリス、ネリー、アイス・キューブの名を挙げている。彼のラップキャリアは始まったばかりだが、作詞の経験は長い。
「18、19歳になるまでレコーディングをしたことはなかったけど、小学3年生の時に初めて小さなノートにラップを書いたんだ」
2025年の目標を尋ねられたジェロは、言葉を濁すことなく次のように答えた。
「最高のアルバムをリリースし、最もビッグなラッパーの一人になる。トップラッパーだ。その新しい領域に足を踏み入れるんだ」
GELO『League Of My Own』
2025年7月18日配信
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
- Def Jam:世界一にして唯一無二のヒップホップ・レーベルの軌跡をたどる
- リック・ルービンのパンク・バンド、ホーズのデビュー作とデフ・ジャム帝国の誕生
- 創立35周年デフ・ジャムのエポック・メイキングな5曲【丸屋九兵衛連載】
- ヒップホップ・サウンドトラックの名盤8枚+α
- 【独占】LL・クール・Jが語る新作とカルチャーとしてのヒップホップ
- LL・クール・Jとザ・ルーツの名曲をマッシュアップしたNBA公式ソング公開
- 8月11日を“ヒップホップ記念日”にする決議案が米上院で可決