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ビーチ・ボーイズによるカヴァー曲TOP15

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ビーチ―・ボーイズと言って誰もが思い浮かぶのは、ブライアン、カール、そしてデニスのウィルソン兄弟と、従兄弟のマイク・ラヴ、友人アル・ジャーディン、そして後に参加するブルース・ジョンストンのミュージシャンたちが提供する、グループの唯一無二のヴォーカル・ハーモニー、そしてブライアン・ウィルソンが作曲しビーチ・ボーイズというグループに輝きを与えた、これまでにない意欲的なポップ・ミュージックだろう。

Beach Boys - Surfin' USA Labelビーチ・ボーイズは他の人々の楽曲を独自のスタイルに作り直す才能にも恵まれていた。グループは初期のアルバムで、彼らが影響を受けてきたロックン・ロールに取り組み、エディ・コクランの「Summertime Blues」のカヴァーや、1963年全米アルバム・チャート2位を獲得した『Surfin’ USA』のタイトル・トラックをレコーディングした。全米シングル・チャート3位を獲得した「Surfin’ USA」は、ブライアン・ウィルソンがチャック・ベリーの1958年の名曲「Sweet Little Sixteen」に新しく歌詞を書いたものだった為、後にチャック・ベリーが共同作者としてクレジットされた。

ブライアン・ウィルソンの作曲能力が伸びていくと同時に、カヴァー曲に取る組む意欲も膨らんでいった。元々は1956年にドゥーワップ・アイコンのフランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズによって有名になった「Why Do Fools Fall In Love(邦題:恋はくせもの)」に目を向けていた頃、ブライアン・ウィルソンは数多くの60年代ポップの傑作の背後にいた著名セッション・グループ、ザ・レッキング・クルーとの初レコーディングも行なっていた。『Shut Down Volume 2』に収録され、そして1964年にリリースされ全米シングル5位を獲得した「Fun, Fun, Fun」のB面にも登場する「Why Do Fools Fall In Love」のビーチ・ボーイズ・ヴァージョンは、この後に続く数々の壮大な楽曲へのアレンジへの道を開くことになった。その中にはボビー・フリーマンの「Do You Want To Dance(邦題:踊ろよベイビー)」やフィル・スペクター/エリー・グリニッチ/ジェフ・バリーの名作「Then He Kissed Me」(ブライアン・ウィルソンとその仲間が「Then I Kissed Her」として再レコーディング)等がある。ブライアン・ウィルソンはこの数年後に彼のヒーロー、フィル・スペクターのカタログを見直し、ビーチ・ボーイズの1969年アルバム『20/20』用に「I Can Hear Music」の幸福に満ち溢れたヴァージョンを収録している。

Beach Boys - Smile era

元リージェンツが歌い、ビーチ・ボーイズがカバーして1965年にシングル・リリースされた「Barbara Ann」はアコースティック・ギターと彼等の声のみだったにも拘らず人々の心をとらえ、アルバム『Party!』中で最も有名な曲となった。ザ・リヴィングトンズの「Papa-Oom-Mow-Mow」のビーチ・ボーイズのヴァージョンでは、グループがこの時期、人の心に伝わるハーモニーを瞬時に奏でることが出来ることを証明している。

ブライアン・ウィルソンが最も意欲的だったのは『Smile』セッション時だったが、ポップ・ミュージックの豊かな歴史への思いを失うことはなく、戦前の曲「You Are My Sunshine」にまで手を伸ばし、デニス・ウィルソンはバンドのカタログを代表するような感傷的なリード・ヴォーカルのひとつを披露。ポップ・ミュージックの時代にインスパイアされ続けたバンドは、レッド・ベリーの1940年フォークの名作「Cotton Fields」には2度挑戦している。ひとつ目はブライアン・ウィルソンが舵を取った『20/20』用レコーディングで、もうひとつのヴァージョンは1970年にシングルとしてリリースされ、アル・ジャーディンがより明白なカントリー・パフォーマンスをグループから引き出し、セールス面でもイギリスで5位に輝いた。

Beach Boys That's Why Got Made The Radio eraこの後の70年代でも、ビーチ・ボーイズは初期に影響を受けたものを掘り起こし続け、1976年のアルバム『15 Big Ones』では、フィル・スペクターがアレンジしたライチャス・ブラザーズの「Just Once In My Life」をカバー。『15 Big Ones』では彼等はチャック・ベリーのカタログにも立ち返り、「Rock and Roll Music」の勇ましいヴァージョンを生んでもいる。バンドはロックン・ロール時代の名作を70年代と80年代のツアーでプレイし続けたが、1986年には、自分達で作ることも可能だったような、60年代フォーク・ロック・クラシックもレコーディングした。ビーチ・ボーイズはママス&パパスの1965年全米4位獲得曲「California Dreamin’」を忠実に表現し、1986年に発売されたベスト盤『Made In USA』に収録、シングルとしてもリリースした。12弦ギターをプレイするバーズのロジャー・マッギンがフィーチャーされ、60年代を代表するウェスト・コースト・アイコン3人が共演する、我々のザ・ビーチ・ボーイズ・カヴァー・プレイリストにぴったりの作品だ。

Written By Jason Draper



『サンシャイン・トゥモロウ~ビーチ・ボーイズ1967』 

Beach-Boys-1967-Sunshine-Tomorrow

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