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ラナ・デル・レイ『Ultraviolence』美しいメランコリーと映画のような雰囲気のメジャー2作目

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美しいメランコリーと映画のような雰囲気でリスナーを包み込む『Ultraviolence』は、ラナ・デル・レイのそれまでの作品に比べダークな要素を漂わせる


大成功を収めたメジャー・レーベルからのデビュー・アルバム『Born To Die』から2年後、ラナ・デル・レイは同様に素晴らしい2作目『Ultraviolence』を2014年6月13日に発売した。ダン・オーバック(ザ・ブラック・キーズ)が大方のプロデュースを手掛けた今作で、彼女はトレードマークのバロック・ポップから離れ、よりダークでロック調のサウンドを創り出していった。

「ジェームズ・ボンド映画にぴったり」

白黒で撮影されたアルバム・ジャケットはニール・クラッグが撮影したポラロイドで、ラナ・デル・レイは白いカジュアルなTシャツを着てドライブウェイに立っている。ニール・クラッグはコンプレックス誌に「60年代のポランスキー映画で衝撃を受けた観客たちがエンドロールが始まる前に観る最後のシーンを表現したかった」と語っていた。その写真はサウンドにぴったりだった。『Ultraviolence』に収録されている曲はすべてスローからミッドテンポで、次の悲しくメランコリックなトラックへと継ぎ目なく流れていく。

エレキギターとうねるようなシンセを中心に展開するソフト・ロックな「West Coast」は、ラナ・デル・レイの新しい方向性を示す最初の兆候となった。Radio.comのインタビューの中で、『Ultraviolence』に2ヶ月先行して、2014年4月にリリースされたこのトラックについて彼女は、「イーグルスとビーチ・ボーイズにインスピレーションを受けた」、そして「心とルーツはジャズだった」と語っているが、曲を聴けば納得できる。独特な構成で2つの異なるテンポ(サビで極端にスローになり、曲全体にまったりとした空気のような雰囲気を与えている)から成る「West Coast」では、従来の曲作りのルールを無視し、ラジオ・ヒットからはかけ離れたアレンジや長さに仕上げている。

Lana Del Rey – West Coast (Official Music Video)

 

『Ultraviolence』の中でも異色を放つ「Shades of Cool」は、ラナ・デル・レイの作曲パートナーであるリック・ノウェルズとの共作によるもので、彼女はいつもより高い音域で歌っている。ローリング・ストーン誌のキャリン・ガンツは「クエンティン・タランティーノが監督するジェームス・ボンド映画にぴったり」と称賛しており、このビデオを監督したジェイク・ナヴァも、曲の雰囲気にぴったり合う映画のような作品を用意した。ギター・ソロがピークを迎える時、明るく照らされたプールから出てくるラナの赤いリップとプールのターコイズ色が飽和し、音楽とアートの美しい共生を創り出している。

Lana Del Rey – Shades Of Cool (Official Music Video)

 

「その数分後に彼は亡くなってしまった」

アンソニー・バージェスの小説『時計じかけのオレンジ』に登場するスラングからアルバム・タイトルをつけたラナ・デル・レイは、BBCニュースにその理由を説明している。「“ウルトラ”と“バイオレンス”という言葉を一緒にした時の豪華な響きが好きなんです」。そんな言葉の配置を更に探求したアルバムのタイトルトラックでは、フィル・スペクターがプロデュースしたクリスタルズの「He Hit Me (And It Felt Like A Kiss)」をオリジナルの歌詞の中で引用しているが、後にその部分をライヴで歌うのを止めた理由について、「あの歌詞を歌うことに違和感を感じ始めていました」とBBCに語っている。

アルバムの4枚目のシングル「Brooklyn Baby」はルー・リードとのコラボレーションになる予定だったため、彼女はニューヨークまで彼に会いに行っていたが、元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのフロントマンはそれを実現する前に亡くなってしまった。「夜行便で朝7時に到着したんですが…その数分後に彼は亡くなってしまったんです」と、ラナ・デル・レイはガーディアン誌に語っていた。しかし完成したトラックのリリックには彼のことが含まれている。「私のボーイフレンドはバンドに入ってる/彼がギターを弾いて、私がルー・リードを歌う」。

Lana Del Rey – Brooklyn Baby (Official Audio)

 

「人に抱かれるイメージは、自分の魂の一部として刻まれる」

ラナ・デル・レイ自身がアルバムの中で一番気に入っている曲は「Cruel World」だとラジオ局“96.5 TIC”のインタビューの中で答えている。それはワウワウ・ギターとリバーブの効いたヴォーカルから成る6分間のトラックで、ギタリストのブレイク・ストラナサンと共にワンテイクでレコーディングされた。一方で、「Fucked My Way Up to the Top」が彼女の普段の曲作りへのアプローチを要約している。シングルとしてリリースされることはなかったが、それはラナのリリックを理解するには重要な曲として存在し続ける。

彼女の曲の多くは情熱的だが年上男性との機能不全の関係や愛人関係についてのものが多い。「Fucked My Way Up to the Top」は、他でも多用している実体験がテーマになっている作品であることをフェーダー誌とのインタビューの中で明かしている。「あるレーベルの社長と7年間関係を持って、彼が私に大きなインスピレーションを与えてくれました。もっと多くの人が知るようになったら、それについては話しますが。彼は私と契約を結ぶことはありませんでしたが、私にとってはミューズであり最愛の人だった」。

しかし「Fucked My Way Up to the Top」は皮肉なトラックでもある。ラナ・デル・レイは、世間が勝手に想像する彼女のイメージが正しいことを証明したことにより、逆にその話題性を利用して天下をとったのだ。コンプレックス誌には、「私に対する世間のイメージがあるのは知っています。自分でほのめかしているから。業界の多くの男性と身体の関係を持ちましたが、誰一人として契約を結ぶ手伝いはしてくれなかった。不快ですが」と暴露している。「Money Power Glory」など他の曲のテーマも同様で、ラナ・デル・レイは世間が彼女に対して抱くイメージを具現化している。そしてカール・ユングの理論を実行し、「人に抱かれるイメージは、自分の魂の一部として刻まれるんです。それを望んでいようがなかろうが」と、ニューヨーク・タイムズ誌に語っていた。

『Born To Die』でのヒップホップ・ドラムやヴォーカル・サンプルを、よりまったりとしたベースラインと夢心地のギターリフと置き換えた『Ultraviolence』は前作に比べてよりシンプルで余分なものを剥ぎ取った作品となっている。全11曲の最高に優れたドリーム・ポップはどれも同等に素晴らしく、『Ultraviolence』は全編を通して聴くべき独特の雰囲気を持った作品で、美しくダークな映画のようなムードでリスナーを包み込む。

Written By Sorrell Forbes


ラナ・デル・レイ『Ultraviolence』


ラナ・デル・レイ『Norman Fucking Rockwell!
輸入盤・配信 8月30日発売 |国内盤CD 9月13日発売


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