(function(h,o,t,j,a,r){ h.hj=h.hj||function(){(h.hj.q=h.hj.q||[]).push(arguments)}; h._hjSettings={hjid:104204,hjsv:5}; a=o.getElementsByTagName('head')[0]; r=o.createElement('script');r.async=1; r.src=t+h._hjSettings.hjid+j+h._hjSettings.hjsv; a.appendChild(r); })(window,document,'//static.hotjar.com/c/hotjar-','.js?sv=');
Join us

Stories

メガデス『So Far, So Good…So What!』解説:最も興味深く、最も辛辣な歌詞のアルバム

Published on

80年代が終わりに差し掛かり、有害なヘアースプレーと白い粉の靄、そして黒いレザーの中から90年代が出現すると、北米で起きたヘヴィ・メタル界の爆発は見直されようとしていた。スラッシュ・メタル現象が世界規模のメタル・コミュニティを魅了し、メインストリーム・シーンに不意打ち攻撃をしかけようとしていたのだ。

そんな中、デビュー・アルバム『Killing Is my Business…And Business Is Good!』と絶賛された2作目『Peace Sells…But Who’s Buying?』のリリース後、メガデスのキャリアは順調に進んでいるかのように見えた。しかし、実際には事実とまるでかけ離れていた。

<関連記事>
メガデス(Megadeth)のベスト20曲
メガデス『Countdown To Extinction』解説

Megadeth-1988-compressor

メンバーチェンジとプロデューサーの交代

ドラッグとメディアからの不当な扱いがつのりバンドの原動力であり創立者のデイヴ・ムステインは破壊された。1983年にメタリカを脱退したことは彼の心に重くのしかかっており、バンドの過去の成功を超えるために3作目アルバムを制作することを固く決心していた。

しかし、メンバー・チェンジもメガデスに大きな影響を与えた。『So Far, So Good…So What!』では後に続く様々な新しいメンバーを迎えた最初の作品となり、ギタリストのクリス・ポーランドとドラマーのガル・サミュエルソンは、ジェフ・ヤングと元ドラム・テクニシャンのチャック・ビーラーと入れ替えられた。

二度目の生まれ変わりを迎えたメガデスは、ニューヨーク州のウッドストック・スタジオにて前作『Peace Sells…But Who’s Buying?』でも参加した共同プロデューサーのポール・レイニと共にレコーディングを行った。しかし後にポール・レイニとデイヴ・ムステインの間で緊張が高まり、マイケル・ワーグナー(アリス・クーパー、オジー・オズボーン)が役割を引き継ぎ、レコーディングもロサンゼルスのミュージック・グラインダー・スタジオにて行われることになった。

 

全体の雰囲気を決定づけるオープニング

厄介なスタートであったにも関わらず、『So Far, So Good…So What!』はバンドの最も興味深く、そして最も辛辣な歌詞のアルバムとなった。適切なタイトルが付けられたオープニング・トラック「Into The Lungs Of Hell」は高いエネルギー、アップテンポ、多くの三全音のキー変化、複雑なギター・ソロ、そしてムデイヴ・ムステインのなりふり構わないパフォーマンスで、アルバム全体の雰囲気を決定づけている。

Into The Lungs Of Hell (Remastered)

このダークでパワフルなイントロは、元々「Megadeth」と付けられたが後に「Set The World On Fire」へと名前が変更になった曲へとつながった。これはデイヴ・ムステインがメタリカを脱退してから初めて書いた曲である。プロダクションではリバーブが多く使われ、時には空洞のようなサウンドになっている。デイヴ・ムステインの有毒なヴォーカルが勢い良く発せられ、人類を滅ぼす世界滅亡後の核戦争について歌われた曲だ。

Set The World Afire (Remastered)

 

スティーヴ・ジョーンズとの逸話

そして続くのはセックス・ピストルズの傑作「Anarchy In The UK」のカヴァーで、フィーチャリングされているセックス・ピストルズのオリジナル・ギタリストのスティーヴ・ジョーンズは、テンションが高くきしむような演奏を披露している。

レコーディング・セッションに到着したスティーヴ・ジョーンズについての有名な話がある。スティーヴは演奏のお礼として100ドルと性的行為を要求したそうだ。その要求は断られた。「俺たちからそんなもんを求めるなら100ドルじゃ足りないよ。1000ドルと電話帳を渡すから、自分でどこかで見つけてきな」とデイヴ・ムステインは答えたそうだ。

Anarchy In The U.K. (Remastered)

 

繊細な均衡と破壊的な内容

アルバムには混沌が織り交ぜられており、曲作りと構成は並外れたレベルの高さで、その中の「Mary Jane」は今でもアルバムのハイライト・ソングとなっている。何年もの間一般的に言われてきた説に反して、曲のリリックはマリファナではなく魔術に魅了された若い女の子をテーマとしている。パンクのようなリフと予測できないキーの変化のお陰で、なんの警告もなく怒鳴るエネルギッシュな「502」は最初から破壊の痕跡を残す(曲のタイトルは、アメリカ警察の飲酒運転に関する交通条例の数字である)。

Mary Jane (Remastered)

30年を超えるメガデスの歴史の中で最も成功を収めたトラックの一つである「In My Darkest Hour」は、立派なオープニングで始まり、勢いのある脳をハッキングするようなリフへと続く。この曲は元メタリカのバンドメイトであったクリフ・バートンがバス事故で亡くなった日にデイヴ・ムステインが書いたもので、今でもヘヴィ・メタル傑作として存在し、フロントマンの最もディープで個人的な曲でもある。

Megadeth – In My Darkest Hour

「Liar」で、デイヴ・ムステインは「トラブルを巻き起こせ、痛みを広げろ、血管内に尿と毒を流し込め…」と命令かのように歌い、その未加工のプロダクションはデイヴ・ムステインの怒りを増大させる。

最終トラック「Hook In Mouth」では、物議を醸したティッパー・ゴアとPMRC(ペアレンツ・ミュージック・リソース・センター)率いる80年代の検問運動について歌っている。実際の社会問題について示唆に富むテーマを取り上げるところはメガデスの才能の一例である。

繊細な均衡の軸に立つバンドを記録したアルバムであり、破壊的な結果を迎えそうだったが何とか生き延びた『So Far, So Good…So What!』は、誇りあるメタル・ファンなら聴くことは不可欠である。

Written By Oran O’Beirne



メガデス『So Far, So Good…So What!』
1988年1月19日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music




 

Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Don't Miss