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「初めてのちゃんとしたレコード」とスティーヴ・マリオットが語ったスモール・フェイセスの「All Or Nothing」

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1965年にスモール・フェイセスがデビューした頃の地道な努力が、翌年に彼らがチャートで成功する下地になったにちがいない。1966年に「Sha-La-La-La-Lee」と「Hey Girl」で連続してイギリスのトップ10入りを果たしたロンドン出身のスモール・フェイセスは、「All Or Nothing」で1966年9月17日に全英シングルチャートのトップの座についた。

All Or Nothing 2

「All Or Nothing」は以前の作品同様、スティーヴ・マリオットとロニー・レインの共作曲で、8月初旬のリリースからチャートを上り始めていた。そしてザ・ビートルズの「Yellow Submarine/Elanor Rigby」の4週間の君臨を終わらせ、スモール・フェイセスが全英チャート1位を1週間獲得した。

スティーヴ・マリオット自身もこの曲を誇りに思い、グループとしての成長を見せた曲だと話していた。当時レコード・ミラー誌のリチャード・グリーンに「’Sha-La-La-La-Lee’みたいなミッキー・マウスのような音楽じゃなくて、初めてのちゃんとしたレコードだよ」と語っている。

「昔より曲づくりに対して真剣に向き合っているんだ」と続けた。「スモール・フェイセスが’All Or Nothing’を今以上の仕上がりにできることはないと思う。他の曲では、もっと時間をかけることができればより上手くできた楽曲はあると思うけれどね」。
All Or Nothing sheet music
21世紀になってからも、この曲は若い世代にスモール・フェイセスを再び紹介する楽曲になっている。キャロル・ハリソンのミュージカルのタイトルとなって2017年の夏には100万ポンドものチケットを売り上げてイギリスで大成功した。このミュージカルは9月4日にはロンドンのグレニッチ・シアターでの4公演を皮切りに、3度目のイギリス・ツアーを開始している。

スモール・フェイセスの短すぎる歴史の中で、その後4曲が全英トップ10入りを果たしたが、その中でも「All Or Nothing」が最大のヒット作であり、スティーヴ・マリオットが言ったように、レコードに残った最高の3分間だったのだ。

Written by Paul Sexton



 

スモール・フェイセス『The Decca Anthology (1965-1967)』

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