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写真家トム・マレーによるビートルズ最後の広報写真展がニューヨークに凱旋

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Photograph by Tom Murray / Courtesy Soho Contemporary Art

ニューヨークのギャラリー、ソーホー・コンテンポラリー・アートにて英国出身の写真家トム・マレーによるザ・ビートルズの写真集『The Mad Day: Summer Of ’68 Collection』が再び展示される。以前ニューヨークで初めて展示された際に評判を呼んだトム・マレーのフル・コレクションが、5月31日より同都市にて再度公開され、50周年を祝うプライベート・VIP・レセプションも開催される。一般の公開は6月1日から6月16日まで。

この展示会には、1968年7月28日以降に撮られた写真のコレクションが展示されている。イギリスの写真家であるトム・マレーは、当時のザ・ビートルズの姿を数々の写真に捉えている。これらの写真は、どこまでも叫びながら追いかけ回すファンの大群から走りながら逃れるザ・ビートルズを、ロンドンの町中を並走しながら撮られたものだ。

ザ・ビートルズが急いで移動していた事に因み、コレクションのタイトルは「The Mad Day:Summer of ‘68」と名付けられた。この展覧会の写真は、ザ・ビートルズのメンバー4人全員が一緒に写っている最後の広報撮影であり、ザ・ビートルズの典型とされる彼らのサイケデリックな時代が等身大に映し出され、バンドの最も貴重なカラー写真とされている。ザ・ビートルズは1970年に正式に解散した。

「トム・マレーは素晴らしい写真家であり、我々のギャラリーは彼を家族のように再び歓迎できる事を嬉しく思っています」とソーホー・コンテンポラリー・アートの創設者とオーナーであるアイリーン・ルーニックとリック・ルーニックは述べている。このギャラリーはマンハッタンのイーストサイド、259バワリーにある。

Photograph by Tom Murray / Courtesy Soho Contemporary Art

展覧会では、トム・マレーによって「Coming Apart」と名付けられたポール・マッカートニーが他のメンバーに捕まりながら屋根から落ちそうになっている姿を映した写真を元にしたイギリスの彫刻家アンドリュー・エドワーズが作った銅像も展示されている。

現時点での銅像は高さ約46cmだが、これはアンドリュー・エドワーズが最終的に高さ約2.4メートル以上の銅像を作ろうと考えている作品の一部にすぎない。この銅像は展覧会のオープニング・レセプションで初めて公開される。

アンドリュー・エドワーズが以前作ったザ・ビートルズの銅像は、2016年からリバープールの町中に展示されており、イギリスで最もよく写真が撮られる銅像の一つだ。

「The Mad Day」の展示会はニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、スウェーデン、ロンドンを始め、世界中の様々な都市の美術館やギャラリーでお披露目されてきた。ロンドンでは、ドックランズ博物館にて展示写真の常設展示を祝う式典がエリザベス女王公認で行われた。またストックホルムでは、スウェーデン女王がコレクションの発表を行った。ロサンゼルスのラジオ・アンド・テレビ博物館でもコレクションの写真がいくつか常設展示されている。

Photograph by Tom Murray / Courtesy Soho Contemporary Art

トム・マレーは様々な受賞歴のある写真家であり、肖像画、演劇、ファッション、広告、新聞、そして雑誌など幅広い分野で活躍している。彼は、ロンドン初となるカラー週刊誌『The Sunday Times』の写真家のトップになり、新聞社で職人技を極めた。その後、巨匠写真家であるヘルムート・ニュートンとロード・スノードン(アンソニー・チャールズ・ロバート・アームストロング・ジョーンズ)の元で働いた。

Written By Tim Peacock


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