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フレディが、クイーンのステージでの役割や大観衆と繋がることの重要性を語る

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Freddie Mercury at London Rainbow Theatre 1974 - Photo courtesy of Queen Productions

50年に及ぶクイーン(Queen)のキャリアから、貴重な蔵出しライヴ映像や、最新パフォーマンス、舞台裏を明かすインタビュー等を50週にわたって紹介していくバンドのシリーズ『Queen the Greatest Live』。

新たに公開された2部構成の第35話『フレディが語るステージでの自分の役割と大観衆』では、新たなアーカイブ・インタビューの抜粋の中で、フレディ・マーキュリーが、ステージでの自分の役割をどのように考えているのか、さらなる魅力的な洞察を披露している。

観客と繋がることの重要性から、完売のスタジアムのショーがパンクのエリート主義に勝る理由に至るまで、フレディが自身の言葉で語る最新ウェビソードは以下よりご覧いただける。

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それぞれの歌声がハーモニーの中に居場所を持つように、クイーンの4人のメンバーもそれぞれの役割を自覚してステージに立っていた。
ギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラー、ベーシストのジョン・ディーコンがスリリングな演奏と推進力を提供する一方で、フレディ・マーキュリーはリード・ヴォーカルを務めるだけでなく、舞台監督として、規模の大小にかかわらず、すべての観客と心を通わせた。

このアーカイブ・インタビュー第2弾の中で、観客を楽しませることを決して後回しにはしなかったと明かすフレディ・マーキュリーは、次のように説明している

「観客を魅了しなければ、ライヴは成功しない。観客を満足させ、楽しい時間を過ごしたと思わせることが僕の仕事なんだ。それが僕の役割であり、義務の一部なんだ。“手のひらで踊らせる”という決まり文句があるけれど、僕はそうするのが早ければ早いほどいいと思っているんだ。すべてコントロールできていて、うまくいっていると自分に思い込ませるためにね」

クイーンのライヴを可能な限り楽しく演劇的にしたいと思っていたため、フレディはすべてのパフォーマンスにエネルギー、華やかさ、スタイルを持ち込む必要があった。そしてクイーンのファンにとって幸運なことに、彼は決して彼らの期待を裏切ることはなかった。

1970年のクイーン結成当初から、フレディは曲の合間にファンと談笑していた。最新ウェビソードの中で紹介されている1974年にロンドンのレインボー・シアターで行われたライヴでは、「Stone Cold Crazy」のパフォーマンスに入る前に、宝石をちりばめた手袋を見せびらかしながら、彼は観客にこう問いかけている。

「僕のグローブは気に入った?悪魔からのプレゼントなんだ」

クイーンがスタジアム・バンドにまでのし上がると、フレディはさらなる高みを目指した。

「僕はとても軽薄だから、自分自身も楽しみたいんだ。それをやるのに30万人の観衆を前にしたステージ以上に素晴らしい場所はないだろう。スツールに座ってライヴをするのは好きじゃない。僕はとても気まぐれだけど、実際に歌をわかりやすく伝えるのが好きなんだ。それがショービズであり、演劇の一部であり、僕のもうひとつの側面だよ」

クイーンの人気が急上昇するにつれ、彼らのライブを見たいという人の数も急増した。多くのグループは、大会場と大観衆に圧倒されるものだが、クイーンにとってはそれこそが求めていたものだった。一方で、フレディが説明するように、1976年のブリティッシュ・パンク黎明期に流行していた、小さなライヴ会場での観客との親密な距離感などといったものは、彼にとって意味はなかった。

「みんな成功したいんだと思う。誰に何を言われようが関係ない。ちょっと前にパンク・ムーブメントみたいな流行があったのは知っている。彼らは“親密なライヴをするために小さな会場で演奏したい”なんて言っていたけど、そんなのはくだらない」

さらにフレディは、クイーンの使命は常に普遍的な琴線に触れる音楽を作ることにあると明言している。

「みんな大観衆の前で演奏したいものなんだ。僕はそれを口にすることを恐れない。僕はできるだけ多くの人の前で演奏したいし、多ければ多いほどいい。僕の音楽はどのカテゴリーにも属さないんだ。すべての人に僕の音楽を聴いてもらいたい。音楽はみんなのものであり、国際言語なんだ。音楽は無限だよ。そういうものなんだ。僕としては、世界中の人に自分の音楽を聴いてもらいたい。そして、誰にでも僕の演奏を聴きに来て欲しいし、僕が歌う姿を見て欲しいんだ」

Written By Tim Peacock




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