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大ヒット曲「Convoy」で知られるカントリー歌手のC・W・マッコールが93歳で逝去。その功績を辿る

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C.W. McCall - Photo: GAB Archive/Redferns

1976年の大ヒット曲「Convoy」で世界的な名声を得たC・W・マッコール(C.W. McCall)が2022年4月1日、93歳で逝去した。彼の息子であるビル・フライズ3世は、彼が癌と闘病しながら、コロラド州オウレイの自宅でホスピスケアを受けていたことを明らかにした。

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C.W. McCall – Convoy

1928年11月15日、アイオワ州オーデュボンで本名ビル・フライズとして生まれたC・W・マッコールは、アイオワ大学在学中にバンド活動をしていたが、その後、商業美術の道に進み、地元テレビ局での舞台美術の仕事を経て、広告代理店Bozell and Jacobs社に入社。

同社での仕事を通して携わったアイオワにあるMertz Baking Companyの広告キャンペーンのために彼が考案した“C・W・マッコール”というペルソナが、その後の彼の人生を運命付けることになる。世界最高峰の広告コンクールであるクレオ賞を受賞するなど大評判を呼んだ同広告のために、彼はC・W・マッコール名義でテーマ曲「Old Home Filler-Up an’ Keep On Truckin’ Café」を録音し、彼がパートナーのドン・シアーズと共同所有していたアメリカン・グラマフォンからリリースされた同曲は、3週間で3万枚を売り上げ、全米シングル・チャートで54位を記録。C・W・マッコールは1975年の「Wolf Creek Pass」でも全米40位のヒットを記録している。

C.W. McCall – Old Home Filler Up And Keep On Truckin' Cafe

同年夏、彼は、長距離トラック運転手の間で急速に普及していた市民(CB)ラジオに捧げる曲を書いた。当時のCBラジオ人気は、作家のフレッド・ブロンソンが著書『The Billboard book of number one hits』の中で記しているように、その年のタイム誌が「ベルが発明した電話以来、最も急速に成長している通信メディアかもしれない」と評するほどだった。

C・W・マッコールとチップ・デイヴィスが共作した「Convoy」の歌詞には、トラック運転手たちがCBラジオでのコミュニケーション手段に使っていた独自の専門用語が登場する。タルサへ向かう85台の車列に加わった“ラバー・ダック”というニックネーム(またはハンドルネーム)を名乗る男は、仲間の“ピッグ・ペン”と魅惑的な会話を繰り広げながら「トラック野郎にやらせとけ、了解」という印象深い決めセリフを言い放ち、州間高速道路44号線をニュージャージーの海岸まで突っ走っていく。

この曲のキャッチーな女性コーラスは、何百万人もの人々の心に刻まれ、「Convoy」は1976年1月に全米No.1に輝き、カントリー・チャートでは6週にわたって1位を獲得。オーストラリア、ニュージーランド、カナダでも首位を獲得し、イギリスでは同年3月に最高位2位まで上昇したが、惜しくもティナ・チャールズの「I Love To Love」によって首位の座は阻まれた。また、同曲は、1978年にサム・ペキンパーが監督し、クリス・クリストファーソン、アリ・マッグロー、アーネスト・ボーグナインが出演した同名のロード・コメディ映画にも起用されている。

There Won't Be No Country Music (There Won't Be No Rock 'N' Roll)

CBラジオの流行は、ビジネス専門家による予測とは裏腹に1980年代まで続かなかったが、C・W・マッコールは、MGMレコードがポリグラムによって買収された後も、ポリドール・レーベルから発表した作品でチャートでの成功を収めていく。以降、彼がポップ・チャートに登場したのは、73位を記録した「There Won’t Be No Country Music (There Won’t Be No Rock ‘N’ Roll)」での1度きりではあったが、カントリー・チャートでは同シングルが19位を記録した他、1977年に2位を獲得した「Roses For Mama」含む、1979年初めまでにさらに6曲のヒットを送り出した。

1986年、彼はオウレイの町長に就任し、6年間在任。1990年には、アメリカン・グラマフォンからC・W・マッコールとしての復帰作『The Real McCall: An American Songwriter』リリースし、2003年にはチップ・デイヴィスが創設した新古典派のニューエイジ・ミュージック・グループ、マンハイム・スティームローラーとのコラボレーション・アルバム『American Spirit』を発表している。

Written By Paul Sexton




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