ショーン・メンデス、アリアナ、リアーナ、ガガらが、新型コロナウィルスに苦しむ人々への寄付や支援活動を実施

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この1ヶ月間、新型コロナウイルスの世界的流行が加速する中、音楽コミュニティーは様々な即興のパフォーマンスや希望を込めたメッセージをSNSなどで共有し、世界中のファンに外出自粛や健康維持を促してきた。さらに多くのアーティストたちは、様々な手段で医療施設やフードバンク、介護現場などに緊急支援を提供しているチャリティ団体に寄付を行っている。そんなミュージシャンたちによる寛大な支援活動の事例と彼らが個々で設立したチャリティ組織の情報をいくつか紹介しよう。

ショーン・メンデスは、彼の地元トロントにある“The Hospital for Sick Children(通称SickKids)”に 17万5千ドル(約1,900万円)を寄付した。この寄付金は、ファンや若者たちの活動を支援するために彼が2019年に設立したチャリティ団体“The Shawn Mendes Foundation”を通じて集められたものだ。また今週前半には、3月中に同団体へ寄せられた全額を、SickKidsと世界保健機関(WHO)に寄付することを発表している。

ジョージ・ハリスンが設立したチャリティ団体“Material World Charitable Foundation”は、世界中の音楽ファンに、1968年のザ・ビートルズのシングル「The Inner Light」からのお気に入りの歌詞などを、ソーシャルメディア上でハッシュタグ「#innerlight2020」でシェアすることを呼びかける「The Inner Light」チャレンジをスタートさせた。このハッシュタグ付きの投稿がシェアされる毎に1ドル(最大10万ドル)が同団体から新型コロナウイルスの救済活動に寄付されるというものだ。

また、これに先立って、新型コロナウィルスの世界的大流行の中で緊急支援を提供しているMusiCaresの“COVID-19救済基金”、“Save the Children”、“国境なき医師団(Medecins Sans Frontieres)”に50万ドル(5400万円)の寄付を行っている。(*より詳細はこちら

先週、アリアナ・グランデは自身のインスタグラムのストーリーに、「(新型コロナウィルスによって)影響を受けている全ての中小企業の方々、個人経営者、そしてその家族の皆さまに大変心が痛んでいます。私は以下の組織を支援します。協力できる方は、是非一緒に参加してください」と呼びかけ、さまざまなチャリティ財団に寄付を行うことを発表している。これらの団体には、小規模企業を救済支援する“Opportunity Fund”、新型コロナウイルスの影響を受けた家族に救済金を提供する“Give Directly”、地域社会に根ざしたフードバンク活動を支援する“Feeding America”、イタリア赤十字社、WHOが発足した“COVID-19連帯対応基金”などが含まれている。

 

ジェームス・テイラーと妻のキム・テイラーは、新型コロナウィルス患者が殺到しているボストンのマサチューセッツ総合病院に100万ドル(約1億1000万円)を寄付している。この資金は、2013年に起こったボストンマラソンでの悲劇的な爆弾テロ事件を受けて設立された基金“MGH President’s Emergency Response Fund”を直接支援するものだ。長年マサチューセッツで暮らすジェームス・テイラーは、マサチューセッツ総合病院で生を受けただけでなく、彼の父で医師のアイザック・テイラーが同病院で働いていた。彼は今回の寄付に際し、こう声明で述べている。

「ニューイングランドの人々にとって、地元の誇りであるマサチューセッツ総合病院が、潜行性の新型コロナウイルスの脅威にさらされているのは紛れもない事実です。キムと私は、この闘いに参加したいのです。我々の命を守るために奮闘している医療現場のヒーローたちの勇気と献身には大変元気付けられています」

リアーナが設立したチャリティ財団“Clara Lionel Foundation”は、“Direct Relief”やボストンに拠点を置く非営利医療機関“Partners In Health”、全米のフードバンクを繋ぐネットワーク“Feeding America”、国際救援委員会、WHOの“COVID-19連帯対応基金”他、新型コロナウィルスの感染拡大が進むアメリカ、アフリカ、カリブ海沿岸諸国に支援を提供している様々な団体・組織に総額500万ドル(約5億5100万円)を寄付している。

彼女の祖父母であるクララ・ブレイスウェイトとライオネル・ブライトバイテにちなんで名付けられた同財団は、世界中の画期的な教育や緊急時の準備と対応プログラムに資金援助するために設立された。“Clara Lionel Foundation”で事務局長を務めるジャスティン・ルーカス氏は声明の中でこう述べている。「世界的感染拡大によって最も大きな打撃を受けるであろう、社会から疎外され、充分な施しを受けていないコミュニティーを保護し、備えをさせることがかつてないほどに重要かつ緊急性を要しているのです」と述べた。

レディー・ガガのヴィーガン・コスメブランド“Haus Laboratories”は、アメリカで最も大きな被害を受けている2大都市、ロサンゼルスとニューヨークにある“Los Angeles Regional Food Bank”と“Food Bank for New York City”に寄付を行っている。彼女は自身のインスタグラムから「今は恐怖よりも思いやりを選ぶ時です。優しさをもって行動しましょう 」と呼びかけている。

新型コロナウィルスの影響で何百ものフェスティバルやツアー、イベントが延期や中止を余儀なくされているため、音楽業界に関わる多くの人々が現在失業状態にある。Spotifyとザ・レコーディング・アカデミーはそんな人々を救うための活動に乗り出している。今月初めに、ザ・レコーディング・アカデミーと関連チャリティ財団である“MusiCares”は、音楽コミュニティで最も助けを必要としている人々を直接支援するために“COVID-19救済基金”を共同設立し、Spotifyも“Spotify COVID-19 Music Relief”プロジェクトを新たに発足させている。

Spotifyは同プロジェクトを通じて、音楽コミュニティーで助けを必要とする人々に経済的支援を提供している推薦チャリティ団体(MusiCaresのCOVID-19救済基金を含む)に対し、1,000万ドル(約10.8億円)を上限に、ユーザーから集まった寄付金と同額を、Spotifyからの企業献金としてあわせて寄付することを発表している。同プロジェクトにはこちらからご参加いただける。

Written By Sophie Smith



 

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