ジョンとポールが当時まだ完成してなかった「I Wanna Be Your Man」を演奏し、ストーンズはブライアン・ジョーンズのスライド・ギターと共にその曲を自分たち流にアレンジした。それから1ヵ月も経たない10月7日、パッケージ・ツアーのオフの日にバンドはロンドンへと戻り、ソーホーのディ・レーン・リー・スタジオでこの曲のレコーディングを行った。
リリースから2週間後となる1963年11月16日に「I Wanna Be Your Man」は全英シングル・チャートにランクインし、最終的に1964年1月に12位まで上昇した。ニュー・ミュージカル・エクスプレス誌(NME)はこの曲について「レノン=マッカートニーのベスト・ナンバーのひとつとは言えない。ビートに重点を置き、メロディーは完全に排除されている」と評したが、当時、エルヴィス・プレスリー・ファンクラブ英国支部の会長であったアルバート・ハンドはそれに追い打ちをかけるかの如く、「これほど調律されていないような、調和もとれていないような、下手くそな演奏の不協和音がこれからいくつリリースされるのだろうか?これほど無慈悲で、過去に例をみないほど台無しにされた作曲があるとすれば、それがこの曲だ」とさらに酷評している。
ザ・ビートルズはこの曲を収録したアルバム『With the Beatles』と同月22日に発売。リード・ヴォーカルはリンゴ・スターが務めている。
I Wanna Be Your Man (Remastered 2009)
ストーンズのシングル「I Wanna Be Your Man」のB面は「Stoned」と呼ばれる、ほぼインストゥルメンタルの楽曲で、ザ・ローリング・ストーンズのソングライティング・チームの総称である“Nanker Phelge”がクレジットされている。「Stoned」 は、ブッカー・T&ザ・MG’sの「Green Onions」を転回させたもので、シングルの初期プレスにはB面が「Stones」とミスプリントされているものもあった。
UKのライヴ・シーンから頭角を現したロンドン出身の注目の5人組バンド、ザ・ラスト・ディナー・パーティー(The Last Dinner Party)が、2024年2月2日にリリースするデビュー・アルバム『Prelude To Ecstasy』の詳細を発表した。
ジェームス・フォードがプロデュースを手掛け、ロンドンで制作されたこのアルバムには、これまでリリースしてきた「Nothing Matters」「Sinner」「My Lady Of Mercy」というシングルが収録される。このデビュー・アルバムの発表に合わせ、バンドは新曲「On Your Side」を公開している。
親愛なるジョン、僕たちが初めて会ったのは、ウォルトンで開催されたお祭りでしたね。天気のいい夏の日でした。僕が会場に入っていくと、ステージに立つきみの姿が目に入りました。きみはデル・ヴァイキングスの「Come Go With Me」を歌っていました。だけどきみは歌詞を覚えていなくて、その場ででっち上げていましたよね。「Come go with me to the penitentiary(一緒に刑務所へ行こう)」なんて元の歌詞にはないでしょう?
その後、リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏する仕事をもらいましたね。その会場はブルースのクラブとして営業していましたが、ブルース・ナンバーは僕たちのレパートリーにありませんでした ―― ブルースは大好きですが、レパートリーには入っていなかったんです。だから僕たちはMCで、「お集りのみなさま。次にやるのは、偉大なるビッグ・ビル・ブルーンジーの“Wake Up Little Susie(起きろよスージー)”という曲です」なんてデタラメを言わなきゃいけませんでした(会場笑い)。観客のあいだではいつも“これはブルースじゃない、ポップだ!”なんて書いた小さなメモが出回っていましたね。それでも、僕たちは演奏し続けました。
それからアビイ・ロードでのレコーディングも始まっていました。「Love Me Do」をレコーディングしたときのことは、いまでもよく覚えています。“Love me do”というパートは本来、ジョンがヴォーカルを取る予定でした。けれども彼はハーモニカも吹いていました。そこで、ジョージ・マーティンがレコーディングの途中に突然こう言ったんです。「“Love me do”ってところ、きみが歌ってみたら?」と。だから僕も心を決めて「わかった」と応えました。いまになって聴き返しても、ジョンのハーモニカに合わせて“Love me do”と歌う僕の声は、なんだか自信なさげな感じがします。
ザ・ビートルズ(The Beatles)の最後の曲「Now and Then」のミュージック・ビデオの詳細が発表された。同ビデオは、ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ: Get Back』を手掛けたピーター・ジャクソン監督による初のミュージック・ビデオとなる。
日本時間11月3日(金)午後11時にザ・ビートルズの公式YouTubeチャンネルで世界初公開予定の「Now And Then」ミュージック・ビデオは、世界中のビートルズ・ファンが、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴによって制作された“ビートルズ最後の新曲”を通して、ザ・ビートルズの時代を超えた永遠の愛を祝福する、詩的でユーモラスな内容になるという。
Now And Then – The Last Beatles Song (Short Film Trailer)
同ミュージック・ビデオの監督を務めるピーター・ジャクソンは次のように述べている。
「アップルからミュージック・ビデオの制作を依頼された時、私はとても気乗りがしませんでした。この厄介な仕事が他人の問題だとしたら、私のこれからの数ヶ月はもっと楽しいものになるだろうと思いましたし、 私だって他のビートルズ・ファンと同じように、ザ・ビートルズの新曲とミュージック・ビデオのリリースが近づくクリスマス前夜のような期待感を楽しむことができたのです。1995年に“Free As A Bird”のリリースが近づくにつれて感じたあの子供の頃のような興奮が私は大好きでした。あの経験がもう一度できるかもしれなかったのです。そのために私はザ・ビートルズにノーと言うだけでよかった」
「最後までやり遂げたことで、他の誰かの“Now And Then”のミュージック・ビデオのリリースを待たずに済むことがとても嬉しいです。私たちが作ったものには純粋に誇りを感じていますし、それがこの先何年も私にとっての宝物になるでしょう。私が逃げ出すことを許さずに、必要なサポートをしてくれたアップル・コープスとザ・ビートルズのメンバーに心から感謝しています」
このミュージック・ビデオの世界初公開は、日本時間11月2日(金)午後11時に予定されているザ・ビートルズの「Now And Then」と「Love Me Do」の両A面シングルが配信される24時間後に行われる。
「Now And Then」はジョン・レノンが書き、歌い、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが練り上げ、40年以上経ってようやくポールとリンゴが完成させた“The Last Beatles Song(ビートルズ最後の新曲)”となる。
このリリースに先立ち、日本時間11月2日(木)午前4時30分には、オリヴァー・マレーが脚本と監督を手掛ける12分間のドキュメンタリー映画『Now And Then – The Last Beatles Song』がザ・ビートルズの公式YouTubeチャンネル世界初公開される。同ドキュメンタリーは、ポール、リンゴ、ジョージ、ショーン・オノ・レノン、ピーター・ジャクソンの独占映像や解説を交えて、“The Last Beatles Song”にまつわるストーリーを紡ぐものとなる。
Come together for the last Beatles song, 2nd November.
1973年の発売以来、赤盤と青盤は、世界中のあらゆる年齢層の無数のリスナーを生涯のビートルズ・ファンへと導いてきた。2023年エディションのリリースのために拡張されたこのコレクションは、最初のシングル「Love Me Do」から最後のシングル「Now And Then」まで、ザ・ビートルズの全音源から75曲の傑出した楽曲が収録されている。新たに追加された21曲(『赤盤』には12曲、『青盤』には9曲)は、ザ・ビートルズのベスト・ソングをこれまで以上に紹介する内容となっている。
<日本盤[直輸入盤仕様限定盤]商品フォーマット> ① 7インチ・ブラック:UIKY-75120 ② 7インチ・クリア:UIKY-75121 ③ 7インチ・ブルー:UIKY-75122 ④ 12インチ・ブラック:UIJY-75252 ⑤ 7インチ・マーブル<ザ・ビートルズ・ストア限定商品>PDKT-1001
Produced by Paul McCartney, Giles Martin Additional Production: Jeff Lynne Vocals: John Lennon, Paul McCartney Backing Vocals: John Lennon, Paul McCartney, George Harrison, Ringo Starr Guitars: George Harrison Guitars, Bass, Piano, Electric Harpsichord, Shaker: Paul McCartney Drums, Tambourine, Shaker: Ringo Starr
Additional Credits: String Arrangement: Paul McCartney, Giles Martin, Ben Foster Mixed by Spike Stent Engineered by Geoff Emerick, Steve Orchard, Greg McAllister, Jon Jacobs, Steve Genewick, Bruce Sugar, Keith Smith Source Separation / MAL Courtesy of WingNut Films Productions Ltd. Head of Machine Learning: Emile de la Rey Project Management: Adam Sharp
Recorded at Hog Hill Studio, Capitol Studios and Roccabella West Mastered by Miles Showell
Project Producers: Jonathan Clyde and Guy Hayden Executive Producer: Jeff Jones
とにかく、それが結果としてうまくいって、僕たちは自分たちでも予想していなかったほどの大きな成功を収めることができました。こうしてここに立てるのは間違いなく素晴らしいことです。本当に“ゾクゾクする”経験です(訳注:「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」の一節”It’s certainly a thrill”の引用)。
ラッシュ(Rush)のレジェンド、ゲディー・リー(Geddy Lee)が『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』で知られる映画監督のサム・ダンとタッグを組み全4話から成る新たなドキュメンタリー・シリーズ『Geddy Lee Asks: Are Bass Players Too Human?』がParamount+(パラマウントプラス)で独占公開されることが発表となった。
「このショーのアイデアは、私の最初の著書“The Big, Beautiful Book of Bass”のために行ったインタビューから生まれたんだ。熟達したミュージシャンたちが、ステージの外でも信じられないほど興味深く、多面的な人生を送っていることに衝撃を受けた。ベース・プレイヤーがこんなにも人間らしいなんて、誰が知っていただろう」
ゲディー・リーは多忙な日々を送っている。今月初め、彼は、11月14日にハーパー・コリンズから発売予定の回顧録『My Effin’ Life』を記念したブック・ツアー“My Effin’ Life In Conversation”の日程を発表した。Live Nationがプロデュースを手掛け、北米14都市を巡る同ツアーは、11月13日にニューヨークのThe Beacon Theatreで幕を開け、ボストン、サンフランシスコ、シカゴなど北米各地を経て、12月7日にトロントのMassey Hallで幕を閉じる。
Jack Bruce – Politician Tutorial (The Cream of Cream DVD, 1998)
この動画の中で、ジャック・ブルースは、クリームの3作目のアルバムである1968年の『Wheels of Fire』のために彼がピート・ブラウンと共作したクラシック・ロック・ナンバー「Politician」のベースラインとヴォーカルを再現している。
1997年にリリースされたクリームの回顧録的ボックス・セット『Those Were The Days』に詳細が記載されている通り、彼らは「Politician」をBBCラジオのライヴ・セッションで初披露した。ピート・ブラウンがジャックに歌詞を提供した後、ジャックはそのブルージーな感触を拾得し、それからエリック・クラプトンとのジャム・セッションの中でそのフレーズを生み出していった。
ジャック・ブルースは以降もこの曲に何度か立ち戻り、1974年のウェスト、ブルース&レイングの『Live ‘n’ Kickin’』や1994年のジャックの『Cities of the Heart』にライヴ音源が収録されている他、2009年のDVD『Seven Moons Live』にはロビン・トロワーとの共演映像が収められている。
今回公開された動画は、1998年にリットーミュージックからリリースされたドキュメント的教則DVD『The Cream of Cream』に収録されているもので、他にも「Sunshine of Your Love」や「White Room」といった往年のクリームの名曲を再演し、当時のエピソードを交えながら自らの奏法の解説するこの映像の中で、彼は自身の初期の野望について次のように説明している。
Jack Bruce – I Wanted To Be A Jazz Bassist (The Cream Of Cream DVD, 1998)
50年に及ぶクイーン(Queen)のキャリアから、貴重な蔵出しライヴ映像や、最新パフォーマンス、舞台裏を明かすインタビュー等を50週にわたって紹介していくバンドのシリーズ『Queen the Greatest Live』。
最新ウェビソード第38話『数十万人と歌った“Love Of My Life”』では、1985年にブラジルで開催された“ロック・イン・リオ”フェスティバルでの名曲「Love Of My Life」の感動的なパフォーマンスをご覧いただける。
今や世界的音楽フェスティバルとして知られている“ロック・イン・リオ”だが、クイーンは1985年にその第1回のヘッドライナーとして、2夜にわたって40万人以上のファンを魅了した。この最新ウェビソードでは、ブライアン・メイとフレディ・マーキュリーが「Love Of My Life」をアコースティックで演奏し、大観衆によるシンガロングを巻き起こすという、そのショーの傑出した瞬間のひとつを再訪する。
シティ・オブ・ロックのような会場(同フェスティバルのために建設された270万平方フィートの巨大施設)では、観客との親密さを保つことはもはや不可能かに思えた。しかし、この映像は、情熱的なロック・アンセム満載なバンドのセットリストの中でも異彩を放つバラード曲「Love Of My Life」での魂に語りかけるようなパフォーマンスを通して、世界最大級のスタジアム・ショーでさえも、よりパーソナルななものに感じさせるバンドの独自の能力を紹介している。
1975年のアルバム『A Night At The Opera』に収録された「Love Of My Life」のスタジオ・ヴァージョンは、複雑にオーケストレーションされ、クイーンの特徴である押し寄せるヴォーカル・ハーモニーをフィーチャーしたものだったが、ブライアンが12弦アコースティック・ギター用にアレンジし直し、フレディと共にアコースティック演奏で披露したこの日のライヴ・ヴァージョンは全く違うものになった。
Queen – Love Of My Life (Official Video)
ブライアンは、過去のインタビューの中で、「Love Of My Life」がすでにこのフェス以前に行っていた南米ツアーでも観客を喜ばせていたことを証言している。
「彼らが“Love of My Life”を知っていることに初めて知った瞬間だったと思う。知っているだけでなく、歌ってくれる。そして、ただ歌うだけでなく、私たちを感動で涙させるくらいの情熱をもって歌ってくれるんだ」
この日のステージで、ブライアンが 「Love Of My Life」を紹介し、観客に「一緒に歌いたい?」と投げかけた時のオーディエンスの反応は耳をつんざくものだった。合唱団の指揮者を担ったフレディは観客のエネルギーを一身に浴び、それに応えるようにお辞儀をし、投げキッスをする。そして、彼がリード・ヴォーカルをとる時、フレディを中心としたクイーンのラインナップがライヴ・バンドとして終わりに近づいていたことを今になって知ると、彼の歌う(「年をとったら、君のそばにいるよ」)の歌詞が耐えられないほど切なく感じられるのだ。
「I’m on Fire」と「Girls」などの全米トップ20ヒットで知られるタルサ出身のシンガーソングライター、ドワイト・トゥイリー(Dwight Twilley)が2023年10月18日に72歳で逝去した。ドワイト・トゥイリー・バンドのリーダーだった彼は、1970年代後半からはソロ・アーティストとしても幅広く活躍した。
初日のアデレード公演は、バンドにとって、2022年6月にグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務め、3時間近くに及ぶ壮大なショーを行って以来、約16ヶ月ぶりのライヴ復帰を意味する。それ以降も、ポールは、写真展『1964: Eyes of the Storm』の開催やそれに付随する写真集の発売、また最新ポッドキャスト『A Life In Lyrics』のローンチなど、非常に多忙な1年を送っている。
さらにポールは、ドリー・パートンがリンゴ・スターをフィーチャーした「Let It Be」のカヴァーに参加したり、ザ・ローリング・ストーンズが今週10月20日にリリースする18年振り最新スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』収録の「Bite Your Head Off」でベースを弾いたり、リンゴ・スターの最新EP『Rewind Forward』に収録されている「Feeling The Sunlight」の作曲も手掛けている。