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キャメル『The Snow Goose』解説:初の全英チャート入りを果たした野心作

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Camel 'The Snow Goose' artwork - Courtesy: UMG

プログレッシヴ・ロックの人気が再び高まり続ける中、60年代後半から70年代にかけてこのジャンルを築き上げたバンドへの再評価も進み、イギリスのプログレッシヴ・ロックを代表するキャメル(Camel)も、このジャンルを象徴する存在として再び注目を集めている。

キャメルの充実した作品群の中でも特に完成度の高い作品のひとつが、3作目のアルバムとして1975年4月にリリースされた野心作『The Snow Goose』だ。優雅で美しい全編インストゥルメンタルの本作は、しばしばキャメルの最高傑作と見なされており、その後10年間にわたって続く、バンドにとって8作連続となる全英チャート入りアルバムの第一弾となった。

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1971年にロンドンで結成されたバンドは、1973年に自信に満ちたセルフタイトルのデビュー作『Camel』をリリースし、翌年の『Mirage』でアメリカ市場にも進出した。『Mirage』は母国イギリスではチャート入りしなかったものの、1975年になると状況は大きく変わる。当時はアルバム中心の音楽市場が最盛期を迎えており、ヒット・シングルがなくてもアルバムを大量に売ることが可能な時代だった。そしてキャメルは、この追い風を受けて、まさに本領を発揮し始めることになる。

『The Snow Goose』は、ポール・ギャリコによる1940年の同名中編小説に着想を得た作品で、プロデューサーのデヴィッド・ヒッチコック、エンジニアのレット・デイヴィスとともにアイランド・スタジオで制作された。実験的なアプローチを貫き、あからさまな商業性に頼ることのなかった本作は、1975年5月に全英アルバム・チャートに登場した後、じわじわと順位を上げ、最高22位まで上昇した。チャートには13週間にわたってランクインし、シルバー・ディスクにも認定された。

同年10月、まさにバンドが絶頂期を迎えていた頃、キャメルはロイヤル・アルバート・ホールで『The Snow Goose』を披露するコンサートを行った。さらに、その翌年リリースされた『Moonmadness』、続く1977年の『Rain Dances』が全英TOP20入りを記録し、いずれもシルバー・ディスクに認定された。

2013年、バンドは惜しまれつつこの世を去ったピート・バーデンスを偲び、『The Snow Goose』を再びステージで演奏するために再結成。イギリス、ドイツ、オランダ、ベルギーで公演を行い、ロンドンではバービカンのステージにも立った。この一連の公演は高く評価され、2015年には、音楽誌Progが主催するProgressive Music AwardsのLive Event部門にノミネートされた。

Written By Paul Sexton



キャメル『The Snow Goose』
1975年4月25日発売
iTunes Stores / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



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