Join us

Stories

ザ・ローリング・ストーンズ「We Love You」:ビートルズの2人が参加した友人に対する団結の証

Published on

Rolling Stones 'We Love You' artwork - Courtesy: UMG

1967年、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones )のミック・ジャガーとキース・リチャーズが薬物による有罪判決を受けた後、つかの間収監されたことは、皮肉にもサマー・オブ・ラヴにおける最も大きな出来事のひとつとなった。

ザ・ローリング・ストーンズの歴史においてこの驚くべき出来事は、バンド自身の忘れられないシングル「We Love You(この世界に愛を)」に反映されることになる。その年の7月19日、オリンピック・スタジオで行われた夜中のレコーディング・セッションで、このデッカ・レコードからの次回作にポール・マッカートニーとジョン・レノンがバック・ヴォーカルとパーカッションとして参加したのだ。

ザ・ビートルズの2人からのこの行為は、彼らの友人に対する団結の証であり、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの拘禁について感じた怒りを示すものだった。

<関連記事>
ザ・ローリング・ストーンズはどのようにロックンロールを変えたか?
ストーンズはトロントでのシークレット・ギグをどのように行ったのか
ストーンズ、77年の伝説的なシークレットライヴが初発売決定

We Love You

ミックとキースの訴訟が係争中だったにも関わらず、ザ・フーからもそのような意思表示が先にあった。ザ・フーは早急に「(This Could Be)The Last Time」と「Under My Thumb」のカヴァーを録音したのだ。(*関連記事「ザ・フーが麻薬所持容疑で拘束されたミックとキースのためにしたこと」

Under My Thumb

ザ・ローリング・ストーンズはオリンピック・スタジオで、1967年12月に発売することになる彼らの6枚目のイギリス盤アルバム『Their Satanic Majesties Request』をレコーディングしていた。その年の出来事の中で、特筆すべき出来事のだった「We Love You」は収録されなかった。

刑務所のドアが閉まる大きな音で始まる「We Love You」は、ニッキー・ホプキンスの印象的なピアノ・リフをフィーチャーしており、ジャガー=リチャーズの挑戦的な歌詞は、厳しい試練の間、サポートし続けた彼らのファンに対する感謝であり、黙認する権力層に対する軽蔑を示した。より強く主張するため、ピーター・ホワイトヘッドによる衝撃的なプロモーション映像も制作された。

Summer of Love '67 – Rolling Stones – We Love You

「We Love You」は8月18日にイギリス、その2週間後にアメリカで発売された。9月中は、8位を記録するなどほぼトップ10入りしていた。アメリカでは「Dandelion」がシングルA面として売り出され、14位まで上昇したが、「We Love You」に対する興味やオンエアはそれに及ばず、50位までしか食い込むことが出来なかった。

Written By Paul Sexton


ザ・ローリング・ストーンズ『Live at the El Mocambo』
2022年5月13日発売
CD / 限定LP / iTunes Store / Apple Music / Amazon Music


ザ・ローリング・ストーンズ『LICKED LIVE IN NYC』
2022年6月10日発売
①DVD+2CD / ②SDブルーレイ+2CD / ③2CD



ザ・ローリング・ストーンズ『Live At The Checkerboard Lounge Chicago 1981』
2022年8月19日発売
LP / DVD+CD / DVD



Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Don't Miss