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デフ・レパード『Yeah!』解説:決して古臭くない新時代のエネルギーに満ちたカバー・アルバム

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デフ・レパード(Def Leppard)が『Yeah!』をリリースしたのは2006年5月23日のことだったが、ヴォーカルのジョー・エリオットはバンドとして単独のカヴァー・アルバムを制作するという構想をその20年以上も前から温めていたという。

それは、グループがセールス面でのブレイクを果たしたアルバム『Pyromania (炎のターゲット) 』が世界中を熱狂させていたころに遡る。エリオットはアルバムがリリースされた2006年、Billboard誌の取材に応え、こう説明している。

「俺が頭の中で『Yeah!』を作り始めたのは1983年のことだった。だけど自分たちのレコードを作る中で後回しになってしまっていたんだ。 (収録したのは) 子どものころに俺たちが影響を受けた曲。両親の袖を引っ張りながら“クリスマスにはギターが欲しいんの、お願い!”と言っていた頃だね」

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カバー・アルバムへの夢

エリオットはデフ・レパードとしてカヴァー・アルバムを制作する夢を粘り強く持ち続けていた。そして、ポップ路線に向かった2002年のアルバム『X』のツアーで、バンドはその夢の実現に一歩前進し始める。同ツアーのセットリストでは、バッドフィンガーの「No Matter What (恋の嵐) 」やシン・リジィの「Don’t Believe A Word (甘い言葉に気をつけろ) 」など、メンバーが揃って好んでいた楽曲を彼ららしいアレンジで取り上げることが増えたのである。

『X』のツアー中には、エリオットをはじめとするメンバーのインタビューでも、長年温められてきたカヴァー・アルバムの構想が近い将来に具体化することが度々匂わされていた。そして、ほどなくして『Yeah!』と名付けられた新アルバムが制作されることになり、2004年の夏にはダブリンにある個人スタジオ、ジョーズ・ガレージでバンド自らのプロデュースによるレコーディングが進められた。

もともと『Yeah!』は2005年の秋にリリースされる予定だった。しかし、大成功を収めたベスト盤『Best Of Def Leppard』がリリースされたことや、2005年にはほとんどの期間をツアーに費やしたことから、新作の発売は2006年5月までずれ込むこととなった。

収録内容

デヴィッド・ボウイによるカバー・アルバム『Pin Ups』を参考に、『Yeah!』は一般的なカヴァー・アルバムに比べてかなり凝った作品に仕上げられた。確かに、前述のシン・リジィ「Don’t Believe A Word」や、フェイセズのきわどい1曲「Stay With Me」、スウィートのパワフルなグラム・ロック・ナンバー「Hell Raiser」などのハードなアンセムは、筋金入りのヨークシャー男児である彼らにおあつらえ向きの楽曲といえるだろう。

Stay With Me

しかし他方で、デヴィッド・エセックスが1972年にヒットさせた「Rock On」での、ループやサンプリングを使用したミニマルでタイトなアレンジは予想の斜め上を行くものだった。

また、サイケデリックでファンキーなジョン・コンゴスの「He’s Gonna Step On You Again」やエレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO) による壮大なビートルズ風の楽曲「10538 Overture」にも彼らは果敢に挑戦してみせた。しかもレパードの面々は、熱意と自信が感じられる演奏でそうした楽曲を料理してみせたのだ。

Def Leppard – Rock On

それでも、ローリング・ストーン誌の取材でジョー・エリオットが的確に言い表している通り、デフ・レパードは「いつもヘヴィ・メタルというよりずっとポップ寄りのバンドだ。…俺たちはどちらの路線にも行けた。ジャーニーやブライアン・アダムスとツアーすることも、スコーピオンズとツアーすることもできたんだ」

このエリオットの見解を支持するように、権威ある同誌は『Yeah!』を絶賛。同アルバムに4つ星を付けて「彼らの演奏を聴ける上に『Hysteria』の影響源を知ることができれば、それだけで十分だ」と評した。

『Yeah!』はコンセプトこそ懐古的だが、決して古臭くない新たな時代のエネルギーに満ちていた。だからこそ、熱烈なファン層にも好意的に受け入れられ、アメリカの全米アルバム・チャートでもトップ20圏内に入ったのだろう。

このアルバム全体に広がる楽観的な空気感は、2008年リリースの次作『Songs From The Sparkle Lounge』の曲作りやレコーディングにも引き継がれていく。そうして制作された次作は、オリジナル曲で構成されたアルバムとしては1996年の『Slang』以来、最も自信溢れる先鋭的なアルバムとなった。

Written By Tim Peacock



デフ・レパード『Yeah!』
2006年5月23日発売
LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music


最新アルバム

デラックス(左)、通常盤(右)

デフ・レパード『Diamond Star Halos』
2022年5月27日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music

1CDデラックス収録曲
1. Take What You Want
2. Kick
3. Fire It Up
4. This Guitar (featuring Alison Krauss)
5. SOS Emergency
6. Liquid Dust
7. U Rok Mi
8. Goodbye For Good
9. All We Need
10. Open Your Eyes
11. Gimme A Kiss
12. Angels
13. Lifeless (featuring Alison Krauss)
14. Unbreakable
15. From Here To Eternity
16. Goodbye For Good This Time – Avant-garde Mix *
17. Lifeless – Joe Only version *
*ボーナストラック
*限定盤デジパック仕様

1CD通常盤
1. Take What You Want
2. Kick
3. Fire It Up
4. This Guitar (featuring Alison Krauss)
5. SOS Emergency
6. Liquid Dust
7. U Rok Mi
8. Goodbye For Good
9. All We Need
10. Open Your Eyes
11. Gimme A Kiss
12. Angels
13. Lifeless (featuring Alison Krauss)
14. Unbreakable
15. From Here To Eternity
16. Angels – Striped Version *
17. This Guitar – Joe Only version *
*ボーナストラック



 

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