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『R.E.M. By MTV』の監督が語る25周年を迎えたR.E.M.の『Automatic For The People』

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ミュージック・スターの伝記映画は世に数多く存在するが、自分の言葉で自分の物語を伝えられるバンドは少ない。R.E.M.と同時期に発展してきたMTVはバンドの成長を30年に渡って捉えてきた。MTVに保管されている1500以上ものテープを自由に使うことが許された監督アレックス・ヤングと編集者のデヴィッド・レオポルドは、インタビューやナレーション、そして新たな映像などに頼ることはなく、説得力のあるドキュメンタリー『R.E.M. By MTV(邦題:REMTV-ドキュメンタリー)』を2014年に完成させた。

R.E.M.のキャリアで決定的となったアルバム『Automatic For The People』が発売されてから25周年を迎える今、uDiscover Musicは監督アレックス・ヤングに映画作りで『Automatic For The People』がどのような意味を持ったのか、そして生涯にわたるファンである監督自身にとってどのような意味を持つのかを尋ねてみた。

アレックス・ヤングによる手記:

『Automatic For The People』は2017年10月5日に25年目を迎えたので、計算すると発売時の私は12歳でした。その頃の R.E.M.の記憶といえば、友人の家に遊びに行ったときに断片的にテレビでミュージック・ビデオが流れるぐらいで、まだポップ・ミュージックの世界を自ら探検することはしていませんでした。「Everybody Hurts」と「Man On The Moon」のビデオは至るところで流れていました。個人的には「Man On The Moon」の方が好きです。ティーンになる前の私にとって「Everybody Hurts」のビデオは、どうしてもMTVでのウェインとガース(*映画『ウェインズ・ワールド』のキャラクターたち)の パロディの印象が強かったのです。

それから2年経った頃にはグランジに夢中になり、R.E.M.が『Monster』をリリースすると、私の世界は一変しました。数週間以内には通信販売でR.E.M.の他のアルバムを買い集め、翌年には生まれて初めてのコンサートへ行きました。ペンシルベニア州バーゲッツタウンで行われたR.E.M.のコンサートで、前座はルシャス・ジャクソンでした。それから19年後に長編ドキュメンタリー『R.E.M. By MTV』の監督を任されることになります。『Automatic For The People』に話を戻しましょう。R.E.M.は私にとって最初に夢中になった昔の作品のあるバンドでした。多くの人が『Automatic For The People』を“死について”のアルバムとして認識していて、ティーンだった私もそれを知っていました。しかし当時まだ人生経験が浅かったこともあり(悲しいような嬉しいような)、思春期だった私にとってそういうテーマはあまり印象深く残ることはありませんでした。

コンセプトは抽象的でした。「自殺願望のある人にはこう言えばいい」(そんな知り合いもできる前に)、「これは人生の進路をみつけるための困難」(そんな関心を抱く前に)、「これは変わり者でいることの痛み」(自分がそうであると自覚する前に)。最近幸運にも新しいドルビー・アトモスでミックスされた『Automatic For The People』の試聴会に招かれて、感動の涙を流してしまったのは22台のスピーカーの迫力だけが理由ではありません。アルバムに夢中になっていた高校生が成長しても共鳴と感動できる作品なのです。だからといって新しいミックスのサウンドがすごくないという訳ではなく、ジョン・ポール・ジョーンズのストリングスのアレンジは特に素晴らしかったです。

私たちは『R.E.M. By MTV』を完全に記録映像だけを使用して作り上げました。新たにインタビューを行うこともなかったし、ナレーションも追加していません。お陰で編集ではレベルの高い流れと繋がりを得ることができましたが、同時に場所によってはもっと内容を工夫できたところもあります。『Automatic For The People』の部分に関しては完全に納得いくことはありませんでした。なぜなら殆どが『Monster』のプレス・ツアー先でのインタビューを使用しているからです。アルバムが25周年を迎えた今、アルバムについて私が感じる様々なこと、そして映画に本当は盛り込みたかったことなどについて語る機会を与えてもらってとても嬉しいです。

「Drive」
数多くのポップ・カルチャーを暗示する最初のトラックは、デヴィッド・エセックスの「Rock On」(“ヘイ、キッズ、ロックン・ロールだ...”)をほのめかしています。それからモット・ザ・フープル、モンゴメリー・クリフト、ドクター・スース、「The Lion Sleeps Tonight(邦題:ライオンは寝ている)」、様々なボードゲーム、そしてもちろん忘れてはならない、アンディ・カウフマンが出てきます。そのような文化人や要素の融合をアルバムの主なテーマにしているのは印象的です。それらは等しい重要性で扱われているのでしょうか?それともポップ・カルチャーは辛い時期を乗り越える手助けをしてくれるのでしょうか?

「Try Not To Breathe」
この曲にはR.E.M.の最も満足感を与えてくれるバック・ヴォーカルが含まれています。ヴォーカルは聴きとりやすいように重ねられています。まずはマイケルが歌い、それからマイク、そして最終コーラスにビル。しかし、その完璧な体制こそがそのサウンドを気持ち良いものに仕上げているのかも知れません。「Try Not To Breathe」をもし他のバンドが歌っていたとしたら、それはバンドを代表する最高の曲になることは間違いないと思います。

「The Sidewinder Sleeps Tonite」
笑い。それは音楽の第四の壁を突破する最高の方法かも知れません。話によると、マイケルは“スース”を“ズース”と発音していたらしく、最終的に正しく発音できるまで笑いを引き起こしていたそうです。それがそのまま収録されています。それ以上に、アルバムをレコーディングするメンバーたちのいるスタジオにまるで自分もいるような気にしてくれました 。その裏話を知るのは何年も後でしたが、いつもどうして彼は笑っているのか不思議に思っていました。誰がそこにいたんだろう?どうしてカットしなかったんだろう?など、思いをめぐらせていました。しかし何よりも、マイケル・スタイプが非常にまともな人間であるような印象を受け、後にそれが正しかったことを知ることになります。

「Everybody Hurts」
最も無防備で力強い曲のひとつだと思います。(映画『ウェインズ・ワールド』での)パロディと意図的な曖昧さの欠如のせいで何年も台無しにされてしまいました。恐らく最後に耳にしたのはジミー・キンメルの番組内での‘Mean Tweets(意地悪なツイート)’のコーナーだと思います。それらをすべて頭の中から排除して、再びじっくりと聴いて欲しいです。2007年の『R.E.M. Live』に収録されているヴァージョンは同じぐらい影響力と重みがあります。

「New Orleans Instrumental No.1」
この曲は一度パレットをきれいに洗い流してくれる大切な存在です。しかもその役割を多いに発揮しています。エドガー・ライトの新しい映画『ベイビー・ドライバー』で使用されている曲の中で一番のお気に入りです。

「Sweetness Follows」
このトラックは、新しいドルビー・アトモス・ミックスの効果が一番大きく表れている曲です。チェロが部屋の中で演奏されているように聴こえるだけではなく、まるで隣に座っている人が弾いているように聴こえました。16歳の私はこれを短編小説のようだと思っていました。今ではいつか未来に感じるだろう迫りくる悲しみを警告しているかのように感じます。

「Monty Got A Raw Deal」
ドキュメンタリーの中でマイケルの性的対象に関して憶測していた時にこのトラックを使いました。マイケルは時間が経つに連れてもっとオープンになり、それは評価されることです。今でも私はそのオープンさが理由で、世界では人気が広まっていたのに対して、アメリカでのラジオ・オンエアが減ったことに繋がってしまったと信じています。私がモダン・ロック・ラジオを嫌いになる更なる理由です。

「Ignoreland」
私は「Ignoreland」をレディオヘッドの「Electioneering」の姉妹曲だと思っています。どちらもジャンルを超える最もストレートなロックの傑作だからです。そしてどちらも保守的な政治に怒りで反論しています。しかも両曲ともアルバムの8トラック目に収録されており、どちらもライヴで演奏されることは滅多にないトラックです。レディオヘッドは『OK Computer』のツアー以来「Electioneering」をプレイしていないし、「Ignoreland」が初めてライヴで披露されたのは発売からずっと後の2008年でした。不満の特異性のせいで彼らはそれを放置したのでしょうか?

「Star Me Kitten」
ティーンの頃はタブーのように感じていた曲も、今では遊び心の要素が感じられます。ドルビー・アトモスでこれを聴いた時は、100人のマイク・ミルズに囲まれているような気分でした。

「Man On The Moon」
この曲は唯一25年前に聴いた時と全く同じ受け止め方を今でもしている曲です。最近、新しいツイン・ピークスのシリーズについて議論をする記事を読む機会があって、そのライターはあるシーンを見ていたら『Automatic For The People』を思い出したと書いていました。個人的にはその比較を理解することはできなかったのですが、マイケル・スタイプとデヴィッド・リンチに共通するものは理解できます。二人とも曖昧な感情表現ができる達人です。時にはその伝えようとしている物語を理解できないこともありますが、感情的な激しさは鮮やかに伝わってきます。

「Nightswimming」
純真無垢な時代へのノスタルジックな賛歌ですが、ティーンだった私は“どうして僕は誰とも裸で泳げないの?”って思っていました。R.E.M.の『Automatic For The People』と『Monster』時代のプロモーション・ビデオすべてが含まれる『Parallel』のVHSを購入して、このトラックのビデオに映るヌードを見てすごく驚きました。どうしてMTVで放映できないミュージック・ビデオを作るの?と思うのも、時代遅れな質問ですね。

「Find The River」
終わってしまう前に最後にもう一度だけアルバムはこの曲で心を開きます。37歳になる頃には川をみつけることができると思っていたけど、どうやらまだ探し続けているようです。

(*本記事およびリストは本国uDiscovermusicの翻訳記事です)



R.E.M.『AUTOMATIC FOR THE PEOPLE』25周年記念盤 2017.11.10発売!

DLX展開

1992年オリジナル・リリースのオルタナ・ロック名盤がメジャー・レーベル初のドルビー・アトモス・ミックスも収録して登場。

“25th Anniversary deluxe edition”の3CD+BD、2CD、LPの3タイプで発売!

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