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ストーン・ローゼズやプライマルで活躍したゲイリー・“マニ”・マウンフィールドが逝去

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Photo: Michel Linssen/Redferns

英ロックバンド、ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)やプライマル・スクリーム(Primal Scream)のベーシストとして活躍した ゲイリー・“マニ”・マウンフィールド(Gary “Mani” Mounfield)が2025年11月20日に逝去した。享年63。

この訃報を伝えた彼の兄グレッグは、フェイスブックに投稿したメッセージの中で「胸が張り裂ける思いで、弟の悲しい訃報をお知らせしなければなりません。ゲイリー・マニ・マウンフィールド、安らかに眠れ」と記し、マニと、2023年に癌で亡くなった妻の写真を掲載した。さらにコメント欄では、マニが「美しい妻イメルダと再会した」とも付け加えている。

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マニは、ザ・ストーン・ローゼズが1996年に活動休止した後にプライマル・スクリーム(Primal Scream)に加入。またベーシストとして、イアン・ブラウン、オーシャン・カラー・シーン、ジ・エナミー、ポール・ウェラーらのバンドやツアーに参加し、ダーツの愛好家としてもよく知られている。

1962年に英国マンチェスターで生まれたマニは、16歳で学校を退学し、25歳でザ・ストーン・ローゼズに加入。バンドが1989年に発表したセルフタイトルのデビュー・アルバムは、当初こそ大きなヒットにはならなかったものの、その後着実に評価を高め、“史上最高のアルバム” のリストにたびたび選出されるなど、再評価のレビューでも高い称賛を受けている。

2025年初頭、マニはこのアルバムについて「あのレコードは、今後もずっと、あのままの澄み切った美しさで響き続ける。音楽だけが解き放つことのできる何かに、俺たちは触れたんだ」と振り返っていた。

The Stone Roses – I Wanna Be Adored (Official Video)

バンドは1994年に2作目にして最後のアルバム『The Second Coming』を発表。1996年の解散後、2011年に再結成し、2016年には「All For One」と「Beautiful Thing」という2曲のシングルをリリースしたが、3作目のアルバムは実現しなかった。

ザ・ストーン・ローゼズの解散後も、マニは他のメンバーとの良好な関係を保ち、2008年にはリード・ヴォーカルのイアン・ブラウンのステージにゲスト出演した。プライマル・スクリームでの活動では、ハウスやダンス・ミュージックといった新たなジャンルにも挑戦している。彼は、バンドが2017年に再び解散するまでザ・ストーン・ローゼズの一員としてツアーを続けた。

生涯を通じてユーモアのセンスを持ち続けていたマニは、Guitar World誌のインタビューで次のように語っている。

「俺は今も学び続けてるよ。全てを知ることなんて不可能さ。俺はクソほど何も知らない。でも“無知”ってのはある意味幸せなんだよ、わかるかい?」

Written By Sam Armstrong




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