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R&Bグループ、シティ・ハイのロビー・パードロが46歳で逝去。その功績を辿る
グラミー賞ノミネート歴を持つR&Bグループ、シティ・ハイ(City High)の元リード・シンガー、ロビー・パードロ(Robbie Pardlo)が46歳の若さで逝去した。
TMZ.comによると、ロビー・パードロは米時間7月17日(木)、ニュージャージー州ウィリングボロにて、家族や友人たちに見守られながら息を引き取ったという。死因は公表されていない。
彼の兄で詩人のグレゴリー・パードロは、米People誌に次のような声明を寄せている。
「今は家族の愛と弟の記憶に守られながら過ごしています。全身にタトゥーを入れ、ストリートで培ったタフガイの雰囲気をまとっていたけれど、私にとって弟は、いつまでも愛嬌のある無邪気な子どものままです」
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その生涯
ロビー・パードロは1999年、同級生だったクローデット・オーティズとライアン・トビーと共にシティ・ハイを結成。当初はロビーとトビーによるデュオとしてスタートしたが、ほどなくしてクローデットが加わり、トリオ体制となった。
ワイクリフ・ジョンが主宰するBooga Basementと契約し、2001年にリリースした唯一のアルバム『City High』からは、「What Would You Do?」と「Caramel feat.イヴ」がヒットを記録した。
フージーズのメンバーでもあるワイクリフ・ジョンがプロデュースを手掛け、1999年公開の映画『エディ&マーティンの逃走人生』(エディ・マーフィ&マーティン・ローレンス主演)のサウンドトラックに初収録された「What Would You Do?」は、貧困と闘うシングルマザーたちを励ますアンセムとして支持され、全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)でトップ10入りを記録。2002年のグラミー賞では、“最優秀R&Bパフォーマンス(デュオ/グループ)”にノミネートされた。
アルバム『City High』からのセカンド・シングルで、イヴをフィーチャーした「Caramel」は、全米チャートで18位を記録。同曲には、ザ・ルーツの「Silent Treatment」のヴォーカルや、アル・グリーン「I’m Glad You’re Mine」のドラムがサンプリングされている。
シティ・ハイは2003年に解散。その後、ロビー・パードロはR&Bグループ、ファースト・テイク(First Take)に所属し、ホイットニー・ヒューストンやリル・キムらと共演を果たしている。
Written By Sam Armstrong
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