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ザ・チューブスの元メンバー、リ・スタイルズが72歳で逝去。その功績を辿る

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Re Styles and Fee Waybill of the Tubes - Photo: Clayton Call/Redferns

モデル、女優、歌手、衣装デザイナーとして活躍し、モダンロック・グラム・バンド、ザ・チューブス(The Tubes)と元メンバーとして知られるリ・スタイルズ(Re Styles)が2022年4月17日、72歳で逝去した。

彼女は、ザ・チューブスのステージ衣装や構成などを手掛けた他、フロントマンのフィー・ウェイビルと共に「Don’t Touch Me There」や「Prime Time」といったバンドの代表曲でヴォーカルも務めていた。

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Prime Time

1950年にオランダでシャーリー・マクラウドとして生まれたリ・スタイルズは、ペントハウス誌やプレイボーイ誌でモデルとして活躍する傍ら、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の『ホーリー・マウンテン』や『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』などの映画作品にも出演。ザ・チューブスのセルフタイトルのデビュー・アルバムがリリースされた1975年にバンドメンバーと出会うと、彼らの奇抜なライヴにダンサーやヴォーカルとして参加するようになった。

1977年に英ロンドンのハマースミス・オデオン(現ハマースミス・アポロ)で行われたザ・チューブスのライヴのレビューでは、リ・スタイルズのステージ上でのペルソナが、“時にグラマラスで時に変態的でもある”と評されている。

1979年にはバンドのドラマー、プレイリー・プリンスと結婚し、1980年にはオリビア・ニュートン=ジョン主演のミュージカル・ファンタジー映画『ザナドゥ』にバンドメンバーと共に出演したが、それから程なくしてザ・チューブスを脱退した。

ジャック・ニッチェがプロデュースを手掛け、大袈裟なメロドラマ風に仕立てられた「Don’t Touch Me There」でのリ・スタイルズの存在感はとりわけ印象的だった。ザ・チューブスが1976年にリリースした2作目のアルバム『Young and Rich』に収録され、1977年には全英チャートTOP30入りを果たすなど、パンク時代に不動の人気を獲得したこの曲で、リ・スタイルズは“ファンキーでかわいらしいヴォーカル”としてクレジットされていた。

Don't Touch Me There

さらに彼女は、1977年の『Now』、1978年の『What Do You Want From Live』(ハマースミス・オデオン公演を録音)、トッド・ラングレンがプロデュースを手掛け、収録曲「Prime Time」が全英TOP40入りした1979年の『Remote Control』にも“ヴォーカル”としてクレジットされている。

ザ・チューブスでの活動を経て、シアトルで造園家となったリ・スタイルズは、住宅リフォーム、パーティー・プランナー、フラワーアレンジメントなども手掛けていたという。

Written By Paul Sexton




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