ボブ・マーリー『Rastaman Vibration』のジャケを手掛けたアーティストが制作秘話を明かす動画公開

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Photo courtesy of UMe

ジャマイカ出身、ロサンゼルス在住のグラフィック・アーティスト兼フォトグラファーのネヴィル・ギャリック(Neville Garrick)は、両分野で高い評価を獲得し、これまでにバーニング・スピアー(Burning Spear)やスティール・パルス(Steel Pulse)といった数々のレゲエ界の大物たちと仕事をしてきたが、中でも最もよく知られているのは、多くのボブ・マーリー(Bob Marley)作品のアルバム・ジャケット、そして1980年代に開催されたフェスティバル“レゲエ・サンスプラッシュ”の背景幕のデザインだろう。

ユニバーサル ミュージック エンタープライズ(UMe)の「Behind The Cover」シリーズの最新エピソードでは、ネヴィル・ギャリックが、ボブ・マーリーの1976年のアルバム『Rastaman Vibration』のアートワークにまつわる興味深い制作秘話を明かしている。下記よりご覧いただける。

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ボブ・マーリーのキャリアにおいて重要な役割を担ったネヴィル・ギャリックは、『Rastaman Vibration』のアルバム・ジャケット以外にも、ジャマイカの黒人民族主義指導者だったマーカス・ガーベイとラスタファリ運動の救世主と言われていたエチオピア帝国の皇帝、ハイレ・セラシエ1世を描いた、有名なボブ・マーリーのステージ背景幕のデザインも手掛けている。

その後、1980年にジンバブエで行われた歴史的独立記念式典でザ・ウェイラーズが演奏した際には、彼はボブ・マーリーと同部屋だったという。1974年から1981年にボブ・マーリーが亡くなるまでの7年間、ネヴィル・ギャリックはボブ・マーリーの物語に欠かせない存在であり、彼を国際的なスーパースターへと押し上げた裏方チームの中心人物でもあった。

1976年4月30日にリリースされたアルバム『Rastaman Vibration』は、それまでカルト的ヒーローとしての地位を長年維持してきたボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズに、グループ初の、そして唯一の全米チャートTOP10入り(死後に発表されたコンピレーション『レジェンド』を除いては)、そして全英チャートでも15位というメジャー・チャートでの成功をもたらした。

 

パンク・シーンでも支持

『Rastaman Vibration』には 「Crazy Baldheads」や「Positive Vibration」、スティッフ・リトル・フィンガーズが彼らのデビュー・アルバム『Inflammable Material』の中でカヴァーしたことでパンク・シーンでも支持されていったエモーショナルな「Johnny Was」など、ボブ・マーリーの代表曲のいくつかが収録されている。

1975年の記念碑的ライヴ・アルバム『Live!』と1977年の『Exodus』の間に発表された今作は、ジャマイカのキングストンでレコーディングされ、ベーシストのアストン・バレットとアイランド・レコードの大御所プロデューサー、クリス・ブラックウェルによってフロリダ州マイアミでミックスされた。

 

今作のリリース後から、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズは1976年4月23日のペンシルバニア公演を皮切りに全米ツアーに乗り出したことで、アルバムも堅調にチャートを上昇し、彼らはその後もヨーロッパやイギリスをツアーで巡り、ロンドンのハマースミス・オデオン(現在のハマースミス・アポロ)では4日間で6公演を行った。

彼らのアルバムとライヴの両レビューにおいて、ボブ・マーリーの豊かな才能とカリスマ性だけでなく、ザ・ウェイラーズの優れたパフォーマンス、特に、長年グループを支えたドラムのカールトン・バレットとベース兼共同プロデューサーのアストン・バレットというバレット兄弟によるリズム・セクションの重要な貢献についても一貫して言及されている。

Written By Tim Peacock



ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『Greatest Hits In Japan』
2020年10月28日発売
CDはこちら

<収録曲>
1. ワン・ラヴ/ピープル・ゲット・レディ
2. ノー・ウーマン、ノー・クライ (ライヴ)
3. 3羽の小鳥
4. ノー・ウーマン、ノー・クライ
5. リデンプション・ソング
6. コンクリート・ジャングル
7. ゲット・アップ、スタンド・アップ
8. イズ・ジス・ラヴ
9. カヤ
10. ゲット・アップ、スタンド・アップ (ライヴ)
11. エクソダス
12. スター・イット・アップ
– ボーナス・トラック –
13. アイアン・ライオン・ザイオン – 7″ Mix
14. キープ・オン・ムーヴィング




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