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【独占インタビュー】メガデスのデイヴ・ムステインが9/2発売の新作アルバムについて語る

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Megadeth - Photo: Travis Shinn

大盛況の世界ツアーを敢行中の、スラッシュ・メタルのパイオニアかつメタル・アイコンのメガデス(Megadeth)が、この夏の締めくくりとして、2022年9月2日に16作目のスタジオ・アルバム『The Sick, The Dying… And The Dead!』をリリースすることを発表した。

全12曲の新曲を収録した『The Sick, The Dying… And The Dead!』は、CD、アナログ盤、カセット、そしてデジタル版はすべてのオンライン・プラットフォームでリリースされる。

2LP限定デラックス・エディションは、2枚組ブラック・ヴァイナル仕様の180g重量盤に加え、12×24インチ(約30cm×60cm)のクレジット入り歌詞カード、プラスチック製レンチキュラー3Dリトグラフ・カード、さらに「We’ll Be Back」とB面に未発表ライヴ音源「The Conjuring (Live)」を収録した7インチのボーナス盤がシリアルナンバー入りの見開きジャケットの中に同梱されている。同限定デラックス・エディションは、UNIVERSAL MUSIC STOREにて購入可能だ。

また、新作『The Sick, The Dying… And The Dead!』のファースト・シングルとして、メガデスの真骨頂ともいえる獰猛なトラック「We’ll Be Back」がリリースされ、これにあわせてバンドのマスコットとして知られるヴィック・ラトルヘッドの起源を描いた壮大なアクション満載の短編映画『We’ll Be Back: Chapter I』も初公開された。

この映像はデイヴ・ムステインが制作を、ラファエル・ペンサードがプロデュースを手掛け、あるひとりの兵士の勇敢さ、自己犠牲、そして生き延びたいという意志を描いている。

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映像作品のコンセプト

uDiscoverの独占インタビューに応じたデイヴ・ムステインは、この映像作品について次のように語っている。

「このビデオの主人公は軍隊で働くごく普通の男なんだが、何かが狂ってしまう。彼が仕事に行くために家を空けている間に、敵の傭兵たちが彼の家族を殺すためにやってきて、彼の息子を狙うんだ。主人公はそれを知り、我を見失ってしまう。それが物語の始まりだ。映画全体は、心の歪んた政治家が笑うシーンから始まるんだが、彼が何者なのかはよくわからない。ヴィック(・ラトルヘッド)がどのように誕生したかも明らかになるが、それは自分の目で確かめるのみだ。素晴らしい出来だよ」

新作アルバム『The Sick, The Dying… And The Dead!』は、グラミー賞受賞作『Dystopia』から始まった凄まじい復活劇を確固たるものにしつつ、音楽的な前進を遂げていると同時に、先頃、咽頭がんを克服したデイヴ・ムステインの勝利を刻んだ作品でもある。

レコーディングについて

明確なヴィジョンを持ったメガデスのリーダーであり音響の要でもあるデイヴ・ムステインと、2016年の『Dystopia』でも共作したクリス・ラケストロー(ダンジグ、パークウェイ・ドライヴ)が、共同プロデューサーとして再びタッグを組んだ今作のレコーディングは、米国テネシー州ナッシュビルにあるデイヴ・ムステインの自宅スタジオで行われた。デイヴ・ムステインはこう語る。

「クリスは本当に有名なプロデューサーというわけではないが、仕事の達人なんだ。もし俺が彼のために仕事したり、彼が俺のために仕事をして、これからもっと一緒に作品を作っていけば、人々は彼と仕事をするために列をなすと思う」

『The Sick, The Dying… And The Dead!』の参加メンバーは、ギターのキコ・ルーレイロとドラムスのダーク・ヴェルビューレンで、 ベーシストのスティーヴ・ディジョルジオも暫定的にレコーディングに参加していたが、メガデスの新たなツアーの開幕に伴い、メガデスのOBであるジェイムズ・ロメンゾが正式なベーシストとしてバンドに再加入することになった。デイヴ・ムステインはジェイムズ・ロメンゾの復帰についてこう語っている。

「ジェイムズ・ロメンゾがバンドに復帰してくれたのは、実は俺にとって素晴らしいことの始まりだった。というのも、ここから何か凄いものが生まれると思ったからだ。彼は、俺がレコーディング前に演奏していた曲をそっくりそのままに、抜群の機転を利かせて演奏してくれた。そして、まだ書かれていない部分や、俺が彼に引き立ててほしかった部分も、彼はスタイリッシュにやってのけたんだ」

「今、俺が楽屋にいて、みんなが入ってくると、キコは俺の背後を歩きながら、肩に手を置いてギュッと握ったり、背中を叩いたりするんだ。ダークはいつも“ヘイ、バディ!”って微笑んでくれる。ジェイムズも同じさ。ジェイムズと俺は友情を取り戻し、そのおかげで今こういう音楽を存分に演奏できるようになったんだ。久々に、このアルバムに必要なものがすべて揃っている。早くみんなに手に取ってもらいたいよ」

メロディとソロ、そしてリフ

デイヴ・ムステインによる最強のソングライティングが際立つと共に、他のメンバーも曲作りに参加している『The Sick, The Dying… And The Dead!』には、メガデスならではの爽快感と独特の魅力が全て結集されている。アイス-Tをフィーチャーした、猛烈な怒りが逆巻く「Night Stalkers」から、ファースト・シングル「We’ll Be Back」、ミドルテンポのメロディアスな「Soldier On!」、そして、非常にパーソナルな内容のタイトル・トラックまで、魅惑的な展開が予断を許さず繰り広げられていく。

「このアルバムには美しく高揚感のあるソロもあり、本当に素晴らしい音楽的フレーズがたくさん詰まっているんだ。‘Sacrifice’のコーラスは素晴らしいメロディーで、演奏するのは地獄のように難しいし、ライヴで演奏しながらちゃんと歌えるかどうかわからないけど、ベストを尽くしてみるよ。いつものようにね」

『The Sick, The Dying… And The Dead!』には、この4人組の名を世に知らしめた超獰猛なリフと、激しくも複雑なソロ、そして冒険精神に加え、彼らの特徴である卓越した技巧と正確さ、さらにムステイン独特の冷笑的な唸り声といった、バンドのあらゆる持ち味が織り込まれている。メタルの破壊を繰り返しながらも同時にジャンルの旗手として深く尊敬を集めてきたメガデスにとって、本作は、そういった事実の根拠となっている、圧倒的な音楽モチーフのすべてを兼ね備えた作品なのだ。

また、メガデスは先日、Web3.0の世界に進出するロードマップを公開し、ファンクラブ〈サイバー・アーミー(Cyber Army)〉で体験可能な内容が拡張されることを明らかにした。その第一弾として発表されたのは、『ラトルヘッズ(RATTLEHEADS)』と題されたジェネレーティヴNFTのコレクションで、誕生から約40年を迎える象徴的なマスコット、ヴィック・ラトルヘッドのテーマとイメージを用いたものとなっている。ファンは公式メガデス・ディスコード(Megadeth Discord) に参加すると、最新情報が入手できる。

Written By Tim Peacock



メガデス『The Sick, The Dying…And The Dead!』
2022年9月2日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Amazon Music

<収録楽曲>
1. The Sick, The Dying… And The Dead!
2. Life In Hell
3. Night Stalkers (Feat. Ice T)
4. Dogs Of Chernobyl
5. Sacrifice
6. Junkie
7. Psychopathy
8. Killing Time
9. Soldier On!
10. Celebutanté
11. Mission To Mars
12. We’ll Be Back
13. Police Truck *Bonus Track



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