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ブルー・アイド・ソウルのレジェンド、ボビー・コールドウェルが71歳で逝去。その功績を辿る

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Bobby Caldwell - Photo: Ethan Miller/BET/Getty Images for BET

デビュー曲にして、不朽のR&Bヒット「What You Won’t Do For Love」が永遠の代名詞となったブルー・アイド・ソウルのレジェンド、ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)が71歳で逝去したことが、彼の公式ツイッターを通して彼の妻メアリーによって伝えられた。死因は明かされていないが、彼は近年、闘病生活を送っていたという。

「ボビーはここ自宅で息を引き取りました。彼が旅立つ瞬間、私は彼を強く抱きしめました。この悲しみは私の胸に永遠に刻まれるでしょう。長年にわたり多くの祈りを捧げてくれた皆さんに感謝致します」

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リトル・リチャードのバンドで演奏したキャリア初期

1951年8月15日、ニューヨーク州マンハッタンで生まれたロバート・ハンター・コールドウェルは、その後移住したマイアミで、ポップ、ソウル、ロックだけでなく、ラテン、レゲエといった多様なジャンルに跨る音楽教育を受けて育った。カトマンズという地元のバンドで活動を始め、1970年代初頭にはリトル・リチャードのバンドにギタリストとして参加。彼は、ブルース&ソウル誌の取材に、当時をこう振り返っていた。

「初めてのショー・ビジネスをあのレベルで経験できたのは、素晴らしいことでした。グレン・キャンベルの特番やマーヴ・グリフィンの番組といったテレビにも出演しましたし、ベガスとタホでほぼ1年間演奏しました」

ソロ・アーティストとしての功績

その後、インディーズでリリースした「The House Is Rockin」などで成功を収めたボビー・コールドウェルは、1978年に地元マイアミを拠点とするR&Bとディスコのレーベル、TKレコードと契約を交わし、1978年にセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリース。

翌年初頭には、同アルバムからの代表曲「What You Won’t Do For Love」がR&Bとポップの両チャートでTOP10入りのヒットを記録した。洗練されたヴォーカルとホーンが奏でる心地良いメロディーが特徴的なこの曲は、後年、多くのアーティストによってカヴァーやサンプリングされ、とりわけトゥパックが1998年にリリースした「Do for Love」は広く知られている。

Do For Love

以降も、「Can’t Say Goodbye」と「My Flame」という2曲のシングルがR&BチャートTOP40入りし、1980年のアルバム『Cat In The Hat』からのシングル「Coming Down From Love」はTOP30入りを記録。同アルバムのもう1つの収録曲「Open Your Eyes」は、コモンの2000年のヒット曲「The Light」でサンプリングされている。

COMING DOWN FROM LOVE

その後、ボビー・コールドウェルはポリドール、インティマ、シンドロームなどのレーベルから作品をリリースし、1996年の「I Give In」で自身最後のR&Bチャート入りを果たした。

作曲家としては、1986年にグラミー賞にノミネートされたエイミー・グラントとピーター・セテラのデュエット曲「The Next Time I Fall」などを生んでいる。

Written By Paul Sexton



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