ザ・ルーツのブラック・ソート、ソロとして初となるメジャー・レーベルとの契約を発表

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Photo: Xavi Torrent/WireImage

ラッパーでザ・ルーツ(The Roots)の共同創設者であるブラック・ソートことタリク・トロッター(Tarik “Black Thought” Trotter)がリパブリック・レコーズとソロ契約を結んだ。

フィラデルフィア出身のヒップホップ・グループ“ザ・ルーツ”を率いるブラック・ソートは、ハーレム・ルネサンス小説を原作とするオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『Black No More』で主演を務めている他、HBOの特番「Between the World and Me」でのオプラ・ウィンフリーとの共演、そして、現在自宅からの収録にはなってはいるものの、ザ・ルーツとして人気番「The Tonight Show with Jimmy Fallon」にレギュラー出演するなど、現在エンターテイメント界で最も多忙なパーソナリティの一人となっている。

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厳密には、ブラック・ソートは2018年に一度ソロとしてインディ系レーベルのHuman Re Sourcesから『Streams of Thought, Vol.1 EP』をリリースしているが、メジャー・レーベルとのソロ契約は今回が初となる。

彼はVarietyとの最新インタビューで、新たなプロジェクトの全貌ついて語っており“Black Lives Matter”についても言及している。常に政治と密接に繋がっている彼のザ・ルーツでの音楽やソロ作品は、現在巻き起こっている抗議活動の中でにわかに脚光を浴びているのだ。

「私はずっと社会政治的なメッセージを発信してきました。それが今、これまでと違った緊急性を帯びているのは、とても良いことなんです」と彼はVarietyの記者A.D.アモロッシに語った。

このインタビューでは、1999年にグループを脱退し、先月亡くなったザ・ルーツの元MC、マリク・Bにについても語っている。

「マリクはザ・ルーツの団結力を維持するのに貢献してくれました。彼がザ・ルーツに加わった途端に、全く違うダイナミックさ、グループとして新たな奥行きができたんです。私が彼について最もよく覚えているのは、彼の人々への感情の伝え方でした。人の人生は山あり谷ありですが、彼は “心 “のレベルでずっと同じ人間であり続けました」

マリク・Bの死去から数日後、ブラック・ソートは自身3作目のソロ・アルバム『Streams of Thought Vol.3』のリリースを延期し、今回リパブリック・レコードとの契約を発表した。8月28日に配信でリリースされる今作からのファースト・シングル「Good Morning」は、キラー・マイク(ラン・ザ・ジュエルズ)、プシャ・T、スウィズ・ビーツをフィーチャーしている。

またVarietyの記者は、ブラック・ソートが以前からコラボレーションを避ける傾向があったことにも言及し、それに対し彼は、「誰もがコラボするに値するとは思ってません。誰もがチャンピオンと戦えるわけでも、そのタイトルへのチャンスを得られるわけではないんです」と答えた。

最後に彼は、ザ・ルーツが前作からの6年間ずっと約束しながらも、いまだ発売が決定していない待望のニュー・アルバム『End Game』についても触れ、バンドはこのプロジェクトにひたすら懸命に取り組んでいることを示唆した。

「この間、これまでと同じように創造性を維持しながら、個々のソロ活動にも専念し、同時にグループでのレコーディングを頻繁に行うことができたことは大変ありがたいことですし、安堵の気持ちもあります。どちらのプロジェクトにも妥協することなく真摯に情熱を持って向き合っていくのは、皿回しのような真のバランス力を要することなんです」

Written By Sam Kesler




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