Join us

News

アル・ジャーディン、80歳の誕生日を記念してソロデビューアルバムが初めてデジタル配信開始

Published on

Ⓒ2021TEXAS PET SOUNDS PRODUCTIONS, LLC

ビーチ・ボーイズの共同創設者であるアル・ジャーディン(Al Jardine)が2010年に発売したソロ・デビュー・アルバム『A Postcard from California』。このアルバムが、2022年9月3日のアルの80歳の誕生日を記念して、ストリーミングとダウンロードにてデジタル配信が開始となった。

このアルバムは2010年にCDでリリースされ、2012年には未発表曲「Waves of Love」と「Sloop John B (A Pirate’s Tale)」を含む新版が発売。2018年のレコード・ストア・デイでは半透明のブルー・ヴァイナルが限定発売され、即完売となった。

今回のデジタル・リリースには、2012年の拡張版にボーナス・トラックとして収録され、アルのビーチ・ボーイズのバンドメイトだったカール・ウィルソンが1998年に亡くなる前に録音した最後のスタジオ・ボーカルの1つである「Waves of Love」なども収録されている。

<関連記事>
ブライアン・ウィルソン80歳の誕生日を祝う豪華ミュージシャンたち
ビーチ・ボーイズ、1969~1971年を振り返る5CDボックス発売決定
なぜ、ビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』が芸術品であり続けるのか?

Waves Of Love

本人がアルバムを振り返る

アル・ジャーディンは今回のデジタル配信について次のようにコメントを寄せている。

「『A Postcard from California』の発売から12年も経ったなんて信じられないよ。このアルバムの制作に関わった全ての人に感謝している。そして、このアルバムを聴いてくれた人たちが、この素晴らしい土地と海、そしてそれを永遠に守らなければならないという私の想いと熱意を感じてくれることを願っています」

「長年にわたる皆さんのサポートにも感謝します。とても感謝しています。私はこれからも、私たちが愛し、私たちを愛し返してくれるすべての人にこのアルバムを捧げるつもりです」

このアルバムは、カリフォルニア州ビッグ・サーにあるアル・ジャーディンが所有するレッド・バーン・スタジオで録音され、環境問題に対する彼の長年の熱い信念が歌詞に盛り込まれている。「Don’t Fight The Sea」「Tidepool Interlude」「A California Saga」などの曲は、彼のカリフォルニアの海岸線への愛情や地球の生態系への関心を表しており、今日でも強く共鳴する問題である。

また、このアルバムには、アレック・ボールドウィン、デヴィッド・クロスビー、デューイ・バンネル、アメリカのジェリー・ベックリー、フリー、グレン・キャンベル、ジョン・ステイモス、ニール・ヤング、リッチー・カナタ、スティーブン・スティルス、スティーブ・ミラーなど多くの著名な友人が参加している。

Al Jardine – A California Saga (2018)

ビーチ・ボーイズ一種の再結成「Don’t Fight The Sea」

アルバム収録楽曲「Don’t Fight The Sea」はビーチ・ボーイズにとって一種の再結成でもあった。ブライアン・ウィルソン、マイク・ラブ、ブルース・ジョンストンが集まり、カール・ウィルソンのリード・ヴォーカルも加えて、グループが50周年記念アルバム『That’s Why God Made The Radio』とそのツアーで再結成する2年前に発表されたものだ。

アルバムにはアル・ジャーディンの息子、アダムとマット・ジャーディンもボーカルで参加しており、ミュージシャンのスティービー・ヘガーとスコット・スローターが共同プロデュースした。アルはこの楽曲「Don’t Fight The Sea」について、次のように語っている。

「“Don’t Fight the Sea”は、ずっと前にカナダの友人であるテリー・ジャックスが、私とマイク・ラブがエコロジーをテーマに計画していたソロ・アルバム用に彼の曲を書き直すことを許してくれたことから始まったんだ。そしてマットに歌詞を手伝ってもらうことにした」

「この曲は、環境問題の真髄に触れるような、大きなステートメントになるといつも思っていたんだけど、メンバー全員が揃って完成させることはできなかった。最初はカール、ブルース(・ジョンストン)、私の3人でバックグランドを担当し、数年後にブライアンがファルセットを、そしてつい最近マイクがバリトンのシグネチャーラインを録音したんだ。そこにマットと友人のスコット・マシューズを加えて、コア・グループのボーカルをさらにサポートしたよ。粘り強さは報われるね!」

Al Jardine – Don't Fight The Sea ft. The Beach Boys

Endless Summer Quarterlyは、このアルバムのレビューでこう書いている。

「(このアルバムには)深みのある素晴らしい瞬間、表現力のあるストローク、そしてジャーディンの音楽のキャンバスからしか生まれない永遠のビジョンがある。このコレクションは純粋な自伝的作品ではないが、彼の実家の儚いライフスタイルと、ビーチ・ボーイズの音楽的意識を見事に捉えている」

Written By Paul Sexton



アル・ジャーディン『A Postcard From California』
2022年9月2日配信
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music


60周年記念でベスト盤がリマスターで登場
今回初登場となる新ミックスは全13曲
ビーチ・ボーイズ『Sounds Of Summer (Remastered)』
2022年6月17日発売
日本盤3CD / 日本盤1CD / 6LP / 2LP



Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Don't Miss