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AC/DCのオリジナルメンバー、マルコム・ヤングが64歳で死去

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Photo: Bob King/Redferns

ロック界の巨匠AC/DCのオリジナル・メンバーでリズム・ギタリストだったマルコム・ヤングの死がバンドのウェブサイトで発表された。64歳だったマルコム・ヤングはこの3年間、認知症を患っていた。マルコム・ヤングは本日 (11月18日) 家族に看取られて最期を迎えた。

「心からの深い悲しみと共に、本日、マルコム・ヤングの死をAC/DCから伝えなければいけません」とサイトにコメントが掲載された。「マルコムはアンガスと共に、AC/DCを結成し、作り上げてきました。計り知れないほどの貢献と頑張りと共に、彼はバンドを支える原動力でした」。

「ギタリスト、ソングライター、そして先見者として、彼は完璧主義でありユニークな男でした。彼は常に自分の信念を守り、彼が望む通りのことを行い、発言してきました。彼は自身が試みた全てのことに大きな誇りを持っていました。ファンに対する彼の忠誠心は比類なきものでした」。

マルコムの弟、アンガス・ヤングはこちらのコメントを約2年前に出している。「彼の弟として、俺の人生の中でマルコムが俺にとってどういう存在だったかを言葉にして表すのは難しい。俺たちの間にある絆は独特で、とても特別なもだ。彼は永遠に生き続ける巨大な遺産を残した。マルコム、ほんとうによくやってくれたよ」。

マルコム・ヤングの死は、マルコムとアンガスの兄であり、長年AC/DCのプロデューサーを務める前は1960年代のヒット・メーカー、イージービーツのメンバーでもあったジョージ・ヤングが亡くなってからほんの数週間後の出来事だった。

オーストラリアのSBS(スペシャル・ブロッドキャスティング・サービス)へのさらなる声明の中で、AC/DCはこう付け加えた。「音楽的に優れた腕前でも有名なマルコムは、ソングライター、ギタリスト、パフォーマー、プロデューサー、そして多くに影響を与えてきた先見者でもありました。最初から、彼は何を達成したいか把握し、彼の弟と共に世界のステージに立ち、全てのショーに全力投球で挑んできました。ファンのためには、それ以下の選択肢はなかったのです」。

1953年1月6日、グラスゴーに生まれたマルコム・ヤングはその10年後、家族と共にオーストラリアへと移住。1973年の終わりにAC/DCを結成、程なくしてアンガス・ヤングがラインナップに加わった。その後、幾度となくメンバー・チェンジを繰り返し、1975年3月、彼らのデビュー・アルバム『High Voltage』を地元オーストラリアでリリースした。

もう一枚『T.N.T.』を地元でリリース後、1976年にメジャーのアトランティック・レコードと契約し、『High Voltage』のインターナショナル盤が発売、バンドは世界的に評価を受ける道を歩み始めた。マルコムとアンガスは、トレードマークとなったヒット曲「Highway To Hell(邦題: 地獄のハイウェイ)」や「You Shook Me All Night Long (邦題: 狂った夜)」、「For Those About To Rock (We Salute You)(邦題: 悪魔の挑戦状)」など彼らの楽曲のほとんどを共同で書いていた。

バンドは1980年、若干33歳の若さで亡くなったリード・シンガーのボン・スコットの死を乗り越え、彼の代わりにイギリスのロック・ヴォーカリスト、ブライアン・ジョンソンを採用。それから数十年にわたってハード・ロック界の卓越した存在であり続けた。彼らの世界各国でのレコード・セールスは合計約2億枚と予測されている。

2014年、健康障害のためにマルコム・ヤングがバンド活動を休むことが発表された。その年の終わりには彼が永遠にバンドに戻ることはないことが確認され、ヤング兄弟の甥、スティーヴィー・ヤングが彼の代わりに『Rock Of Bust』アルバムに参加、ワールド・ツアーにも同行することが決まった。

1990年、マルコム・ヤングは彼と、作品に対するAC/DCのアティテュード、そして恐らく彼らの成功の秘訣を一言でまとめている。「ビートルズを例に挙げるとしよう」と彼はQマガジンで語った。「彼らはロックン・ロール・バンドとしてハンブルグで演奏しながらスタートしたんだ。彼らは大成功を収めた。そして 『Sgt. Peppter』 や『Magical Mystery Tour』といった実験的なサウンドに手を出したが、結果的に、’Get Back’のような直球のロックン・ロールの音に戻ってきたんだ。ストーンズもほぼ同じようなことをやった」

「そういったバンドから、自分たちがいる場所に居続けるのがベストなんだということを俺たちは学んだんだ。どうせ元の居た場所に戻ってくるんだから。だったら何故、最初っからそうしないんだ? 自分たちが得た場所でより良く、よりハードにただ活動するだけでも良いじゃないか」。

Written by Paul Sexton



 

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