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ザ・ウィークエンドとOPNによる「体験」する映像作品『The Dawn FM Experience』

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2022年1月7日にサプライズ発売されたザ・ウィークエンド(The Weeknd)の5枚目のスタジオ・アルバム『Dawn FM』。この作品は世界125カ国のApple Musicアルバム・チャートで1位、Spotifyでは月間リスナー数が8,600万人を記録し世界ランキング1位、Billboardのグローバル・チャートでは男性ソロ・アーティストとしては史上最多となる24曲をチャートインなど様々な記録を樹立。

そしてこのアルバムの発売を記念して、Amazon Primeビデオにて没入型の音楽イベント“The Dawn FM Experience”が2022年2月26日に配信。このイベントについて、音楽・映画ジャーナリストの宇野維正さんに解説いただきました。

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The Weeknd x DAWN FM Experience – Official Teaser | Prime Video

 

ザ・ウィークエンドがAmazonプライムで『The Dawn FM Experience』と名付けられたショートフィルムを配信する--そんなニュースが届けられた時、1月にリリースされたばかりの『Dawn FM』の謎解きを期待した人もいたに違いない。どうして『Dawn FM』のアートワークでザ・ウィークエンド=エイベル・テスファイは薄汚れた老人の姿をしているのか? どうして周波数103.5の架空のラジオ局Dawn FMのホストはジム・キャリーでなくてはならなかったのか? 作中の描写で『Dawn FM』がモチーフとしているのはカトリックの教義における「煉獄」であることが示唆されているが、どうしてその「煉獄」における「天の声」はラジオの番組を通してリスナーへと語りかけてくるのか?

結論から言うと、『The Dawn FM Experience』は文字通り『Dawn FM』の世界が「体験」できる映像作品となっているが、そうした数々の謎に親切に答えた作品ではない。謎は謎のまま、ザ・ウィークエンドはアルバムのアートワークのまま同じ薄汚れた老人の姿で登場し、アルバムと同じジム・キャリーの「天の声」も聞こえてくる。

舞台となるのは、いかにも違法パーティーが行われていそうな街の外れの倉庫街にあるアンダーグラウンドなクラブのダンスフロアだ。オンラインでのリリースパーティーとして『Dawn FM』のリリースタイミングに配信された『103.5 Dawn FM』でも、リード曲の「Take My Breath」や「Sacrifice」のミュージック・ビデオでも、このところザ・ウィークエンドは執拗にダンスフロアを舞台にしてきたが(もちろんそれは楽曲の方向性にも反映されている)、今回の『The Dawn FM Experience』の映像はその決定版的な内容となっている。

『The Dawn FM Experience』の注目ポイントは二つ。一つは、この「パーティー」にはレジデントDJがいて、それをOPNことダニエル・ロパティンが演じていることだ。ロパティンは時にDJブースを出て、モーグ・シンセサイザーをプレイするなど大活躍。その必然として、ここで披露されるナレーションを含めた全10トラックはロパティンがソングライティングやプロデュースを務めた曲が中心となっている。

The Weeknd x The Dawn FM Experience – Out of Time

ロパティンは昨年、ザ・ウィークエンドのスーパーボウルのハーフタイムショーでも音楽監督を務めていたが、そこで話題になったのは豪華な共演陣やサプライズゲストがお約束となってきたハーフタイムショーにおいて、ザ・ウィークエンドがゲストを呼ばずに完璧なステージをやり遂げたことだった。今回の『The Dawn FM Experience』でも、タイラー・ザ・クリエイターやリル・ウェインなどのゲストをフィーチャーしていたアルバム収録曲はセットリストから漏れていて、パフォーマンスとしてはザ・ウィークエンドの独壇場となっている。つまり、『The Dawn FM Experience』は、あの伝説のハーフタイムショーを共に作り上げたザ・ウィークエンドとロパティンによる「次の作品」と位置付けることも可能だ。

The Weeknd x The Dawn FM Experience – Take My Breath

もう一つの注目ポイントは、ここで披露されているザ・ウィークエンドの歌が、作中で展開されるライブのために新たにレコーディングされたものであるということだ。その絶唱と言うしかない見事なパフォーマンスに合わせて、楽曲も部分的にライブのためのアレンジやエディットが施されている。ザ・ウィークエンドは本作が配信された直後に、7月8日のトロントから始まる、ドージャ・キャットをオープニングアクトに迎えた北米&カナダでのスタジアムツアー「After Hours Til Dawn Tour」の日程を発表したが、つまりこの『The Dawn FM Experience』はそのツアーに向けた壮大なウォーミングアップという意味もあるのだろう。

The Weeknd x The Dawn FM Experience – Is There Someone Else

「After Hours Til Dawn Tour」と銘打たれているように、今年行われるザ・ウィークエンドのツアーは、パンデミックのために結局中止となった2年前の「The After Hours Tour」のコンセプトを引き継ぎながらも、ニューアルバム『Dawn FM』のリリースを経てさらにそれを発展、増幅させたものになるのだろう。過去のザ・ウィークエンドのワールドツアー(特に巨大セットをステージ上に持ち込んで特殊効果を駆使してきた欧米でのツアー)をふまえても、今度のツアーはその規模においてもコンセプトにおいても空前絶後のものになるに違いない。映像を通して『The Dawn FM Experience』を体験した今となっては、どんなかたちであれまたここ日本でも、ザ・ウィークエンドのライブを本当に体験できる日が来ることを願わずにはいられない。

Written By 宇野維正



ザ・ウィークエンド『dawn FM』
2022年1月7日発売
国内盤CD / LPiTunes Store  / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music





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