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サブリナ・カーペンター、ディズニー卒業生の俳優兼歌手が熱い視線を浴びている7つの理由

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1999年5月11日生まれ、ディズニーチャンネルから人気となり、俳優としては今年公開の『Work It -輝けわたし!-』(主演)や『Clouds』(主人公の親友役)といった作品が続くサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)。俳優だけではなく歌手として今までに4枚ものアルバムをリリースし、2019年4月には自身2度目となる来日ツアーも成功させるなど幅広く活動する彼女の魅力についてライターの村上ひさしさんに解説頂きました。

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次世代スター、次世代ティーヴァ。もはや聞き飽きたフレーズかもしれないけれど、サブリナ・カーペンターを説明するには、やはり最も的確な表現ではないかと思う。ディズニー出身の歌って踊って、演技もできるマルチ・タレント。現在大活躍を繰り広げる多くの先輩スターたちと同様のスペックだが、Z世代ならではのフットワークの軽さも特筆ものだ。インスタグラムのフォロワー数は軽く2,200万超え。ビリー・アイリッシュやリル・ナズ・Xに続いてZ世代からイチ抜け、ビッグになるのではないかと熱い視線が注がれている。というのも、彼女がこんなに魅力をもっているからで…。

 

何はともあれ、圧倒的な歌唱力

幼い頃から歌が大好きで、機会があれば人前で歌っていた……というのはお馴染みのストーリーだが、違っていたのが歌に対する本気度だ。なんと9歳頃からYouTubeで自分で歌を配信し始め、難易度の高いアデルやクリスティーナ・アギレラなどの楽曲を見事に歌いこなしていたというから、そうとうの早熟。神童ぶりを発揮した。

"Makes me Wanna Pray" Christina Aguilera cover ~ Sabrina Carpenter

そんな娘の才能を認めた父親も、本気で彼女をサポートすると決意。10歳になると、わざわざ自宅の地下室にレコーディング・スタジオを作ってくれたという(現在もそのまま残っているとか)。

そして11歳のときに応募したマイリー・サイラスのファン・クラブ主催のコンテスト<The Next Miley Cyrus Project>で、見事ファイナル3に入賞。翌年には12歳でレコード契約を獲得して、トントン拍子でスター街道を歩み始める。

というのも、圧倒的な歌唱力があってこそ。彼女のライヴを実際に体験したことがある人なら承知のはずだが、声量があるのみならず、ピッチやリズム感、喉の使い方など、とにかくコントロール力が抜群なのだ。しかも最近では控えめな歌唱や淡いニュアンスなども表現。表情豊かなヴォーカルを披露し始めている。

2019年の最新アルバム『Singular Act II』からの「In My Bed」では、カラフルに変化する多彩なヴォイスで魅了する。

Sabrina Carpenter – In My Bed

 

ディズニー出身、でも遅咲き

マイリー・サイラス、デミ・ロヴァート、ゼンデイヤ、さらに遡って大先輩のブリトニー・スピアーズから、クリスティーナ・アギレラ、ヒラリー・ダフまで、ディズニー出身者が多くひしめくアメリカのエンタメ界。そのほとんどが10歳前半までに子役でディズニー・デビューを果たしている。だが、サブリナに関してはやや遅め。

ディズニー・チャンネルの人気ドラマ『ガール・ミーツ・ワールド』に出演したのは15歳のときだった。それ以前にもちょくちょくドラマやTVムーヴィーなどに顔を覗かせていたが、彼女の人気が爆発したのはやはりこの番組。日本での人気もここからだった。

というわけで遅咲きのサブリナには、いわゆるディズニー卒業生にありがちなトラウマや暴走癖は今のところなさそう。じつに安定感抜群。ゴシップ欄とはほとんど無縁で順調にキャリアを進めている。

シンガーとしてのブレイクは2016年のセカンド・アルバム『Evolution』からの「Thumbs」で。

Sabrina Carpenter – Thumbs (Official Video)

 

チャレンジ精神溢れる音楽ヒストリー

2015年のデビュー・アルバム『Eyes Wide Open』では、カントリー系/フォーク寄りのサウンドを展開していたサブリナ。その後、次第にポップ度をアップさせ、エレクトロニックでモダンなサウンドへと移行した。とはいえ、流行りのサウンドの焼き直しではなく、自身の声質にあった、自分らしいサウンドを求めて常に進化しているのが特長だ。2016年のセカンド・アルバムは、ズバリ『Evolution』(=進化)と名付けられたほど。

だが、真の意味での“進化”は2018年のアルバム『Singular Act 1』あたりから。先行シングル「Almost Love」では、ブリトニーやリアーナを手掛けるプロデューサー・チームのスターゲイトも協力。すっかり成熟した歌声とセクシー・オーラで圧倒した。

Sabrina Carpenter – Almost Love (Official Video)

 

ダンス・ミュージック界からラヴコール殺到

ポップ・ソングのみなず、ジャズやエタ・ジェイムズなどの大ファンだと公言する彼女。スロウ系やバラードでも実力を発揮するが、その一方でアッパー系も見逃せない。ダンス系アーティストからのラヴコールが鳴り止まない。

「Faded」などでお馴染みのノルウェー出身のEDM系DJプロデューサーのアラン・ウォーカーとは「On My Way」でコラボ。

Alan Walker, Sabrina Carpenter & Farruko – On My Way (Official Alternate Music Video)

第2のザ・チェインスモーカーズと囁かれるアメリカ出身のDJデュオ、ロスト・キングスの「First Love」にはフィーチャリングでゲスト参加。

Lost Kings – First Love (Official Video) ft. Sabrina Carpenter

ジョナス・ブルーとは「Alien」で抜群の相性を披露。ジョナス・ブルーの「By Your Side」の大ファンだった彼女が、彼に直接ツイートしたのがきっかけで共演が実現した。

Sabrina Carpenter, Jonas Blue – Alien (Official Video)

 

女優業でも大成功、出演作が続々と公開に

音楽のみならず、役者としてもレンジの幅広さが際立っている。ティーン向けのラヴコメに出演したかと思えば、『ヘイト・ユー・ギブ』のようなシリアスな社会派作品に顔を覗かせたり、インディー系フィルムの『The Short History of the Long Road(日本未公開)』で主役を務めたり。

Netflixでは好評を博した『トールガール』に続いて、『Work It ~輝けわたし!~』で主役を好演。ダンス初心者の女の子が、次第に上手くなっていく様子を見事に演じている。もちろん彼女が幼い頃からダンスを踊っているのは、誰もが承知のはずだが…。

サブリナ・カーペンター&ライザ・コーシー共演『Work It ~輝けわたし!~』予告編 – Netflix

劇中歌「Let Me Move You」も彼女が担当。

Sabrina Carpenter – Let Me Move You (From the Netflix film Work It/Audio Only)

 

念願のブロードウェ進出

いつか将来はブロードウェイの舞台に立ちたいと語っていたそうだが、意外と早くその夢は実現。2020年3月、ニューヨークのブロードウェイでミュージカル・デビューを果たしている。ミュージカル版『ミーン・ガールズ』で主演を務めた。

…とは言うものの、なんとコロナウイルスの影響で、たった2回の初日の公演で幕になるという悲劇に見舞われることに…。その心中は計り知れないものがあるけれど、ブロードウェイが再開したときにはまだ舞台に立ちたいと語っている。

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究極のファン思い

アリアナ・グランデのファンの愛称は“アリネイターズ”。テイラー・スウィフトのファンは“スウィフティーズ”。そしてサブリナのファンはといえば“カーペンターズ”。熱狂的なファンとの相思相愛関係は、いかにもZ世代。今やインスタグラムのフォロワー数が2,200万を超え。常にソーシャル・メディアを通じてファンとの交流を絶やさない。

今年のバレンタインデーにはファンのために新曲「Honeymoon Faded」を公表。サプライズでファンを喜ばせた。

Sabrina Carpenter – Honeymoon Fades (Audio Only)

来日時には、わざわざ日本のファンのために日本語で歌を披露したことも。TWICEの「Candy Pop」を完璧に歌ってファンを驚かせた。

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Osaka, daisuki🌙 arigatou gozaimasu x

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日本ではきゃりーぱみゅぱみゅとも対面。

スターになるべく条件を全て備えていると言えそうなサブリナ。コロナ禍でブロードウェイ舞台は一旦休止となったものの、その空き時間を使って自宅からZoomでテレビ出演したり、雑誌のグラビアを飾るなど、常にアクティヴ。これまでに発表した4枚のアルバムでは進化や前進が顕著だった彼女だけに、既に新しいステージに突入している予感も。次のアルバムでどう変貌するのか今から目が離せない。

Written By 村上ひさし



サブリナ・カーペンター『Singular: Act II』
2018年11月9日発売
CD / iTunes / Apple Music / Spotify




 

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