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泣きのエモ発、幸せの極上ポップ行き:アンドリュー・マクマホンとエモの変遷

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6月7日に『ファイヤー・エスケイプ』の日本盤が発売となるアンドリュー・マクマホン。

収録曲「Fire Escape」がパナソニックのCMに選ばれ、FMラジオ局で数多くのパワープレイが決定、そして6月末に6年ぶりのプロモーション来日も決定した彼とジャンルとしての「エモ」の移り変わりに関して、激ロック編集部の山本真由さんより寄稿頂きました。


泣きのエモ発、幸せの極上ポップ行き――

困難と闘いながら、音楽を求め続けたピアノ・エモのオリジネーター、アンドリュー・マクマホン

昨年、辞書のメーカーとして有名な三省堂から発表された“今年の新語 2016”が各メディアで報じられ、そのランキングの内容に、筆者のようなアラサー・ロック・リスナーはみんな頭に“?”が浮かんだんじゃないだろうか。なんと、技術発展が目覚ましい“VR”や、何かとネタ的に使われる“パリピ”などを抑えて、“エモい”が堂々の2位に! “これはもしや、また2000年代のエモ・ムーヴメント以来のビッグ・ウェーブが来てるんじゃ!?”……と、期待してしまったのだが。どうやら、残念ながらそういう訳ではなく、感情の高ぶりを表す便利な表現としてギャルたちが多用しているらしいのだった。しかしながら、私たちの愛するエモは、時代を越えて、形を変えて、現代を彩るポップ・ミュージックとしてちゃんと生きている、ということを今回は、ひとりのアーティスト、アンドリュー・マクマホンを通して紹介したいと思う。

Jimmy Eat World

まず、簡単にエモの歴史を振り返ってみると、フガジなどのポスト・ハードコア・バンドが“エモコア”などと呼ばれはじめ、90年代半ばにはテキサス・イズ・ザ・リーズン やサニー・デイ・リアル・エステイト、ゲット・アップ・キッズ、ジミー・イート・ワールド、ミネラル、ザ・プロミス・リングなどに代表される、繊細なメロディを軸
に感情を吐き出す、まさに“エモーショナルな”バンドたちが台頭し、徐々にエモはロック界に市民権を得ていくこととなった。その後、2000年代に入ると、ジミー・イート・ワールドの『Bleed American』が世界的ヒットとなるなど、ますますシーンは拡大し、エモにカテゴライズされるバンドも多様性を帯びてくる。
90年代エモからの流れを汲むダッシュボード・コンフェッショナルやモーション・シティ・サウンドトラックのようなバンドも次々と成功を収め、そしてピアノを用いた美メロで涙腺を刺激するサムシング・コーポレイトコープランド、メイといったバンドたちも、ピアノ・エモというムーヴメントを巻き起こした。

falloutbay

また一方では、エモよりも激しい感情をスクリーム・パートを用いることで表現した、ザ・ユーズドやサーズデイのような、いわゆるスクリーモと言われるバンドたちもひとつの大きな流れとなった。さらには、フォール・アウト・ボーイのようにファッション・アイコン的存在になるバンドや、コブラ・スターシップのようなダンス・エモという進化形バンド、パラモアというポップ・アイコンもシーンから誕生した。

そして、今回の主役アンドリュー・マクマホンと言えば、先述のサムシング・コーポレイトのフロントマンとして、エモの黎明期から10代の若さで活動を始め、その後2004年からはジャックス・マネキンという別プロジェクトも立ち上げ、ピアノ・エモ・シーンを牽引した、まさにエモの歴史と共に生きるレジェンド的存在だ。

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サムシング・コーポレイト(2002)

そんな彼も、決してこれまでずっと順風満帆に活動できていたわけではない。当時、ファンにとっては大変ショッキングなニュースであったが、アンドリューは2005年22歳のときに急性リンパ性白血病と診断され、音楽活動の休止を余儀なくされてしまう。そして休止後は闘病生活に入り、家族や恋人、友人らの支えもあって、無事に病気を乗り越え、シーンにカムバックを果たした。ちなみに2006年には、がん研究への寄付を目的としたチャリティー団体“Dear Jack Foundation”を設立、これまでに5000万円以上が寄付されている。その時期の彼の闘病生活と音楽活動再開の軌跡は、2009年にドキュメンタリー作品“Dear Jack”として公開されている。活動を再開してからの彼の活躍は目覚ましく、ジャックス・マネキンとしてリリースした2nd、3rdアルバムは共にUSチャート10位以内にランクイン。また、ドラマや映画の楽曲も手掛けるなど、ソングライターとしての活動も多岐にわたる。さらには、2014年からはアンドリュー・マクマホン・イン・ザ・ウィルダネス名義でのソロ活動もスタートさせ、今年4月には、ピアノ・ロックのパイオニア、ビリー・ジョエルのスタジアム・ライヴでオープニング・アクトを務め、約4万人のオーディエンスを魅了した。

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そんな彼が、アンドリュー・マクマホン・イン・ザ・ウィルダネスとしては2枚目となるアルバム『ファイヤー・エスケイプ』(原題:Zombies On Broadway)をリリース。リード曲「Fire Escape」は、キラキラした美メロに、壮大なスケールでドラマティックに展開するアレンジ、現代のおとぎ話のような可愛らしい歌詞も、丸ごと“アンドリュー・マクマホンの極み”とも言えるような仕上がり。今作は、どこか懐かしいディスコ調の楽曲も、今風のエレクトロ使いがオシャレな楽曲も、全て温かで心に沁みるメロディが軸となっている。90年代に“エモ”というアンダーグラウンドから生まれた彼の楽曲は、2000年代にシーンを拡大させ、困難を乗り越えつつも新たなフィールドに飛び出し、今ここで世界を虜にする普遍的なポップ・ミュージックとして羽ばたいていく。


■著者プロフィール

山本真由:激ロック編集部スタッフ。パンクを中心に、エモ、ラウドロック、オルタナティヴ・ロックなどを聴き漁る、ママさんロッカー。激ロック http://gekirock.com/


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アンドリュー・マクマホン『ファイヤー・エスケイプ』

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