News
ボン・ジョヴィの「Livin’ On a Prayer」がSpotifyで20億回再生を突破
ボン・ジョヴィの(Bon Jovi)「Livin’ On a Prayer」がSpotifyで20億回再生を突破した。
<関連記事>
・『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』が教えてくれる5つの事実
・【デビュー40周年】ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)のキャリアを改めて振り返る
・『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』は私たちに贈られたアナザー・ストーリー
1986年8月にリリースされたボン・ジョヴィによる3作目のスタジオ・アルバム『Slippery When Wet』に初収録された「Livin’ On a Prayer」は、1987年2月の全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で4週連続1位を獲得した。
労働者階級のためのモチベーション・アンセムとして世代を超えて愛されるこの曲は、架空の夫婦であるトミーとジーナが生活費を稼ぐのに苦労しながらも信念を持ち続けようとする姿を描いている。ジョン・ボン・ジョヴィは、The Irish Times紙のインタビューで、制作当初、後にメガヒットを記録することになるこの曲を気に入ってはなかったことを明かし、こう語っている。
「リッチー(・サンボラ)と一緒にレコーディング・ルームから出てきた時に、“まぁ、いいんじゃない? 何かの映画のサントラに入れればいいよね”って言ったのを覚えているよ。そしたらリッチーが僕を見て、“お前はバカじゃないか、すごくいい出来だろ”って。だから僕は“この曲はただ、どこへ向かっているのかわからないんだ”って返したんだ。まだあのブーンブーンっていうベースラインがなかったから、どちらかというとザ・クラッシュに近い音だった」
2004年のボックス・セット『100,000,000 Bon Jovi Fans Can’t Be Wrong』に隠しトラックとして収録された同曲のデモ・ヴァージョンは、最終ヴァージョンに比べて迫力に欠けていた。共同作曲者であるデズモンド・チャイルドは2019年のポッドキャストで次のように当時を振り返っている。
「この曲はちょっと不気味でムーディーで繊細な感じに書いていたんだ。ジョンは、それがバンドが目指していたハードロック、スタジアムロックといった方向性に合わないと思っていた。でもこの曲があまりにもいい出来だったから、リッチー・サンボラと僕は文字通り冗談半分、本気半分でジョンにひざまずいてこの曲をレコーディングしてくれと懇願しだんだ」
そうしてリリースされた「Livin’ On a Prayer」は「You Give Love a Bad Name」に続き全米1位を獲得。これによりボン・ジョヴィは、全米シングル・チャートで2曲連続首位を記録した初のハードロック・バンドとなった。
今年初め、ボン・ジョヴィの「It’s My Life」がSpotifyで10億回再生を達成した。これはバンドにとって、「Livin’ On a Prayer」(2023年1月)、「You Give Love a Bad Name」(2024年6月)に続く3曲目の快挙となる。「It’s My Life」は、マルチ・プラチナ・セールスを記録した7作目のスタジオ・アルバム『Crush』(2000年6月発売)のリード・シングルとして発表された。
Written By Sam Armstrong
- ボン・ジョヴィ アーティスト・ページ
- ボン・ジョヴィ「It’s My Life」がSpotifyで10億回再生を突破
- デビュー40周年のボン・ジョヴィ:日本のファンとバンドからの日本への愛
- ボン・ジョヴィ、YouTubeにて過去の名曲ミュージック・ビデオをHD化
- ボン・ジョヴィ40周年を記念するドキュメンタリーの予告編が初公開
- ボン・ジョヴィ新作『Forever』6月発売
- ボン・ジョヴィ「Runaway (夜明けのランナウェイ) 」解説:デビュー曲のヒットへの経緯
- ボン・ジョヴィの名曲「Livin’ on a Prayer」のMVがYouTubeにて10億再生を突破
- ボン・ジョヴィ『Slippery When Wet』バンドの人生を変えた1986年の名盤
- ボン・ジョヴィ初のゴールド・ディスク、セカンド・アルバム『7800° Fahrenheit』
- ボン・ジョヴィ『These Days』解説:内省的な歌詞と信念を貫いたサウンド
- ボン・ジョヴィ「Livin’ On A Prayer」最初ジョンは気に入っていなかった
- ボン・ジョヴィ『Keep The Faith』:グランジの時代にサウンドを進化させた1枚
- ボン・ジョヴィ『Cross Road』解説:日本で初の1位、人生が交差したベスト
- 初の全米シングル1位「You Give Love A Bad Name」