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バスティル、新作EP『&” (Ampersand), Part Four』をリリース
バスティル(Bastille)が新作EP『&” (Ampersand), Part Four』をリリースした。
本作は、フロントマンでシンガーソングライターのダン・スミスが2024年に始めたシリーズ完結編となり、“アンパサンド”そのものが象徴する、人生が絡み合い、結びつく人々の物語を描いている。
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新たなEPの収録曲には、神話に包まれた告白曲「Bored and Overboard (Pandora’s Box)」のほか、現代のアウトローのロマンスを描いた「Bonnie & Clyde」、聖書を題材にした「Bathsheba & Him」、そして内省的な「My Head & The Glass」がある。
さらに、ボーナストラックとして、ターナー・コンテンポラリーで行われたARTE Concert企画による親密なセッションからのライヴ音源が収められている。
ダン・スミスは英メディアClashのインタビューで、この作品の制作過程について次のように語っている。
「これは他人の物語を描いた作品でありながら、自分にとっても本当にパーソナルなアルバムなんだ。まるで自分の人生のある瞬間を切り取ったスナップショットのようなもので、プロジェクト全体の背後にあったアイデアは、自分が愛する作業――作曲やそれに伴う孤独、想像すること、リサーチのプロセスといったものを大切にしつつも、一旦そこから離れて、創作の協働的な側面にしっかり向き合うことだった」
昨年、バスティルは、『&(アンパサンド)』プロジェクトの一環として、イヴとアダムの愛の根底に存在する不公平さや不均衡をテーマにした「Eve & Paradise Lost」をリリースした。BAFTA受賞歴を誇る監督・脚本家・俳優のドミニク・サヴェージが監督を務めた同曲のミュージック・ビデオには、イギリス人女優シモーヌ・アシュリー(『ブリジャートン家』『セックス・エデュケーション』)が出演している。
ダン・スミスが『&(アンパサンド)』を構想し始めたのは2020年で、より穏やかなプロジェクトに取り組みたいという動機に駆られてのことだった。このプロジェクトの制作過程は、ダンがすべての曲を一人で書き下ろしていたバスティルのデビュー作『Bad Blood』(2013年)以前の時代に彼を立ち戻らせた。
アルバムは、スミスと学者エマ・ナグースが共同で進行を務めるポッドキャスト『Muses: An “Ampersand” Podcast』と同時に発表され、同番組では画家エドヴァルド・ムンクやレナード・コーエンとマリアンヌ・イーレン、さらにはダン自身の家族といった本作に登場する歴史的人物を掘り下げている。
Written By By Sam Armstrong
バスティル『&” (Ampersand), Part Four』
2025年8月15日配信
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