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リッチー・ブラックモア最高の演奏20曲:鮮やかで素晴らしき虹を翔ける覇者

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Photo: Fin Costello/Redferns

4月14日は、世界一偉大なギタリストの一人、リッチー・ブラックモアの誕生日だ。そんな日を祝して彼の楽曲のベスト20曲のプレイリストともにそれぞれの楽曲を簡単に解説しよう。

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もちろん、この素晴らしい英国人ギタリストの、50年以上に及ぶブリティッシュ・ロックへの貢献を正当に評価するためには、この5倍の数の曲が必要になる。しかし我々は、彼の初期のセッションと、ディープ・パープルの第1期、第2期、第3期の作品と、彼が結成した別の偉大なバンド、レインボーとブラックモアズ・ナイトの作品を網羅した94分のスナップショットを作り上げた。

イギリスのウェストン=スーパー=メアで生まれたリチャード・ヒュー・ブラックモアは、ミドルセックスのヘストンで育った。父親が買い与えたギターを彼が初めて弾いたのは、まだ9歳か10歳の頃であった。1960年代の初期に、16歳になったばかりのリッチー・ブラックモアは、ロンドンのソーホーにある有名なトゥー・アイズ・コーヒーバーで、ザ・ドミネーターズ、ザ・サテライツ、マイク・ディ&ザ・ジェイウォーカーズ、ザ・コンドアーズといったグループと共にプレイしていた。

1962年、彼はスクリーミング・ロード・サッチ&ザ・サヴェージズとの初の仕事を獲得し、そのすぐ後に、ジ・アウトローズのリード・ギタリストになった。このバンドのベーシスト、チャス・ホッジズは、後に有名なデュオ、チャス&デイブとなっている。プロデューサーのジョー・ミークの非常に特徴的な指揮の下で、ジ・アウトローズはオリジナルのシングル曲「Return of the Outlaws」を1963年2月に発表。それが、このプレイリストの1曲目である。

Return of the Outlaws

ジ・アウトローズは、グレンダ・コリンズやジョン・レイトン、ジェス・コンラッド、バー・ベイリー、グニラ・ソーン等、ジョー・ミークの他の多くのアーティスト達のバック・バンドも努めたが、その中でおそらく最も有名なのは、ハインズの1963年のエディー・コクランへのトリビュート・ヒット曲「Just Like Eddie」であろう。この曲に、リッチー・ブラックモアのギターが入っている。それから、1965年発表のオリオレ・レコードの「Getaway」にも、リッチー・ブラックモアがクレジットされている。

Just Like Eddie

1960年代半ばのリッチー・ブラックモアは、セッションからギグまで、あらゆる所で人気になった。ザ・スリー・マスケティアーズで演奏し、ニール・クリスチャンのバンド、ザ・クルセイダーズや、リッキー・マオッチのザ・トリップで演奏し、ザ・サヴェージズのメンバーとしても活動し、ジェリー・リー・ルイスのバンドでも演奏した。

レコーディングでは、彼はニール・クリスチャンのバンド・メンバーとなり、その中にロニー・ジョーンズと、チャス・ホッジズと、後に彼のスタジオ仲間かつザ・ローリング・ストーンズのサイドマンとなるニッキー・ホプキンスもいた。

1960年代後半に、よりハードなロック・サウンドが流行ると、リッチー・ブラックモアはサン・ドラゴン・アンド・ボズと仕事をした。バッド・カンパニーのメンバー、ボズ・バレルが率いるこのグループには、チャス・ホッジズが在籍していただけでなく、ジョン・ロードがキーボード担当で、イアン・ペイスがドラムを担当していた。我々は、1968年のシングル「I Shall Be Released」のB面曲「Down In The Flood」をリストに入れた。1960年代前半のR&Bテイストに、リッチー・ブラックモアの流麗なギターによって、モダンなロック・パワーが加わった曲だ。それがディープ・パープルに繋がっていった。

Down in the Flood

ディープ・パープルの第1期は、1969年のアルバム『Deep Purple(邦題:ディープ・パープルⅢ)』収録のファンに人気の「Why Didn’t Rosemary」によって、決定づけられた。そして、ディープ・パープルのセカンド・アルバム『The Book Of Taliesyn(邦題:詩人タリエシンの世界)』から、全米でヒットした彼らのニール・ダイアモンドの「Kentucky Woman」のカヴァーも、プレイリストに入れた。

Kentucky Woman

このプレイリストは、必ずしもリッチー・ブラックモアのベストセラー曲を取り揃えてはおらず、むしろ彼の最高の演奏を祝うものになっているが、1970年のディープ・パープルのヒット曲「Black Night」は外せなかった。

Deep Purple – Black Night (Live, Hamburg, 1970)

同年の傑作『Deep Purple In Rock』からは、2005年にdeep-purple.netの購読者の投票で一番好きなリッチー・ブラックモアの曲に選ばれた名曲、「Child In Time」を入れた。

Deep Purple – Child In Time – Live (1970)

もう一つの傑作アルバムである『Machine Head』収録の「Pictures Of Home」と、偉大なロック・コンサート・アルバムのひとつである『Made In Japan』収録の「Highway Star」にも、熱心なファンに愛された彼の演奏が入っている。

Highway Star (Live at Osaka, Japan, August 16, 1972)

第3期ディープ・パープルのラインナップは、1974年の「Burn」で振り返ることができる。その後、彼はレインボーと共にキャリアの新章に突入する。

Burn (2002 Remaster)

1976年のレインボーのセカンド・アルバム『Rising(邦題:虹を翔ける覇者)』に収録された「Stargazer」では、リッチー・ブラックモアの最も崇められたソロのひとつが聞ける。

Stargazer

また、レインボーの活動は、『Long Live Rock ‘n’ Roll(邦題:バビロンの城門)』のダイナミックなアルバム・タイトル曲と、ヒット・シングルの「Since You’ve Been Gone」でも決定づけられる。

Rainbow – Since You've Been Gone

再結成ディープ・パープルからは、1984年の『Perfect Strangers』のアルバム・タイトル曲と「Wasted Sunsets」、それから1987年の『The House Of Blue Light』収録の「The Spanish Archer」を選出した。

Wasted Sunsets

リッチー・ブラックモアが1997年にシンガーのキャンディス・ナイトと結成したブラックモアズ・ナイトは、これまでに9枚のスタジオ・アルバムと、3枚のライヴ・アルバムを発表。

2001年の『Fires At Midnight』のアルバム・タイトル曲は、中東風で、キャンディス・ナイトのヴォーカルに加え、約5分のところで、リッチー・ブラックモアの鮮やかなソロが聞ける。こうした素晴らしいソロがこの先もっと聞けることを、我々は楽しみにしている。

BLACKMORE'S NIGHT – Fires At Midnight (Official Audio Video)

Written By Paul Sexton


♪ プレイリスト『Ritchie Blackmore In 20 Songs



 

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