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アンディー・ウォーホルとヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコの『The Velvet Underground & Nico』

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1967年に発売された『The Velvet Underground & Nico』は、サマー・オブ・ラヴの一部として見られることはあまりなかったが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコが1965年と1966年に行ったマルチメディア・パフォーマンスは当時のサイケデリックな若者文化を驚かせた。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコは、ファッグスやマンハッタンのロウアー・イースト・サイドで発展していたサブカルチャーの一部となった。彼らが活躍し始めた初期の頃、実験的映画制作者ピエロ・ヘリクツァーからスクリーン上に彼の映画が投影されている間に演奏をするように頼まれたことをきっかけに、ルー・リード、ジョン・ケール、そしてスターリング・モリソンはアングラ映画のサウンドトラックを手掛けるようになった(数カ月後にはモー・タッカーも加わる)。その映画と音楽のつながりは1965年の春に始まり、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが演奏したもののなかで「Venus In Furs」や「Heroin」といった楽曲となるデビュー・アルバムに収録されるものもあった。

アンディー・ウォーホルは「Exploding Plastic Inevitable」と呼ばれる大規模なマルチメディア・イベントで、同系統の映画、音楽、そしてダンスのショーに合うバンドを探していた。それにヴェルヴェット・アンダーグラウンドを含む11人のグループが関わることなり、ウォーホルがそのラインアップに魅力的なドイツ人女性歌手のニコを加えた。彼女は1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニの映画『甘い生活』に出演、ロンドンに滞在していた時にはボブ・ディランと交流があり、ディランの楽曲「I’ll Keep It With Mine」をシングルとして発売する許可をボブから与えてもらった。

「Exploding Plastic Inevitable」のマルチメディア・ショーは、マンハッタンにあるザ・ドムというクラブを借りて行われ、その後5月に団体全員と共に西海岸へと移り、その革命を発展させていった。ロサンゼルスのサンセット・ストリップに建つザ・トリップにて当初1ヶ月間の予定だったショーを行ったが、当局によって数回の公演後に中止を命じられた。それからヴェルヴェット・アンダーグラウンドとニコはレコーディングを行い、ロサンゼルスにいる間にMGMレコードと契約を結ぶことになり、当時MGM傘下だったヴァーヴからアルバムを発売した。

1967年3月、『The Velvet Underground & Nico Produced by Andy Warhol』(リリース当時のタイトル)がやっと店頭に並びんだ。今となってはルー・リードの代表曲となった「I’m Waiting For the Man」や「There She Goes Again」、そして「Sunday Morning」が収録されている。リードはその他にもニコを有名にした「Femme Fatale」や「All Tomorrow’s Parties」、「I’ll Be Your Mirror」といった楽曲を作曲している。

彼らはザ・ローリング・ストーンズに比べてポップから離れた音作りを目指した。全体の雰囲気は後の“バナナ・アルバム”(ウォーホルの“ゆっくりはがして見て”のジャケット・デザインのお陰でそう呼ばれた)へと繋がり、当時の他の音楽よりも明らかにラフな作品にしあがっている。車庫で録った練習セッションのようなサウンドだが、極上の自由ジャムへと変形するのに十分な手強い推進力を持ち合わせている(その時点では、ストーンズ、ラヴ、そしてシーズ以外は、そのような興奮に満ちた作品はなかった)。

最もラジオ・フレンドリーなトラック「There She Goes Again」はマーヴィン・ゲイの「Hitchike」からイントロを拝借しており、まるでザ・ローリング・ストーンズのカヴァーのようにも聴こえるが、バンド独自のエロチックな方向性を示している。そしてアルバムは「Run, Run, Run」や「Heroin」のようなダンスフロアー・トラックを次から次へと提供し、ピークへと向かって徐々に盛り上がっていく。ニコがリード・ボーカルの「All Tomorrows Parties」は、ライフ誌やルック誌などの美しい特集記事がとらえたウォーホルとヴェルヴェットの一団特有の気高い魅惑の要素に触れている。それらすべてはヴェルヴェット・アンダーグラウンドがなぜMC5やストゥージズと並んで後のパンクが生まれる前のパンク・バンドのひとつであるかということを証明している。

ウォーホルのオリジナル・ジャケットはバナナの形をしたステッカーを剥がすとバナナの果肉が現れるように工夫されており、印刷するのに特別に作られた機械のお陰でアルバムの発売は若干遅れた。それにも関わらず、オリジナル・アルバムの発売は現在の評価に比べると遥かに低かった。

「Exploding Plastic Inevitableでは、ヒューズボックスを操作できる腕の良い電気技師、良いコンサート設営スタッフ、良い映写技師、良いダンサーたち、良いカメラマンに素晴らしい美術監督がいた」と音楽ジャーナリストのヴィクター・ポックリスは書籍『Up-Tight: The Velvet Underground Story』で書いている。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドには彼らを代表する良いビジネスマンがついていなかった。だからその人気は低迷してしまったのだろう」。彼らも活躍当時には高く評価されないアーティストのひとつの良い例となってしまった。現在、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドには、60年代の頃には想像できなかった多くの信者がいる。

Written By Domenic Priore



UICY-78244 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ『The Velvet Underground & Nico』

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♪プレイリスト『The Velvet Underground Best Of』でヴェルヴェット・アンダーグラウンドの画期的な音楽を聴く:Spotify

 

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