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ムーディー・ブルースがアルバム・バンドとして飛躍した『Days Of Future Passed』

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ムーディー・ブルースのアルバム・バンドとしての旅は1968年1月27日から始まった。それは彼らのキャリアの中でも大胆で新しいサウンドの冒険に出た『Days Of Future Passed』が全英チャート入りを果たした時であり、グループの運命が新しい方向へと進んで行ったのだ。

バーミンガムを代表するビート・バンドのひとつとして、ムーディー・ブルースは1965年に『The Magnificent Moodies』でアルバム・デビューした。しかし、デッカのデラム・レーベルで新しいLPを発表する頃には、ベシー・バンクスの「Go Now」を全英チャートに送り込んだグループと同じ人物と思えないほど違うものになっていた。

ムーディー・ブルースの再編成は1966年後半に行われ、それ以降のグループの中心となるシンガー・ソングライターのジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが加入。再編成した初期には、アルバムには収録されないシングルをリリースしたがチャート入りせず、バンドのデッカとの将来が危うい状況だった。しかし、幸いにもA&Rとデラムのエグゼクティヴ、ヒュー・メンデルは彼らを支持し続けていた。

ドヴォルザークの『New World Symphony(邦題:新世界より)』からの交響曲第9番のオーケストラ・ロック・ヴァージョンを録音するという計画はバンド自身の楽曲をシンフォニックに録音するという計画で棚上げされた。プロデューサーのトニー・クラークとエンジニアのデレク・バーナルズ、そしてアレンジャーのピーター・ナイトによる素晴らしいコンビネーションにより、素晴らしい新作が生まれ、アルバムは代表作となった、しかし、成功への道のりは長かった。

Moodies Nights 67

不朽の代表作「Nights In White Satin(邦題:サテンの夜)」は1967年11月にリリースされ、同曲が収録されているアルバム『Days Of Future Passed』も同じタイミングでの発売だった。何週間もチャートでの動きはなかったが、ついに12月27日のチャートでシングルが全英チャートに入り、最終的に19位まで浮上、その後に続く数々のベストセラーの始まりだった。「Nights In White Satin」はさらに、この珍しい見た目のアルバムへの興味を湧かせ、『Days Of Future Passed』は1月の終わりに39位に滑り込んだ。それは同じくニュー・エントリーで、イージー・リスニングのエンタテイナー、アニタ・ハリスの隣に位置することとなった。

『Days Of Future Passed』は全英チャートでは控えめの順位で、1968年2月に最高27位を達成したが、1970年代までチャートに登場し続けた。しかし、拡大し続けるアルバム市場において、本物の深みと想像力を持ったライターとパフォーマーとして、ムーディー・ブルースという存在を再確立し、結果としてその年の後半に発表した『In Search Of The Lost Chord(邦題:失われたコードを求めて)』のメジャー・ヒット、そしてその後に続く彼らのすべての成功への道を切り開いたのだ。

Written by Paul Sexton



ムーディー・ブルース / デイズ・オブ・フューチャー・パスト+10【CD】【SHM-CD】

ムーディー・ブルース『Days Of Future Passed』(50周年記念盤)

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