マーヴィン・ゲイ、モータウンを離れて初のシングル「Sexual Healing」

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10月 30, 2019

Rob Miller

1982年10月30日にマーヴィン・ゲイが全米シングル・チャート入りした時、この曲が未来のミリオン・セラーになるとは知る由もなかったが、1982年のその日、全米のポップ・リスナーが「Sexual Healing」と恋に落ちた。その後18か月以内にモータウンのアイドルだった彼は亡くなり、彼の名が全米シングル・チャートの100位以内に登場するのは約30年後のことになる。

20年以上のモータウンとの関係が終わり、コロンビアにもたらした初のヒットとなったこの曲は、その2週前にR&Bチャート入りし、その後10週続けてトップに立った。ポップのラジオ番組制作者が、マーヴィン・ゲイとジャズのオルガニスト、オデル・ブラウンが書いたこのセクシーな曲の内容に一抹の不安を抱いていたとすれば、それはすぐに解消されることとなった。

初めて全米シングル・チャート入りした時は78位を記録、モータウンからリリースされたシャーリーンとスティーヴィー・ワンダーのコラボレーション「Used To Be（邦題：時のほとりで）」の2つ後ろの位置にいたが、「Used To Be」はのちに最高46位までしか到達せず、初期の期待は叶わなかった。その週の新曲で最も順位が高かったのは、スーパートランプの「It’s Raining Again」で31位だった。

「Sexual Healing」は徐々に勢いを増し、チャートを登って1983年の1月末から2月頭にかけての3週間で3位を記録した。カナダやニュージーランドでもトップに輝き、イギリス、オランダ、そしてマーヴィン・ゲイが意外にも1980年代前半に活動の拠点としたベルギーではトップ5入りを果たした。「Sexual Healing」はグラミーの最優秀R&B男性ヴォーカルを獲得し、そのグルーヴが乗り移ったかのように、B面の「Sexual Healing」のインストヴァージョンも最優秀R&Bインストゥルメンタルを受賞した。

Written by Paul Sexton