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マーヴィン・ゲイ「How Sweet It Is」でソウルもポップも制覇

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マーヴィン・ゲイのチャート・キャリアの最初の数年は、あまり交わることのない2つのファン層に支えられていた。1964年後半には、彼はソウル・ファンにとってはすでにモータウンの憧れのスターになっており、R&Bのトップ10入りは少なくとも7曲あった。しかし、その中でポップ・チャートにも記録を残したのは、「Pride & Joy」のたった1曲だった。1964年11月21日、マーヴィン・ゲイは「How Sweet It Is (To Be Loved By You)」で全米シングル・チャート入りを達成し、のちに両チャートでトップ10入りを果たし、クロスオーヴァーに成功した。

イギリスでは、マーヴィン・ゲイにとって初めてソロとしてシングル・チャート入りを達成した曲で、12月12日に49位を記録した。その4か月前、メアリー・ウェルズとのデュエット「Once Upon A Time」で初めてイギリスでチャート入りし、同じく1週間在位したが、全英ベストセラーで50位までしか達成できなかった。

ホーランド=ドジャー=ホーランドによるこの曲は、88位で全米シングル・チャート・デビューを果たした。マーヴィン・ゲイが本物のクロスオーヴァー・スターになるに連れ、1月の終わりには6位を記録、R&Bでは3位を達成した。

素晴らしい曲を再利用することに積極的だったモータウンは、2年も経たないうちにジュニア・ウォーカー&ザ・オールスターズで同曲をカヴァーし、R&Bでトップ3、ポップでトップ20入りを記録した。また、同時期にこの曲をレコーディングしたその他のモータウンのアーティストには、エルジンズ、アール・ヴァン・ダイク&ザ・ソウル・ブラザーズも含まれている。のちに発表された無数の解釈の中では、おそらくジェイムス・テイラーのヴァージョンが最も印象に残り、昔のソウルとポップのヒット曲を自身のアコースティック・スタイルにいとも簡単に取り入れるジェイムス・テイラーのスキルを示す典型的な曲であり、1975年に全米ポップ・チャートで5位を達成した。その後にマイケル・マクドナルドが2003年のアルバム『Motown』に「How Sweet It Is」を収録し、再び登場することとなった。

Written by Paul Sexton



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