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ローリング・ストーンズ「Little Red Rooster」解説:全英1位を獲得した歴史的ブルース曲

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Cover: Courtesy of Decca Records

ボーンマスのゴーモント・シネマでライヴを行ってから3日後、そして4度目のUKパッケージ・ツアーの開幕を3日後に控えた1964年9月2日、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)は新たなシングルを録音するため再びスタジオ入りした。

場所は彼らにとって馴染み深いロンドンのRegent Sound Studios。この日、ストーンズはシングルB面となる「Off The Hook」と、チェス・レコードを代表するソングライター、ウィリー・ディクスンが書いた「Little Red Rooster」の2曲を録音した。

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Little Red Rooster ((Original Single Mono Version))

この前年「Mockingbird」を全米トップ10ヒットに送り込んだ兄妹ソウル・デュオ、アイネズ&チャーリー・フォックスを迎えた4度目のUKツアーを終えたストーンズは、その後2度目のアメリカ・ツアーへと乗り出した。そして「Little Red Rooster」のリリースから数日後、彼らはイギリスへ戻ってきた。

ストーンズにとって5枚目のUKシングルとなった「Little Red Rooster」は、ブルース・ナンバーであり、しかも11月13日の金曜日にリリースされたにもかかわらず、2曲目の全英チャート1位を獲得した。この曲は、ハウリン・ウルフが1961年にチェス・レーベルで「The Red Rooster」として初録音したブルースの名曲だ。

ハウリンのヴァージョンでは、彼の素晴らしいスライド・ギターのリフが鳴り響く。ストーンズのヴァージョンではブライアンがスライド・ギターを弾き、見事にものにしている。もっとも彼はイギリスでいち早くスライド・ギターを取り入れたギタリストのひとりだった。

Little Red Rooster

「Little Red Rooster」は同年12月の全英チャートでわずか1週間だけ1位を記録した。BBCが『Top of the Pops』への出演を拒んだことをめぐってストーンズ側と対立していなければ、さらに長く首位にとどまった可能性もある。

一方でバンドは“Ready Steady Go!”と“Thank Your Lucky Stars”といった他局のTV番組ではこの曲を披露している。発売当時、New Musical Expressは「ストーンズの曲でなければ、あまり期待はできない。というのも、そこまで商業的な曲ではないからだ。しかし、予約注文の段階ですでに大ヒットが確実視されている」と評した。結果として、この曲は全英チャートで1位を獲得した史上初のブルース・レコードとなった。

1964年11月のインタビューで、ミック・ジャガーはこう語っている。

「“Little Red Rooster”はテンポが遅すぎるって言う人もいる。でも、どうして俺たちが何か決まったパターンに合わせなきゃいけないのか、分からない。たまには趣向を変えて、シングルでストレートなブルースをやってみようと思ったんだ。それの何が悪い?踊るのにも向いているよ。誰と踊るかによるけどね。チャーリーのドラムのおかげで踊れる曲になっているんだ」

オリジナルとストーンズのヴァージョンを続けて聴いてみると、まるで鏡のようだ。ハウリン・ウルフが吠える一方で、ミックは低く喉を鳴らす。そこにこそ、ブルースの醍醐味がある。

Little Red Rooster

アメリカではロンドン・レコードが「Little Red Rooster」の発売を見送り、バンドを落胆させた。露骨な性的ニュアンスを含んでいることから、アメリカのラジオ局から放送禁止にされる可能性をレーベル側が懸念したのかもしれない。ただし興味深いことに、サム・クックはその前年、自身の「Little Red Rooster」を全米Hot 100の11位まで送り込んでおり、放送禁止の気配はなかった。もしかするとロンドン・レコードは単純に、この曲を商業的ではないと判断したのかもしれない。実際には、ロサンゼルスのKRLAをはじめ、アメリカでは複数のラジオ局がこの曲をオンエアしていた。

Written By Richard Havers


ザ・ローリング・ストーンズ「Little Red Rooster」
1964年11月13日発売
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