フレディがいつもと違った方法で作り上げたクイーンの代表曲「Killer Queen」

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その女性には誰も抗えない。モエ・エ・シャンドンをすてきな飾り棚に並べ、話し方はさながら男爵夫人のようで、それでいて猫のようにはしゃぐ。その人とは誰か。答えは「Killer Queen」である。イギリスのリスナーたちが彼女のことを知ったのは、クイーンが同曲を全英チャートに送り込んだ1974年10月26日のことだった。

クイーンが下積み時代を経て、シングルを初めてチャート・インさせたのは同じ年の前半のこと。全英10位のヒットとなり、彼らのロックの手腕を世間に見せつけたその曲は「Seven Seas of Rhye / 輝ける7つの海」だった。それに続くシングルとしてフレディ・マーキュリーが作曲しバンドとロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースした「Killer Queen」は、よりシアトリカルな方向性を打ち出す上でこの上ない楽曲になった。

「Killer Queen」ではクイーンらしいタイトな演奏にフレディ・マーキュリーのきらびやかなヴォーカル、ブライアン・メイの軽やかなギターさばきが堪能できる。フレディ・マーキュリーはある取材で、実際にはこの曲で歌われているような女性に会ったことがないと話しているが、そんなことはこの曲の素晴らしさとは関係ない。同年の11月にはロンドンのレインボー・シアターでの公演でこの曲を披露している。

「‘Killer Queen’は僕のいつものやり方とは全く違った形で書いたんだ」。1974年12月のメロディ・メイカー誌のインタビューでフレディ・マーキュリーはそう話している。「普段は演奏が先に思いつくんだけど、これは歌詞が先だったんだ。それに、まずこの曲は洗練されたスタイルにしたいと思った。僕の書く歌詞の多くは空想さ。頭で思い描けるんだ。僕の頭の中にはそんな世界が広がっている。この曲はすごく華やかだけど、こういう曲を書くのが好きなんだ。気に入っているよ」。

「Killer Queen」はグループの3作目『Sheer Heart Attack』からの1枚目のシングルとなった。シングルのリリースから数週間後に発表された同アルバムもヨーロッパ各国で軒並みトップ10入りしたほか、翌年の頭にはクイーンとして初めての全米チャートにも入った(最高位は12位)。特にイギリスのリスナーから強い支持を得て、「Killer Queen」は11月中旬に全英2位まで浮上し2週間そのポジションを維持した。その間、1位獲得はデヴィッド・エセックスの大ヒット曲「Gonna Make You A Star」によって阻まれた。だがご存じのとおり、その翌年に彼らはあの‘ラプソディ’でその座に立つことになる。

Written by Paul Sexton



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